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公開番号
2025129877
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024026824
出願日
2024-02-26
発明の名称
硬化性組成物、及びその硬化物
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
83/06 20060101AFI20250829BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】高い保存安定性を示す硬化性組成物、及びその硬化物を提供する。
【解決手段】式(1)(式(1)中、Rは、各々独立して、フッ素原子、アリール基、アルケニル基、フッ素で置換された直鎖状若しくは分岐状の炭素数1~4のアルキル基、又は、非置換の直鎖状若しくは分岐状の炭素数1~4のアルキル基であり、nは2~10の整数である。)で表される環状シラノール(A1)、及び任意で前記環状シラノール(A1)の脱水縮合物(A2)を含み、
前記環状シラノール(A1)及び前記脱水縮合物(A2)の合計量10質量%となる硬化性組成物の溶液を、光路長10mmの石英セル中で測定し、波長265nm~320nmの光の平均透過率が75%以上である、硬化性組成物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025129877000034.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">30</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
式(1):
JPEG
2025129877000028.jpg
30
170
(式(1)中、Rは、各々独立して、フッ素原子、アリール基、アルケニル基、フッ素で置換された直鎖状若しくは分岐状の炭素数1~4のアルキル基、又は、非置換の直鎖状若しくは分岐状の炭素数1~4のアルキル基であり、nは2~10の整数である。)で表される環状シラノール(A1)、及び任意で前記環状シラノール(A1)の脱水縮合物(A2)を含み、
前記環状シラノール(A1)及び前記脱水縮合物(A2)の合計量10質量%となる硬化性組成物の溶液を、光路長10mmの石英セル中で測定し、波長265nm~320nmの光の平均透過率が75%以上である、硬化性組成物。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記環状シラノール(A1)が、
式(10):
JPEG
2025129877000029.jpg
36
170
(式(10)中、Rは、前記式(1)中のRと同義である。)で表される環状シラノール(A10)を含む、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
前記環状シラノール(A10)が、
式(2)~(5):
JPEG
2025129877000030.jpg
42
170
JPEG
2025129877000031.jpg
42
170
JPEG
2025129877000032.jpg
47
170
JPEG
2025129877000033.jpg
44
170
(式(2)~(5)中、Rは、前記式(1)中のRと同義である。)で表される環状シラノール(B1)~(B4)を含み、
前記環状シラノール(B1)~(B4)の総量に対する前記環状シラノール(B2)の割合(モル%)をbとしたとき、0<b≦20を満たす、請求項2に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
前記環状シラノール(A1)の脱水縮合物(A2)を含有する、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーの測定により得られる、クロマトグラムのピークにおいて、前記環状シラノール(A1)及び前記脱水縮合物(A2)の総面積に対し、前記脱水縮合物(A2)の面積割合が、50%以下である、請求項4に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
前記式(1)で表される環状シラノール(A1)及びその脱水縮合物(A2)を1質量%~99質量%の濃度で含む、請求項4に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
波長265nm、280nm及び320nmからなる群より選択された少なくとも一波長の光に対する透過率が70%以上である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の硬化性組成物の硬化物であって、
500μmの厚みにおける波長265nm、280nm及び320nmからなる群より選択された少なくとも一波長の光に対する透過率が70%以上である、硬化物。
【請求項9】
500μmの厚みにおける波長265nm、280nm及び320nmからなる群より選択された少なくとも一波長の光に対する透過率が80%以上である、請求項8に記載の硬化物。
【請求項10】
請求項1~7のいずれか一項に記載の硬化性組成物、又は、請求項8又は9に記載の硬化物である、紫外線用光学材料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性組成物、及びその硬化物に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
