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公開番号
2025132485
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024030096
出願日
2024-02-29
発明の名称
環状体の管理方法およびシステム
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
清流国際弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
B29D
30/06 20060101AFI20250903BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】演算装置に記憶されている多数のタイヤの中から対象タイヤを、作業負担をより軽減して確実に精度よく特定できる管理方法およびシステムを提供する。
【解決手段】模様付与装置2により各タイヤTの所望位置にランダムな模様Pを付し、模様Pを含む範囲の画像データDを取得装置3Aにより取得してそのタイヤTの固有情報と紐付けして演算装置4に記憶し、取得装置3Bにより対象タイヤTcの対象画像データDcを取得し、対象タイヤTcの表面のマークMから取得した対象タイヤTcの固有情報の一部と、各画像データDと紐付けされた各タイヤTの固有情報とに基づいて各画像データDの中から抽出した照合候補の画像データDと対象画像データDcとの一致度を算出するマッチング処理を行って、対象画像データDcと最も一致度が高い画像データDに該当するタイヤTを対象タイヤTcとして特定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
多数の環状体の中からそれぞれの前記環状体の画像データを用いて対象環状体を特定する環状体の管理方法であって、
前記環状体がタイヤまたはホイールであり、
それぞれの前記環状体の所望位置にランダムな模様を付し、この模様を含む前記画像データを予め取得して、それぞれの前記画像データをその環状体の固有情報と紐付けして演算装置に記憶しておき、
前記対象環状体を特定する際に、前記対象環状体の前記画像データを対象画像データとして取得するとともに、前記対象環状体に付されているマークから前記対象環状体の固有情報の一部を取得し、
取得した前記対象環状体の前記固有情報の一部と、前記演算装置に記憶されているそれぞれの前記画像データと紐付けされているそれぞれの前記環状体の前記固有情報とに基づいて、前記演算装置に記憶されているそれぞれの前記画像データの中から照合候補を抽出し、抽出した照合候補の前記画像データと前記対象画像データとの一致度を算出するマッチング処理を行うことにより、前記対象画像データと最も一致度が高い前記画像データを選択し、この選択した前記画像データに該当する前記環状体を前記対象環状体として特定する環状体の管理方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
塗料を噴射することにより前記模様を付す請求項1に記載の環状体の管理方法。
【請求項3】
前記模様を付すためにステルスインクを用いる請求項1または2に記載の環状体の管理方法。
【請求項4】
前記模様を前記対象物の周方向に位置をずらした複数箇所に付す請求項1または2に記載の環状体の管理方法。
【請求項5】
前記対象物がタイヤであり、前記所望位置がトレッドの裏側のタイヤ内表面である請求項1または2に記載の環状体の管理方法。
【請求項6】
前記タイヤを加硫する前のグリーンタイヤに前記模様を付し、このグリーンタイヤを加硫した後に前記画像データを取得する請求項5に記載の環状体の管理方法。
【請求項7】
前記マークから取得される前記対象環状体の固有情報の一部として、環状体製造メーカ情報、環状体サイズ情報および製造時期情報を含む請求項1または2に記載の環状体の管理方法。
【請求項8】
多数の環状体の中からそれぞれの前記環状体の画像データを用いて対象環状体を特定する環状体の管理システムであって、
前記環状体がタイヤまたはホイールであり、
それぞれの前記環状体の所望位置にランダムな模様を付す模様付与装置と、それぞれの前記環状体の前記模様を含む範囲の前記画像データを取得する主画像データ取得装置と、それぞれの前記画像データとその環状体の固有情報とが紐付けされて記憶される演算装置と、前記対象環状体を特定する際に、前記対象環状体の前記画像データを対象画像データとして取得する対象画像データ取得装置と、前記対象環状体の表面に付されているマークから取得される前記対象環状体の固有情報の一部を前記演算装置に入力する入力部とを備えて、
前記演算装置では、前記演算装置に入力された前記対象環状体の前記固有情報の一部と、前記演算装置に記憶されているそれぞれの前記画像データと紐付けされているそれぞれの前記環状体の前記固有情報とに基づいて、前記演算装置に記憶されているそれぞれの前記画像データの中から照合候補が抽出される抽出ステップと、
抽出された照合候補の前記画像データと前記対象画像データとの一致度を算出するマッチング処理を行うマッチングステップと、
前記対象画像データと最も一致度が高い前記画像データが選択されて、この選択された前記画像データに該当する前記環状体が、前記対象環状体として特定される特定ステップと、が行われる環状体の管理システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は環状体の管理方法およびシステムに関し、さらに詳しくは、演算装置に記憶されている多数の環状体の中から対象環状体を、精度よく簡便に特定できる管理方法およびシステムに関するものである。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
タイヤ製造工程では、トレーサビリティの向上のため、タイヤ1本毎に製造条件や使用した材料などを記録することが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1で提案されている方法では、タイヤに付された識別ラベルとそのタイヤの固有情報とが紐付けして演算装置に記憶される。識別ラベルをラベルリーダによって読み取ることで、それぞれのタイヤの固有情報を取得できるのでトレーサビリティの向上には非常に有益である。
【0003】
