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公開番号
2025129915
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024026891
出願日
2024-02-26
発明の名称
粘着剤組成物、粘着剤層及び車両保護フィルム
出願人
日本カーバイド工業株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
C09J
133/02 20060101AFI20250829BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】初期粘着力と高温短期再剥離性と長期再剥離性とに優れる粘着剤層を形成できる粘着剤組成物等の提供。
【解決手段】(メタ)アクリル系共重合体(A)と、金属キレート系架橋剤(B)と、沸点が100~200℃であり、式(1)で表される化合物である溶剤(C)と、炭素数が1~3の1価のアルコール溶剤(D)と、を含み、共重合体(A)が、アルキル部位の炭素数が1~2の(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体単位(a1)を全構成単位に対して40~90質量%、及びカルボキシ基を有する単量体単位(a2)を全構成単位に対して0.5~5.0質量%の割合で含む、粘着剤組成物。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(メタ)アクリル系共重合体(A)と、
金属キレート系架橋剤(B)と、
沸点が100℃~200℃であり、かつ、下記式(1)で表される化合物である溶剤(C)と、
炭素数が1~3である1価のアルコール溶剤(D)と、
を含み、
前記(メタ)アクリル系共重合体(A)が、アルキル部位の炭素数が1~2である(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体に由来する構成単位(a1)を全構成単位に対して40質量%~90質量%、及びカルボキシ基を有する単量体に由来する構成単位(a2)を全構成単位に対して0.5質量%~5.0質量%の割合で含み、
前記金属キレート系架橋剤(B)の含有量が、前記(メタ)アクリル系共重合体(A)100質量部に対して0.1質量部~1.0質量部であり、
前記溶剤(C)の含有量が、前記(メタ)アクリル系共重合体(A)100質量部に対して3質量部~30質量部であり、
前記アルコール溶剤(D)の含有質量に対する前記溶剤(C)の含有質量の比が、0.5以上である粘着剤組成物。
JPEG
2025129915000009.jpg
43
45
式(1)中、R
1
及びR
3
は、それぞれ独立に、水素原子、C1~C6アルキル基、C3~C6シクロアルキル基、C1~C6ヒドロキシアルキル基、C1~C6アルコキシ基、又は、C1~C6アルキル基若しくはC1~C6アルコキシ基で置換されていてもよい芳香族基を表し、R
2
は、水素原子又はC1~C6アルキル基を表す。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
前記アルキル部位の炭素数が1~2である(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体が、メチルアクリレート及びエチルアクリレートから選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の粘着剤組成物により形成された粘着剤層。
【請求項4】
基材と、
前記基材上に設けられた請求項3に記載の粘着剤層と、
を備える車両保護フィルム。
【請求項5】
前記基材の材質が、熱可塑性ポリウレタンエラストマーである請求項4に記載の車両保護フィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、粘着剤組成物、粘着剤層及び車両保護フィルムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
車両保護フィルムは、車両の塗装面に傷、汚れ等が付かないように、外的要因から車両を守るための粘着フィルムである。このような粘着フィルムは、ペイントプロテクションフィルム(PPF)とも称され、近年、広く用いられている。車両保護フィルムには、貼り合わせ直後から剥がれない程度の強い粘着力(所謂、初期粘着力)が求められる。
【0003】
また、車両保護フィルムは、車両に貼り付け、一定期間(例えば、5年)を経過した後に車両から剥離される。車両に貼り付けてから一定期間経過した車両保護フィルムは、太陽光の直射を受け、高温環境下に長期間曝されているため、車両から車両保護フィルムを剥離する際に、粘着剤層が車両に転着(所謂、糊残り)する場合がある。このため、車両保護フィルムには、初期粘着力に加えて、高温環境下に長期間曝された後に、糊残りを生じさせずに車両から剥離できる長期再剥離性も求められる。
