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公開番号2025132487
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030101
出願日2024-02-29
発明の名称タイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類B60C 11/03 20060101AFI20250903BHJP(車両一般)
要約【課題】 ウェット路面での旋回性能を改善すると共に、車外騒音を低減することを可能にしたタイヤを提供する。
【解決手段】 車両に対する装着方向が指定されたタイヤにおいて、内側ショルダー陸部21に内側ショルダー細溝31と複数本の内側ショルダーラグ溝41とを形成し、内側ショルダー細溝31と第一主溝11との間に細リブ61を区画し、内側中間陸部22に周方向補助溝32と複数本の第一サイプ51を形成し、周方向補助溝32と第二主溝12との間に細リブ62を区画し、センター陸部23に複数本の第二サイプ52を形成し、外側中間陸部24に複数本の第三サイプ53と複数本の第四サイプ54とを形成し、外側ショルダー陸部25に外側ショルダー細溝35と複数本の外側ショルダーラグ溝45とを形成し、外側ショルダー細溝35と第四主溝14との間に細リブ65を区画する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両に対する装着方向が指定されたタイヤにおいて、
前記トレッド部にタイヤ周方向に延びる4本の主溝が形成され、これら主溝により5列の陸部が区画され、前記4本の主溝が車両内側から車両外側に向かって順次配列された第一主溝、第二主溝、第三主溝および第四主溝を含み、前記5列の陸部が車両内側から車両外側に向かって順次配列された内側ショルダー陸部、内側中間陸部、センター陸部、外側中間陸部及び外側ショルダー陸部を含み、
前記内側ショルダー陸部に、タイヤ周方向に延びる内側ショルダー細溝と、タイヤ幅方向に延びる複数本の内側ショルダーラグ溝とが形成され、前記内側ショルダー細溝と前記第一主溝との間にタイヤ周方向に連続する細リブが区画され、
前記内側中間陸部に、タイヤ周方向に延びる周方向補助溝と、一端が前記第一主溝に開口して他端が前記周方向補助溝に連通する複数本の第一サイプとが形成され、前記周方向補助溝と前記第二主溝との間にタイヤ周方向に連続する細リブが区画され、
前記センター陸部に、一端が前記第二主溝に開口して他端が前記センター陸部内で閉止する複数本の第二サイプが形成され、
前記外側中間陸部に、一端が前記第三主溝に開口して他端が前記外側中間陸部内で閉止する複数本の第三サイプと、一端が前記第四主溝に開口して他端が前記外側中間陸部内で閉止する複数本の第四サイプとが形成され、
前記外側ショルダー陸部に、タイヤ周方向に延びる外側ショルダー細溝と、タイヤ幅方向に延びる複数本の外側ショルダーラグ溝とが形成され、前記外側ショルダー細溝と前記第四主溝との間にタイヤ周方向に連続する細リブが区画されていることを特徴とするタイヤ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記内側ショルダー細溝および前記外側ショルダー細溝が前記トレッド部の接地幅の中央側80%の領域内に配置され、前記内側ショルダー陸部の幅Wsiに対する前記内側ショルダー細溝の溝幅Wgiの比Wgi/Wsiが0.30未満であり、前記外側ショルダー陸部の幅Wsoに対する前記外側ショルダー細溝の溝幅Wgoの比Wgo/Wsoが0.30未満であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記内側中間陸部の幅Wmiに対する前記周方向補助溝の溝幅Wgmの比Wgm/Wmiが0.30未満であり、前記周方向補助溝が前記内側中間陸部の幅方向中央位置よりも車両外側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記第三サイプと前記第四サイプとがタイヤ周方向に交互に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記センター陸部の幅Wcに対する前記第二サイプの長さL2の比L2/Wcが0.30以上0.70未満であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記外側中間陸部の幅Wmoに対する前記第三サイプの長さL3の比L3/Wmoが0.20以上0.70未満であり、前記外側中間陸部の幅Wmoに対する前記第四サイプの長さL4の比L4/Wmoが0.20以上0.70未満であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記第一サイプのタイヤ周方向に対する傾斜角度θ1が40°以上80°以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記第二サイプのタイヤ周方向に対する傾斜角度θ2が40°以上80°以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記第三サイプのタイヤ周方向に対する傾斜角度θ3が40°以上80°以下であり、前記第四サイプのタイヤ周方向に対する傾斜角度θ4が40°以上80°以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項10】
前記第一サイプのタイヤ周方向に対する傾斜角度θ1と、前記第二サイプのタイヤ周方向に対する傾斜角度θ2と、前記第三サイプのタイヤ周方向に対する傾斜角度θ3と、前記第四サイプのタイヤ周方向に対する傾斜角度θ4とが、θ1≧θ3≒θ4≧θ2の関係を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に対する装着方向が指定された空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、ウェット路面での旋回性能を改善すると共に、車外騒音を低減することを可能にしたタイヤに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