環状シラノールは、シロキサン結合によって環状構造を形成した骨格を有する化合物であり、かかる化合物を含む硬化性組成物は、発光ダイオード素子等の半導体素子の保護、封止、接着や、発光ダイオード素子から発せられる光の波長の変更又は調整、並びに、レンズ等の分野において産業上の利用可能性を有する。さらに、本発明のシラノール硬化物は、レンズ材料、光学デバイス、光学部品用材料、ディスプレイ材料等の各種の光学用材料、電子デバイス、電子部品用絶縁材料、コーティング材料等の分野において産業上の利用可能性を有する。
【0003】
近年、構造を精密制御することで、透明性を有するテトラヒドロキシテトラメチルテトラシクロシロキサンを含む硬化性組成物が開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-105475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の実施例に開示されている硬化性組成物では、調製後、保存時に環状シラノールの重合が進行するため、保存安定性の向上が求められる。
【0006】
そこで、本発明は、高い保存安定性を示す硬化性組成物、及びその硬化物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を進めた結果、波長265nm~320nmの光の透過率が所定値以上となるように調製することで、硬化性組成物の保存安定性を向上させることができることを見いだし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下のとおりである。
【0008】
<1>
式(1):
JPEG
2025129877000002.jpg
30
170
(式(1)中、Rは、各々独立して、フッ素原子、アリール基、アルケニル基、フッ素で置換された直鎖状若しくは分岐状の炭素数1~4のアルキル基、又は、非置換の直鎖状若しくは分岐状の炭素数1~4のアルキル基であり、nは2~10の整数である。)で表される環状シラノール(A1)、及び任意で前記環状シラノール(A1)の脱水縮合物(A2)を含み、
前記環状シラノール(A1)及び前記脱水縮合物(A2)の合計量10質量%となる硬化性組成物の溶液を、光路長10mmの石英セル中で測定し、波長265nm~320nmの光の平均透過率が75%以上である、硬化性組成物。
<2>
前記環状シラノール(A1)が、
式(10):
JPEG
2025129877000003.jpg
36
170
(式(10)中、Rは、前記式(1)中のRと同義である。)で表される環状シラノール(A10)を含む、<1>に記載の硬化性組成物。
<3>
前記環状シラノール(A10)が、
式(2)~(5):
JPEG
2025129877000004.jpg
42
170
JPEG
2025129877000005.jpg
42
170
JPEG
2025129877000006.jpg
47
170
JPEG
2025129877000007.jpg
44
170
(式(2)~(5)中、Rは、前記式(1)中のRと同義である。)で表される環状シラノール(B1)~(B4)を含み、
前記環状シラノール(B1)~(B4)の総量に対する前記環状シラノール(B2)の割合(モル%)をbとしたとき、0<b≦20を満たす、<2>に記載の硬化性組成物。
<4>
前記環状シラノール(A1)の脱水縮合物(A2)を含有する、<1>~<3>のいずれかに記載の硬化性組成物。
<5>
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーの測定により得られる、クロマトグラムのピークにおいて、前記環状シラノール(A1)及び前記脱水縮合物(A2)の総面積に対し、前記脱水縮合物(A2)の面積割合が、50%以下である、<1>~<4>のいずれかに記載の硬化性組成物。
<6>
前記式(1)で表される環状シラノール(A1)及びその脱水縮合物(A2)を1質量%~99質量%の濃度で含む、<1>~<5>のいずれかに記載の硬化性組成物。
<7>
波長265nm、280nm及び320nmからなる群より選択された少なくとも一波長の光に対する透過率が70%以上である、<1>~<6>のいずれかに記載の硬化性組成物。
<8>
<1>~<7>のいずれかに記載の硬化性組成物の硬化物であって、
500μmの厚みにおける波長265nm、280nm及び320nmからなる群より選択された少なくとも一波長の光に対する透過率が70%以上である、硬化物。
<9>
500μmの厚みにおける波長265nm、280nm及び320nmからなる群より選択された少なくとも一波長の光に対する透過率が80%以上である、<8>に記載の硬化物。
<10>
<1>~<7>のいずれかに記載の硬化性組成物、又は、<8>又は<9>に記載の硬化物である、紫外線用光学材料。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、高い保存安定性を示す硬化性組成物、及びその硬化物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施例1にて得られた硬化性組成物の立体異性体割合を算出する際に用いた
1
H-NMRスペクトルを示す。
図2は、実施例2にて得られた硬化性組成物の立体異性体割合を算出する際に用いた
1
H-NMRスペクトルを示す。
図3は、比較例1にて得られた硬化性組成物の立体異性体割合を算出する際に用いた
1
H-NMRスペクトルを示す。
図4は、実施例1にて得られた硬化性組成物の保存後の硬化物の表面の状態を示す写真である。
図5は、実施例2にて得られた硬化性組成物の保存後の硬化物の表面の状態を示す写真である。
図6は、比較例1にて得られた硬化性組成物の保存後の硬化物の表面の状態を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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