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公開番号
2025126683
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-29
出願番号
2024023041
出願日
2024-02-19
発明の名称
インクジェット記録方法及び記録装置
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
11/322 20140101AFI20250822BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】得られる記録物の転写を抑制することができ、目詰まり回復性及び保存安定性に優れるインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】インク組成物をインクジェットヘッドから吐出して記録媒体の一方の面に付着させる第1付着工程と、記録媒体を搬送ローラーにより搬送させ、第1付着工程が行われた一方の面の反対側の面である他方の面を、インクジェットヘッドと対向する位置に送給する送給工程と、インク組成物をインクジェットヘッドから吐出して、送給された他方の面に付着させる第2付着工程と、を備え、インク組成物は、顔料と、アセチレングリコール系界面活性剤と、6~8員環であるラクタム環を有するラクタム化合物と、溶媒成分と、該溶媒成分に溶解している水溶性ウレタン樹脂と、を含み、溶媒成分は水を含み、インク組成物が水系インクである、インクジェット記録方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
インク組成物をインクジェットヘッドから吐出して記録媒体の一方の面に付着させる第1付着工程と、
前記記録媒体を搬送ローラーにより搬送させ、前記第1付着工程が行われた一方の面の反対側の面である他方の面を、前記インクジェットヘッドと対向する位置に送給する送給工程と、
前記インク組成物を前記インクジェットヘッドから吐出して、前記送給された他方の面に付着させる第2付着工程と、を備え、
前記インク組成物は、顔料と、アセチレングリコール系界面活性剤と、6~8員環であるラクタム環を有するラクタム化合物と、溶媒成分と、該溶媒成分に溶解している水溶性ウレタン樹脂と、を含み、
前記溶媒成分は水を含み、前記インク組成物が水系インクである、
インクジェット記録方法。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記水溶性ウレタン樹脂の含有量が、前記インク組成物の総量に対し、0.3質量%以上3.0質量%以下である、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項3】
前記ラクタム化合物の含有量が、前記インク組成物の総量に対し、0.5質量%以上5.0質量%以下である、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項4】
前記アセチレングリコール系界面活性剤の含有量が、前記インク組成物の総量に対し、0.2質量%以上2.0質量%以下である、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項5】
前記水溶性ウレタン樹脂の酸価が、40~100mgKOH/gである、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項6】
前記インク組成物において、前記ラクタム化合物の含有量Bに対する、前記アセチレングリコール系界面活性剤の含有量Aの質量比A/Bが0.1以上1.5以下である、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項7】
前記顔料が自己分散顔料である、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項8】
前記ラクタム化合物が、ε-カプロラクタムを含む、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項9】
前記溶媒成分が、標準沸点が280℃以上であるポリオール類の有機溶剤を含む、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項10】
前記搬送ローラーの直径が2cm以上である、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録方法及び記録装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。その中でも、インク組成物で両面印刷を行う場合の吐出安定性などについて種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、ぬれ摩擦低下による紙スタック性を向上させるため、インクにおいてコロイダルシリカを含み、制御手段が、該インクが記録媒体に付着した後、0.4秒以内にインクの乾燥を開始するように乾燥手段、または搬送手段を制御することを特徴とするインクジェット記録装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-006556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水系インク組成物においては、インクが十分に乾燥する前に記録装置内部において、搬送、排紙、及び積層される。両面印刷を行う際には、最初の記録面に印刷した後、直ちに記録媒体を反転するために搬送ローラーに接触することで、搬送ローラーの接面にインクが付着し、次に搬送する記録媒体を汚しやすくなる。
このようなインクによる汚れや、インクによる汚れを抑制しようとする場合のインクの吐出安定性や目詰まり回復性の悪化の問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のインクジェット記録方法は、インク組成物をインクジェットヘッドから吐出して記録媒体の一方の面に付着させる第1付着工程と、上記記録媒体を搬送ローラーにより搬送させ、上記第1付着工程が行われた一方の面の反対側の面である他方の面を、上記インクジェットヘッドと対向する位置に送給する送給工程と、上記インク組成物を上記インクジェットヘッドから吐出して、上記送給された他方の面に付着させる第2付着工程と、を備え、上記インク組成物は、顔料と、アセチレングリコール系界面活性剤と、6~8員環であるラクタム環を有するラクタム化合物と、溶媒成分と、該溶媒成分に溶解している水溶性ウレタン樹脂と、を含み、上記溶媒成分は水を含み、上記インク組成物が水系インクである。
【0006】
本発明の記録装置は、上述のインクジェット記録方法により記録物を得るためのインクジェット記録装置であって、上記インク組成物と、上記インクジェットヘッドと、上記搬送ローラーと、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施例に用いるインク組成物の組成及びその評価結果を示す表1である。
実施例に用いるインク組成物の組成及びその評価結果を示す表2である。
インクジェット記録方法で用いるインクジェット記録装置の一例を示す図である。
インクジェット記録方法で用いるインクジェット記録装置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右などの位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0009】
1.インクジェット記録方法
本実施形態に係るインクジェット記録方法(以下、単に「本記録方法」ともいう。)は、インク組成物をインクジェットヘッドから吐出して記録媒体の一方の面に付着させる第1付着工程と、上記記録媒体を搬送ローラーにより搬送させ、上記第1付着工程が行われた一方の面の反対側の面である他方の面を、上記インクジェットヘッドと対向する位置に送給する送給工程と、上記インク組成物を上記インクジェットヘッドから吐出して、上記送給された他方の面に付着させる第2付着工程と、を備え、上記インク組成物は、顔料と、アセチレングリコール系界面活性剤と、6~8員環であるラクタム環を有するラクタム化合物と、溶媒成分と、該溶媒成分に溶解している水溶性ウレタン樹脂と、を含み、上記溶媒成分は水を含み、上記インク組成物が水系インクである。
【0010】
水系インク組成物を用いて記録媒体の両面へ記録を行う場合、記録媒体にインク組成物が付着した後、すぐに搬送ローラーにより搬送及び排紙されると、乾燥されていないインク組成物が搬送ローラーへ付着したり、搬送ローラーに付着したインク組成物が排紙された記録物の接面に付着したりすることで転写してしまう問題がある。このような転写は、記録媒体へのインク組成物の浸透が不十分であることが一因と考えられる。そのため、転写抑制の一手段としては浸透性の向上が望まれる。記録媒体へインクが迅速に浸透することで、記録媒体が、搬送ローラーや別の記録媒体に接触する前に、記録媒体へインクを浸透させてしまい、転写を抑制する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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