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公開番号2025158798
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2024061683
出願日2024-04-05
発明の名称フィルム
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B29B 17/00 20060101AFI20251009BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】本発明は、表面が平滑であり、美観性に優れ、また、リサイクルする際の高温処理時に設備(例えば配管等)に錆が生じにくいフィルムを提供することを目的とする。
【解決手段】塩化ビニリデン系樹脂組成物(PVDC)と、塩化ビニル系樹脂組成物(PVC)とのIRで100回観測した際の下記式(1)で表されるPVDC分率指標が0.5~10.0である、フィルム。
PVDC分率指標=((PVDC由来ピーク面積/(PVDC由来ピーク面積+PVC由来ピーク面積))の標準偏差)/((PVDC由来ピーク面積/(PVDC由来ピーク面積+PVC由来ピーク面積))の平均値)×100 ・・・(1)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
塩化ビニリデン系樹脂組成物(PVDC)と、塩化ビニル系樹脂組成物(PVC)とのIRで100回観測した際の下記式(1)で表されるPVDC分率指標が0.5~10.0である、フィルム。
PVDC分率指標=((PVDC由来ピーク面積/(PVDC由来ピーク面積+PVC由来ピーク面積))の標準偏差)/((PVDC由来ピーク面積/(PVDC由来ピーク面積+PVC由来ピーク面積))の平均値)×100 ・・・(1)
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
塩化ビニリデン系樹脂組成物(PVDC)と、塩化ビニル系樹脂組成物(PVC)とのラマンで1600回観測した際の下記式(2)で表されるPVDC分率指標が4.0~20.0である、請求項1に記載のフィルム。
PVDC分率指標=((PVDC由来ピーク面積/(PVDC由来ピーク面積+PVC由来ピーク面積))の標準偏差)/((PVDC由来ピーク面積/(PVDC由来ピーク面積+PVC由来ピーク面積))の平均値)×100 ・・・(2)
【請求項3】
空気雰囲気下、昇温速度10℃/分で、室温から1000℃までスキャンさせる熱重量分析による測定において、270℃における重量減少量が40重量%以下であり、260℃における重量減少量が35重量%以下であり、250℃における重量減少量が30重量%以下である、請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項4】
厚みが6μm~10mmである、請求項1又は2に記載のフィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境問題や廃棄物問題に鑑み、市場で消費された材料を回収して再資源化する、いわゆるリサイクルの要求が世界的に高まっている。リサイクルにおいて、例えば、回収された材料を裁断し、必要に応じて分別及び洗浄した後に、押出機等を用いて高温処理する工程が一般に採用される。
【0003】
リサイクル材の処理方法としては様々な方法が提案されている。例えば、特許文献1には、相溶化剤を用いずに複合プラスチック素材から良好な再生ペレットを得ることができる廃プラスチックの処理方法が提案されている。具体的には、融点の異なる二種類以上の熱可塑性樹脂層で形成された積層フィルムからなる廃プラスチックを前処理する工程と、前記前処理する工程で得られた前処理物に加圧飽和水蒸気を加えて混合しながら溶融する工程と、前記混合しながら溶融する工程で得られた溶融物をペレット化する工程と、を備える廃プラスチックの処理方法が提案されている。
【0004】
また、リサイクルし得る材料としては、例えば、フィルムが挙げられる。フィルムのうち、例えば、ラップフィルムは、フィルム同士や被着体への密着性、水蒸気や酸素等の気体に対するガスバリア性、化粧箱に入れて使用する際のカット性等の特性に優れているため、食品等のラップフィルムとして多くの一般家庭で使用されている。家庭用ラップフィルムは、主として冷蔵庫や冷凍庫での食品の保存や、電子レンジで容器に盛った食品を加熱する際にオーバーラップして使用されている。
【0005】
この家庭用ラップフィルムとして現在市販されているものの中で、最も使い勝手の良いという評価を受けているものは、塩化ビニリデン系樹脂を主体としたフィルムである。一方、その他にもエチレン系樹脂や、プロピレン系樹脂や、塩化ビニル系樹脂或いは4-メチルペンテン-1樹脂等を主成分としたフィルムなども市販されているが、いずれも塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムの密着性にはおよばず、ラップ適性の劣るものであり、塩化ビニリデン製のラップが広く普及している。
【0006】
近年、家庭用ラップフィルムのラップ適性には、透明性及びカット性と共に、ハリ・コシ感などが要求されている。また、電子レンジなどでの加熱調理中にも溶融穿孔及び大きな変形あるいは容器への融着やそれ自身の変質が少ない安定性を有すると共に、特にラッピング時のラップ同士及び容器に対する密着性が要求される。さらに、密着性と同時に、それに対し相反する特性である化粧箱内の巻回ラップフィルムを箱の外に引き出すときの引出し性の良さもまた消費者から強く求められている。
【0007】
このような要求を満たすラップフィルムとしては、例えば、特許文献2には、酸素透過度が110cm
3
/m
2
・day・atm at23℃ 以下であり、水蒸気透過度が20g/m
2
・day at38℃,90%RH 以下であり、密着仕事量X(mJ/25cm
2
)が1.8≦X≦2.3であり、結晶長周期が9.0nm~12.5nmであり、塩化ビニリデン単量体が85~97質量%と、塩化ビニル単量体が15~3質量%と、からなる共重合体を含む、ラップフィルムが提案されている。
【0008】
また、その他のリサイクルし得る材料としては、例えば、タイルカーペット(以下「TCP」とも記す)が挙げられる。従来のフェルトグリッパー工法によるロールカーペットや発泡体が裏打ちされたカーペットは、ケーブルの床下配線が困難であり、また、容易にはがせないため、メンテナンス性も劣っていた。また、最近普及している合成樹脂層で裏打ちされた通常のTCPを利用しても、メンテナンス性は向上するが、軽量床衝撃音を軽減させることはあまり期待できない。また、ケーブルの床下配線についても住宅向けの二重床は、今のところオフィス向けの仕様に類似しており、二重床を敷設した上に表面材としてTCPを施工するケースが多く、施工が煩雑で高コストである。通常の塩ビ裏打ち材のTCPにおいて、配線収納溝一体形のものも考案されているが、防音性、クッション性に欠けるものである。また、クッション性には優れるものもあるが、床下配線対応性に乏しいものである。更に、家庭でのメンテナンスを考えた場合、TCPなら汚れた部分をはずして、別の場所で洗うことができるが、現在主流のサイズである500mm角の正方形では、家庭用洗濯機による洗濯ができない。
【0009】
これらの課題を解決するTCPとして、例えば、特許文献3には、優れた防音性、クッション性、衝撃吸収性を有し、またケーブル配線に対応でき、かつ洗濯機による洗濯が可能な、住宅向けの多機能TCPが提案されている。具体的には、表面繊維層下に裏面布帛層を含有する裏打ち材が形成されたタイルカーペットにおいて、表面繊維層の下に、第1合成樹脂層、ガラス布帛層、第2合成樹脂層及びラテックスが含浸され、密度が0.05~0.15g/cm
3
、厚みが2~10mmである裏面布帛層からなる裏打ち材が順次積層形成され、かつ一辺が400mm以下の正方形であるタイルカーペットの少なくとも裏面布帛部分に切り込みを入れて切除可能とすることを特徴とするタイルカーペットが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2023-138456号公報
特許第7326208号
特許第3258918号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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