車両に対する装着方向が指定されたタイヤにおいて、トレッド部にタイヤ周方向に延びる4本の主溝を形成し、これら主溝により5列の陸部を区画すると共に、主溝間に位置する各陸部に、タイヤ幅方向に延び、車両内側の主溝に連通する一方で、車両外側の主溝に連通せずに陸部内で終端する複数本のラグ溝を形成することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このように構成されるタイヤでは、主溝間に位置する陸部に形成されたラグ溝は、いずれも一端が主溝に開口し、他端が陸部内で終端する構造を有するため、各陸部の剛性を十分に維持しながら、ウェット路面において優れた操縦安定性を発揮することが期待されている。また、これらラグ溝はいずれも車両内側に向かって開口しているため、走行時におけるポンピング音やパターンノイズが車両内側に向かって放射され、車外騒音を低減することが期待されている。しかしながら、近年、車両の高性能化を受けて、ウェット路面における性能(特に旋回性能)の更なる改善や、騒音性能の更なる改善が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開WO2015/005194号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ウェット路面での旋回性能を改善すると共に、車外騒音を低減することを可能にしたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明のタイヤは、車両に対する装着方向が指定されたタイヤにおいて、前記トレッド部にタイヤ周方向に延びる4本の主溝が形成され、これら主溝により5列の陸部が区画され、前記4本の主溝が車両内側から車両外側に向かって順次配列された第一主溝、第二主溝、第三主溝および第四主溝を含み、前記5列の陸部が車両内側から車両外側に向かって順次配列された内側ショルダー陸部、内側中間陸部、センター陸部、外側中間陸部及び外側ショルダー陸部を含み、前記内側ショルダー陸部に、タイヤ周方向に延びる内側ショルダー細溝と、タイヤ幅方向に延びる複数本の内側ショルダーラグ溝とが形成され、前記内側ショルダー細溝と前記第一主溝との間にタイヤ周方向に連続する細リブが区画され、前記内側中間陸部に、タイヤ周方向に延びる周方向補助溝と、一端が前記第一主溝に開口して他端が前記周方向補助溝に連通する複数本の第一サイプとが形成され、前記周方向補助溝と前記第二主溝との間にタイヤ周方向に連続する細リブが区画され、前記センター陸部に、一端が前記第二主溝に開口して他端が前記センター陸部内で閉止する複数本の第二サイプが形成され、前記外側中間陸部に、一端が前記第三主溝に開口して他端が前記外側中間陸部内で閉止する複数本の第三サイプと、一端が前記第四主溝に開口して他端が前記外側中間陸部内で閉止する複数本の第四サイプとが形成され、前記外側ショルダー陸部に、タイヤ周方向に延びる外側ショルダー細溝と、タイヤ幅方向に延びる複数本の外側ショルダーラグ溝とが形成され、前記外側ショルダー細溝と前記第四主溝との間にタイヤ周方向に連続する細リブが区画されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、内側中間陸部、センター陸部、および外側中間陸部のそれぞれに第一乃至第四サイプが形成されることでタイヤ幅方向のエッジ成分が十分に確保され、且つ、内側ショルダー陸部に内側ショルダー細溝が形成され、外側ショルダー陸部に外側ショルダー細溝が形成され、内側中間陸部に周方向補助溝が形成されることでタイヤ周方向のエッジ成分が十分に確保されるので、ウェット路面における旋回性能を改善することができる。一方で、内側ショルダー陸部に内側ショルダー細溝が形成され、外側ショルダー陸部に外側ショルダー細溝が形成されることでパターンノイズが悪化することが懸念されるが、内側中間陸部、センター陸部、および外側中間陸部にはタイヤ幅方向に延在する要素としてサイプ(第一乃至第四サイプ)だけが設けられて溝幅の大きいラグ溝は有さないので、パターンノイズが車両外側に放射されることを抑制し、車外騒音を低減することができる。また、内側ショルダー陸部、内側中間陸部、および外側ショルダー陸部に区画される細リブはタイヤ周方向に途切れることなく連続するため、パターンノイズが遮断され、車外騒音を低減することができる。更に、センター陸部に形成された第二サイプはセンター陸部内で閉止するので、この点でもパターンノイズが遮断され、車外騒音を低減することができる。外側中間陸部には第三サイプおよび第四サイプが形成され、このうち第四サイプは車両外側の第四主溝に開口しているが、第三サイプおよび第四サイプのいずれも外側中間陸部内で閉止しているため、パターンノイズを車両外側に放射する要因にはならず、車外騒音を低減することができる。これらの協働により、ウェット路面での旋回性能を改善すると共に、車外騒音を低減することが可能になる。
【0008】
本発明においては、内側ショルダー細溝および外側ショルダー細溝がトレッド部の接地幅の中央側80%の領域内に配置され、内側ショルダー陸部の幅Wsiに対する内側ショルダー細溝の溝幅Wgiの比Wgi/Wsiが0.30未満であり、外側ショルダー陸部の幅Wsoに対する外側ショルダー細溝の溝幅Wgoの比Wgo/Wsoが0.30未満であることが好ましい。これにより内側ショルダー細溝および外側ショルダー細溝による排水性能を高めることができ、ウェット路面での旋回性能を効果的に高めることができる。
【0009】
本発明においては、内側中間陸部の幅Wmiに対する周方向補助溝の溝幅Wgmの比Wgm/Wmiが0.30未満であり、周方向補助溝が内側中間陸部の幅方向中央位置よりも車両外側に配置されていることが好ましい。これにより周方向補助溝による排水性能を高めることができ、ウェット路面での旋回性能を効果的に高めることができる。
【0010】
本発明においては、第三サイプと第四サイプとがタイヤ周方向に交互に配置されることが好ましい。これにより複数の第三サイプの繰り返しに起因するパターンノイズや、複数の第四サイプの繰り返しに起因するパターンノイズの発生を防止することができ、車外騒音を低減するには有利になる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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