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公開番号
2025129461
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024026097
出願日
2024-02-26
発明の名称
インクジェットプリンタ用インクおよび該インクを用いた温度インジケータ
出願人
株式会社日立産機システム
代理人
ポレール弁理士法人
主分類
C09D
11/32 20140101AFI20250829BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】インクジェットプリンタを利用して常温環境下でマーキングが可能であり、冷蔵品や冷凍品へのマーキングにも適用可能であるインクジェットプリンタ用インク、および該インクを用いた温度インジケータを提供する。
【解決手段】本発明に係るインクジェットプリンタ用インクは、示温剤が溶剤に溶解したインクであって、前記示温剤は、ロイコ染料、顕色剤および消色剤を含み、前記消色剤は、複数種のコレステロール誘導体の混合物であり、前記複数種のコレステロール誘導体のそれぞれは、所定の極性基、極性部位および/または極性構造を1以上3以下で有し、前記溶剤は、揮発性が相対的に高い主溶剤と揮発性が相対的に低い副溶剤との混合物である、ことを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
示温剤が溶剤に溶解したインクジェットプリンタ用インクであって、
前記示温剤は、ロイコ染料、該ロイコ染料の発色を生じさせる顕色剤、および該ロイコ染料の発色を抑制する消色剤を含み、
前記消色剤は、複数種のコレステロール誘導体の混合物であり、
前記複数種のコレステロール誘導体のそれぞれは、カルボキシ基、クロル基、ブロモ基、アミノ基、芳香環に結合していない水酸基、エステル部位、ケトン部位、エーテル部位、アミド部位、およびカルボン酸ナトリウム塩構造のいずれかを1以上3以下で有し、
前記溶剤は、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤およびエステル系溶剤の中から選ばれ、20℃における蒸気圧が2 kPa以上65 kPa以下の主溶剤と、20℃における蒸気圧が0 kPa超0.5 kPa以下の副溶剤との混合物である、
ことを特徴とするインクジェットプリンタ用インク。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のインクジェットプリンタ用インクにおいて、
前記溶剤における前記主溶剤と前記副溶剤との質量比が、「主溶剤:副溶剤=75:25」から「主溶剤:副溶剤=99:1」の範囲内であることを特徴とするインクジェットプリンタ用インク。
【請求項3】
請求項1に記載のインクジェットプリンタ用インクにおいて、
前記副溶剤は、20℃における該副溶剤1 Lに対する水の溶解量が50 g以下であることを特徴とするインクジェットプリンタ用インク。
【請求項4】
請求項2に記載のインクジェットプリンタ用インクにおいて、
前記副溶剤は、20℃における該副溶剤1 Lに対する水の溶解量が50 g以下であることを特徴とするインクジェットプリンタ用インク。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ用インクにおいて、
光路長1 cm、波長400 nm以上700 nm以下の光に対する常温における透過率が70%以上であることを特徴とするインクジェットプリンタ用インク。
【請求項6】
印刷基材上にインクによるマーカーが印刷された温度インジケータであって、
前記インクが、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ用インクであることを特徴とする温度インジケータ。
【請求項7】
印刷基材上にインクによるマーカーが印刷された温度インジケータであって、
前記インクが、請求項5に記載のインクジェットプリンタ用インクであることを特徴とする温度インジケータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度管理対象物の温度変化をチェックするための温度インジケータの技術に関し、特に温度インジケータにマーキングするためのインクジェットプリンタ用インク、および該インクを用いた温度インジケータに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
生鮮食品や、冷凍食品や、低温保存医薬品(例えば、ワクチン、バイオ医薬品)は、生産・加工後の輸送、保管、販売の流通過程の中で途切れることなく所定の温度範囲内に保つことが求められる。そのため、従来から、時間と温度とを連続的に記録可能なデータロガーを運送コンテナに搭載して、流通過程の温度を絶えず測定・記録する方法がしばしば採用されてきた。
【0003】
データロガーを利用する方法は、もしも製品に温度起因のダメージがあった場合に温度トラブルがいつ生じたのかを明らかにすることができるという利点がある。ただし、この方法は、多量の製品を一括管理するのに適しており、個々の製品を個別管理するのにはコストの観点で弱点がある。
【0004】
一方、製品を個別に温度管理する方法として、データロガーではなく温度インジケータを利用する方法がある。温度インジケータとは、あらかじめ設定された温度を上回るか下回るかした場合にマーカー(例えば、文字、記号、一次元バーコード、二次元バーコード)の部分が変色して周囲の温度変化を知ることができる部材である。温度インジケータは、データロガーほどの記録精度はないものの、製品に貼付けたり製品に直接マーキングしたりできることから個々の製品を個別管理するのに適している。変色するマーカーには、温度検知インクが用いられる。
【0005】
温度インジケータへのマーキングとしては、種々の印刷法(例えば、グラビア印刷、スクリーン印刷、ディスペンサ、インクジェットプリンティング)を適宜利用することができる。なかでもインクジェットプリンティングは、多種多様なマーキングへの対応性が高く、印刷コストが比較的低いことから、好ましい印刷法とされている。
【0006】
例えば、特許文献1(特開2022-52104)には、温度検知粒子と有機分散媒とを含むインクであって、前記温度検知粒子は、ロイコ染料、顕色剤および消色剤を含む温度検知材料と、第1界面活性剤と、第2界面活性剤とを含み、前記有機分散媒は、分子式中の炭素数が5以下の有機溶剤であり、前記第2界面活性剤は、前記有機分散媒に対して耐性を有することを特徴とするインク、が開示されている。特許文献1によると、インクジェットプリンタに利用可能で安定性に優れる温度検知油性インクを提供することができる、とされている。
【0007】
また、特許文献2(特開2022-87590)には、ロイコ染料、顕色剤、消色剤および溶剤を含み、前記ロイコ染料、前記顕色剤および前記消色剤のうち少なくとも1つはマイクロカプセル化されておらず、揮発性が、前記溶剤>前記消色剤>前記ロイコ染料および前記顕色剤の関係を満たしており、前記消色剤が揮発することで有色に顕色することを特徴とする不可逆性感熱顕色インク、が開示されている。特許文献2によると、帯電制御式インクジェットプリンタで印字でき、印字して形成した印字ドットが所定の温度以上となることで温度と時間の積算により有色に変色できる不可逆性感熱顕色インクを提供することができる、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2022-52104号公報
特開2022-87590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1で教示されているインクは、第1および第2界面活性剤の皮膜で温度検知材料(示温剤とも言う)を被覆した温度検知粒子(いわゆるマイクロカプセル化した粒子)が有機分散媒の中に分散したものである。インクジェットプリンティングにおいては、プリンタのノズルやインク流路でインク詰まりが生じないように、インク粒子を小径化する必要がある。特許文献1においても、インクジェットプリンティングの場合、インク粒子は中位径(D50)で0.1~1μmが好ましい旨が教示されている。
【0010】
しかしながら、そのような小径のカプセルは、内包する温度検知材料の量が非常に少ないことから発色強度を確保しづらいことに加えて、カプセル皮膜が薄くなるため(例えば、カプセル皮膜の厚さが0.03~0.3μm程度以下になると考えられるため)、有機分散媒中でカプセル皮膜が膨潤したり破損したりして温度検知能力が経時劣化してしまうことが危惧される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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