識別ラベルとしてバーコードなどを使用した場合は、汚れや擦れなどに起因して読み取れなくなることも想定される。また、識別ラベルとしてICタグを使用した場合は、ICタグが故障(損傷)して読み取れなくなることも想定される。
【0004】
それぞれのタイヤの固有情報を取得するために別の方法も提案されている(特許文献2参照)。特許文献2で提案されている方法では、それぞれのタイヤの固有情報と、それぞれのタイヤの側面に設けられた第1マークおよび第2マークの位置に関するマーク位置情報とを関連付けたデータベースを作成してコンピュータに記憶する。そして、対象タイヤのマーク位置情報を取得してこのマーク位置情報をデータベースで検索し、このマーク位置情報を有するタイヤの固有情報を対象タイヤの固有情報として取得する。この発明では、マーク位置情報として、例えば、ある原点に対する第1マーク、第2マークの位置座標(距離)や角度などを算出する。即ち、それぞれのタイヤについて、位置マーク情報の数値を算出し、データベースにはこれらの数値を記載して記憶する必要があるため、データベースの作成が煩雑になり相応の作業負担が生じる。また、第1マークおよび第2マークとして、タイヤに付された軽点、RFV点を使用することが想定されているが(特許文献2の段落0022など)、これらのマークは経時的に損耗するリスクがある。そのため、この方法は、新品以外の対象タイヤを精度よく特定するには不利になる。タイヤが装着されるホイールについても、多数のホイールの中から対象ホイールを精度よく特定できれば、トレーサビリティの向上には非常に有益である。それ故、演算装置に記憶されている多数の環状体(タイヤやホイールなど)の中から対象タイヤや対象ホイールを、作業負担をより軽減して確実に精度よく特定するには改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7092240号公報
特開2018-134994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、演算装置に記憶されている多数の環状体の中から対象環状体を、精度よく簡便に特定できる管理方法およびシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の環状体の管理方法は、多数の環状体の中からそれぞれの前記環状体の画像データを用いて対象環状体を特定する環状体の管理方法であって、前記環状体がタイヤまたはホイールであり、それぞれの前記環状体の所望位置にランダムな模様を付し、この模様を含む前記画像データを予め取得して、それぞれの前記画像データをその環状体の固有情報と紐付けして演算装置に記憶しておき、前記対象環状体を特定する際に、前記対象環状体の前記画像データを対象画像データとして取得するとともに、前記対象環状体に付されているマークから前記対象環状体の固有情報の一部を取得し、取得した前記対象環状体の前記固有情報の一部と、前記演算装置に記憶されているそれぞれの前記画像データと紐付けされているそれぞれの前記環状体の前記固有情報とに基づいて、前記演算装置に記憶されているそれぞれの前記画像データの中から照合候補を抽出し、抽出した照合候補の前記画像データと前記対象画像データとの一致度を算出するマッチング処理を行うことにより、前記対象画像データと最も一致度が高い前記画像データを選択し、この選択した前記画像データに該当する前記環状体を前記対象環状体として特定することを特徴とする。
【0008】
本発明の環状体の管理システムは、多数の環状体の中からそれぞれの前記環状体の画像データを用いて対象環状体を特定する環状体の管理システムであって、前記環状体がタイヤまたはホイールであり、それぞれの前記環状体の所望位置にランダムな模様を付す模様付与装置と、それぞれの前記環状体の前記模様を含む範囲の前記画像データを取得する主画像データ取得装置と、それぞれの前記画像データとその環状体の固有情報とが紐付けされて記憶される演算装置と、前記対象環状体を特定する際に、前記対象環状体の前記画像データを対象画像データとして取得する対象画像データ取得装置と、前記対象環状体の表面に付されているマークから取得される前記対象環状体の固有情報の一部を前記演算装置に入力する入力部とを備えて、前記演算装置では、前記演算装置に入力された前記対象環状体の前記固有情報の一部と、前記演算装置に記憶されているそれぞれの前記画像データと紐付けされているそれぞれの前記環状体の前記固有情報とに基づいて、前記演算装置に記憶されているそれぞれの前記画像データの中から照合候補が抽出される抽出ステップと、抽出された照合候補の前記画像データと前記対象画像データとの一致度を算出するマッチング処理を行うマッチングステップと、前記対象画像データと最も一致度が高い前記画像データが選択されて、この選択された前記画像データに該当する前記環状体が、前記対象環状体として特定される特定ステップと、が行われることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、前記演算装置に記憶されている前記画像データの数が膨大であっても、前記対象環状体の表面に付されているマークから取得される前記対象環状体の固有情報の一部と、前記演算装置に記憶されているそれぞれの前記画像データと紐付けされているそれぞれの前記環状体の前記固有情報とを用いることで、前記対象環状体を特定する際に照合候補となる画像データの数を大幅に削減できる。それ故、過大な作業工数が生じることを回避するには有利になる。そして、抽出された照合候補の前記画像データと前記対象画像データとの一致度を算出するマッチング処理を行って、算出されたその一致度の高さを指標にして対象環状体を特定する。マッチング処理される前記画像データどうしを比較するデータ処理をすればよいので、データベースを作成するために多大な作業負担が生じることもない。
【0010】
本発明は、ランダムな前記模様を含む範囲の前記画像データを利用するので、第三者に対する秘匿性が向上する。さらに、前記模様を付す前記所望位置として、前記環状体の使用によって経時的に損耗し難い位置を選択することで、前記模様を長期に渡って健全に維持できるので、新品以外の前記対象環状体であっても精度よく特定するには有利になる。また、前記所望位置として、前記環状体の目立たない位置を選択することで前記模様に起因する外観品質の低下を回避できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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