【0004】
初期粘着力と長期再剥離性との両立を課題とした車両保護フィルム用粘着剤については、これまで種々の報告がなされている。
例えば、特許文献1には、所定の構成単位を含み、かつ、重量平均分子量が20万~180万である(メタ)アクリル系共重合体(A)と、所定の構成単位を含み、かつ、重量平均分子量が0.3万~1万である(メタ)アクリル系共重合体(B)と、金属キレート系架橋剤と、を含み、(メタ)アクリル系共重合体(B)の含有量及び金属キレート系架橋剤の含有量が、それぞれ(メタ)アクリル系共重合体(A)の含有量に対して所定の割合である車両保護フィルム用粘着剤組成物が開示されている。
また、特許文献2には、所定の構成単位を含み、かつ、重量平均分子量が20万~250万である(メタ)アクリル系共重合体(A)と、所定の構成単位を含み、かつ、重量平均分子量が0.1万~0.8万である(メタ)アクリル系共重合体(B)と、金属キレート系架橋剤及びイソシアネート系架橋剤(但し、トリレンジイソシアネート化合物及びジフェニルメタンジイソシアネート化合物を除く。)からなる群より選ばれる少なくとも1種の架橋剤と、を含み、(メタ)アクリル系共重合体(B)の含有量、並びに、金属キレート系架橋剤及びイソシアネート系架橋剤の合計含有量が、それぞれ(メタ)アクリル系共重合体(A)の含有量に対して所定の割合である車両保護フィルム用粘着剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7308166号公報
特許第7402769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、近年、車両形状の意匠性を高める観点から、車両において曲面部の増加及び形状の複雑化が進んでおり、車両保護フィルムには、車両への貼り合わせの際に車両の形状に高いレベルで追従する性質が求められている。換言すると、車両保護フィルムには、車両への貼り合わせの際に優れた柔軟性を示す性質が求められている。一方で、車両保護フィルムが柔軟であることは、耐衝撃性の点では不利に作用するため、車両保護フィルムには、車両への貼り合わせの後にある程度硬くなるという性質も求められている。
【0007】
このような車両保護フィルムに対する要求に対しては、車両保護フィルムの基材に、加熱すると柔らかくなり冷却すると硬くなる性質(所謂、熱可塑性)を有する材料〔例えば、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)〕を使用することが考えられる。車両保護フィルムの基材に熱可塑性を有する材料を使用すると、車両への貼り合わせの際には、車両保護フィルムをスチーム等で加熱することで柔軟にできるため、車両の形状にしっかりと追従させて貼り合わせることが可能となり、貼り合わせ後に冷却することで高い耐衝撃性も担保できる。
【0008】
しかし、車両保護フィルムをスチーム等で加熱して車両に貼り合わせる場合には、車両の曲面部及び複雑な形状部では、シワ及び/又はボイドが発生したり、気泡が噛んだりすることがあり、車両保護フィルムを剥離して貼り直す必要が生じることがある。このため、車両保護フィルムには、高温での加熱直後に、糊残りを生じさせずに車両から剥離できる高温短期再剥離性が求められる。
【0009】
車両保護フィルムの高温短期再剥離性を向上させるためには、車両保護フィルムが備える粘着剤層の凝集力を高めて粘着剤層を硬くし、かつ、粘着剤層と被着体である車両との密着性を低減することが必要である。しかし、スチームで加熱された粘着剤層は、粘性が高まり被着体へのぬれ性が高まるため、単に粘着剤層の凝集力を高める設計を行うと、加熱によって粘着剤層の粘着力が過度に上昇し、高温短期再剥離性が低下する。すなわち、高温短期再剥離性の向上には、粘着剤層の凝集力を高め過ぎないことが重要である。一方、一般に長期再剥離性の実現には、非常に高い凝集力を必要とすることから、長期再剥離性と高温短期再剥離性とは、所謂、背反の関係にあるといえる。
【0010】
以上のように、車両保護フィルム用粘着剤組成物には、従来の初期粘着力及び長期再剥離性に加えて、高温短期再剥離性にも優れる粘着剤層を形成できることが求められる。しかし、初期粘着力と長期再剥離性とは背反の関係にあることが知られており、さらに長期再剥離性は、上述のとおり、高温短期再剥離性と背反の関係にあることから、初期粘着力、高温短期再剥離性及び長期再剥離性の3つの全てに優れる粘着剤層の形成を実現することは困難であった。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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