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公開番号2025127945
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024963
出願日2024-02-21
発明の名称有機酸又はその塩の製造方法
出願人デンカ株式会社
代理人弁理士法人IPX
主分類C07C 51/31 20060101AFI20250826BHJP(有機化学)
要約【課題】より簡単な操作で有機酸又はその塩を製造し得る有機酸又はその塩の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、有機酸又はその塩の製造方法が提供される。この製造方法は、糖質を含む原料と、圧電材料を含む触媒とを用意する工程と、触媒に対して衝撃力を加えることによって触媒を活性化させ、活性化した触媒の作用により糖質を分解して、有機酸又はその塩を得る工程とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
有機酸又はその塩の製造方法であって、
糖質を含む原料と、圧電材料を含む触媒とを用意する工程と、
前記触媒に対して衝撃力を加えることによって前記触媒を活性化させ、活性化した前記触媒の作用により前記糖質を分解して、前記有機酸又はその塩を得る工程とを有する、有機酸又はその塩の製造方法。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
請求項1に記載の有機酸又はその塩の製造方法において、
前記原料は、さらに前記有機酸の塩を形成するための塩類を含む、有機酸又はその塩の製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載の有機酸又はその塩の製造方法において、
前記有機酸又はその塩を得る工程において、前記原料と前記触媒との混合物に対して前記衝撃力を加える、有機酸又はその塩の製造方法。
【請求項4】
請求項1に記載の有機酸又はその塩の製造方法において、
前記触媒にボールを衝突させることによって、前記触媒に対して前記衝撃力を加える、有機酸又はその塩の製造方法。
【請求項5】
請求項1に記載の有機酸又はその塩の製造方法において、
前記糖質は、グルコース、ガラクトース、マンノース、フルクトース、ラムノース、アラビノース、キシロース、エリスロース、グリセルアルデヒド、マルトース、セロビオース、ラクトース、及びマルトトリオースからなる群より選択される少なくとも1種を含む、有機酸又はその塩の製造方法。
【請求項6】
請求項1に記載の有機酸又はその塩の製造方法において、
前記糖質は、キシラン、セルロース及びデンプンからなる群より選択される少なくとも1種を含む、有機酸又はその塩の製造方法。
【請求項7】
請求項1に記載の有機酸又はその塩の製造方法において、
前記圧電材料は、ペロブスカイト型の結晶構造を有する金属酸化物である、有機酸又はその塩の製造方法。
【請求項8】
請求項1に記載の有機酸又はその塩の製造方法において、
前記有機酸は、ギ酸を含む、有機酸又はその塩の製造方法。
【請求項9】
請求項1に記載の有機酸又はその塩の製造方法において、
前記有機酸の塩は、カリウム塩及びカルシウム塩からなる群より選択される少なくとも1種である、有機酸又はその塩の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機酸又はその塩の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
有機酸は、高分子化合物の合成原料として使用することができるため、利用価値の高い化合物である。かかる有機酸を製造する方法として、所定の藍藻を培養する方法が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、かかる方法では、所定の藍藻の調製、その培養、有機酸の採取等の煩雑な操作が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-153524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明では上記事情に鑑み、より簡単な操作で有機酸又はその塩を製造し得る有機酸又はその塩の製造方法を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、有機酸又はその塩の製造方法が提供される。この製造方法は、糖質を含む原料と、圧電材料を含む触媒とを用意する工程と、触媒に対して衝撃力を加えることによって触媒を活性化させ、活性化した触媒の作用により糖質を分解して、有機酸又はその塩を得る工程とを有する。
【0006】
かかる態様によれば、より簡便な操作で有機酸又はその塩を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施例1の過程を示す写真である。
実施例2の生成物の状態を示す写真である。
実施例1で得られた生成物又はグルコースを分析したNMRのチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
本実施形態の有機酸又はその塩の製造方法は、糖質を含む原料と、圧電材料を含む触媒とを用意する第1の工程と、触媒に対して衝撃力を加えることによって触媒を活性化させ、活性化した触媒の作用により糖質を分解して、有機酸又はその塩を得る第2の工程と、生成物から有機酸又はその塩を回収する第3の工程とを有している。
以下、各工程について順次説明する。
【0009】
<第1の工程>
まず、糖質を含む原料と、圧電材料を含む触媒とを用意する。
[糖質]
糖質は、糖類、オリゴ糖類、多糖類及び糖アルコール類に分類される。
糖類としては、例えば、グリセルアルデヒド等のトリオース、エリスロース等のテトロース、アラビノース、ラムノース、キシロース等のペントース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、ソルボース等のヘキソースのような単糖、スクロース、マルトース、イソマルトース、トレハロース、ラクトース、ラクツロース、セロビオースのような二糖等が挙げられる。
【0010】
オリゴ糖類としては、例えば、マルトトリオース、ラフィノース、メレジトース、アカルボース、スタキオース等が挙げられる。
多糖類としては、例えば、キシラン、パノース、グリコーゲン、デンプン、加工デンプン、セルロース、デキストリン、グルカン、フルクタン、水酸化ヘミセルロース、キチン等が挙げられる。
糖アルコール類としては、例えば、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、パラチニット、エリスリトール、オリゴ糖還元物等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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