特許ウォッチ

公開番号2025138400
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2024037469
出願日2024-03-11
発明の名称作業機械、作業機械の操作システム
出願人住友重機械工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E02F 9/24 20060101AFI20250917BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】本開示は、制御装置の限られた処理能力の中で、特定の方向から外部集音装置に届いた音の処理能力を向上させることが可能な作業機械を提供する。
【解決手段】作業機械は、下部走行体と、上部旋回体と、上部旋回体に設けられた運転室を備える。また、作業機械は、運転室の外側に配置された外部集音装置M1と、運転室の内側に配置された内部音出力装置SP2と、上部旋回体に取り付けられて周囲の物体を検出する撮像装置S6と、コントローラ30とを備える。コントローラ30は、外部集音装置M1が収集した音から生成した信号AS1-AS4に基づく音を内部音出力装置SP2に出力させる。コントローラ30は、予め設定された優先度の高い方向から外部集音装置M1へ届いた音の信号を他の方向から外部集音装置M1へ届いた音の信号よりも優先的に処理する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
下部走行体と、
前記下部走行体の上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、
前記上部旋回体に設けられた運転室と、
前記運転室の外側に配置された外部集音装置と、
前記運転室の内側に配置された内部音出力装置と、
前記上部旋回体に取り付けられて周囲の物体を検出する物体検出装置と、
前記外部集音装置が収集した音から生成した信号に基づく音を前記内部音出力装置に出力させる制御装置と、を備え、
前記制御装置は、予め設定された優先度の高い方向から前記外部集音装置へ届いた音の前記信号を他の方向から前記外部集音装置へ届いた音の前記信号よりも優先的に処理する、
作業機械。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記制御装置は、前記物体検出装置の検出結果又は操作者による選択に基づいて前記優先度の高い方向を設定する、
請求項１に記載の作業機械。
【請求項３】
前記制御装置は、前記優先度の高い方向から届いた音の前記信号のみを処理する、又は、前記優先度の高い方向から届いた音の前記信号の処理よりも前記他の方向から届いた音の前記信号の処理を簡略化する、
請求項１に記載の作業機械。
【請求項４】
前記制御装置は、前記優先度を設定する優先度設定部と、前記優先度の高い方向から届いた音の前記信号と前記他の方向から届いた音の前記信号のそれぞれに対する処理の内容を決定する処理内容決定部と、前記優先度及び前記処理の内容に従って各方向から届いた音の前記信号を処理する信号処理部と、を有する、
請求項１に記載の作業機械。
【請求項５】
前記運転室の内側に配置された内部集音装置と、前記運転室の外側に配置された外部音出力装置と、をさらに備え、
前記制御装置は、前記内部集音装置が収集した音から生成した信号に基づく音を前記外部音出力装置に出力させる、
請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の作業機械。
【請求項６】
前記制御装置に接続された操作部をさらに備え、
前記制御装置は、前記操作部の操作状態に基づいて、前記内部集音装置が収集した音から生成した信号に基づく音を前記外部音出力装置から出力させる状態と、前記外部集音装置が収集した音から生成した信号に基づく音を前記内部音出力装置から出力させる状態と、を切り替える、
請求項５に記載の作業機械。
【請求項７】
下部走行体と、前記下部走行体の上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体に取り付けられて周囲の物体を検出する物体検出装置と、前記上部旋回体に取り付けられた外部集音装置と、を備えた作業機械と、
前記作業機械を操作する操作者へ向けて音を出力する音出力装置と、
前記外部集音装置が収集した音から生成した信号に基づく音を前記音出力装置に出力させる制御装置と、を備え、
前記制御装置は、予め設定された優先度の高い方向から前記外部集音装置へ届いた音の前記信号を他の方向から前記外部集音装置へ届いた音の前記信号よりも優先的に処理する、
作業機械の操作システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、作業機械、及び、作業機械の操作システムに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から機械周囲の人物の安全に適した音響処理システムが知られている（下記特許文献１を参照）。特許文献１に記載された音響処理システムは、音入力部と、危険度算出部と、音抽出部と、音出力部と、を有する。
【０００３】
上記音入力部は、音を収集する複数のマイクロフォンにより構成されている。上記危険度算出部は、機械の動作による周囲の人物又は物体との接触に伴う危険度を算出する。上記音抽出部は、上記音入力部から出力された信号を入力として上記危険度算出部で算出された危険度に応じた分離信号を出力する。上記音出力部は、上記音抽出部から出力された分離信号を出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１２－０５８３１４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記特許文献１に記載された音響処理システムは、複数のマイクロフォンが収集した音から生成した信号を音抽出部によって処理するが、音抽出部を構成する中央演算処理装置の処理能力は限られている。
【０００６】
本開示は、制御装置の限られた処理能力の中で、特定の方向から外部集音装置に届いた音の処理能力を向上させることが可能な作業機械、及び、作業機械の操作システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示の一つの態様は、下部走行体と、前記下部走行体の上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体に設けられた運転室と、前記運転室の外側に配置された外部集音装置と、前記運転室の内側に配置された内部音出力装置と、前記上部旋回体に取り付けられて周囲の物体を検出する物体検出装置と、前記外部集音装置が収集した音から生成した信号に基づく音を前記内部音出力装置に出力させる制御装置と、を備え、前記制御装置は、予め設定された優先度の高い方向から前記外部集音装置へ届いた音の前記信号を他の方向から前記外部集音装置へ届いた音の前記信号よりも優先的に処理する、作業機械を提供する。
【０００８】
本開示の別の態様は、下部走行体と、前記下部走行体の上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体に取り付けられて周囲の物体を検出する物体検出装置と、前記上部旋回体に取り付けられた外部集音装置と、を備えた作業機械と、前記作業機械を操作する操作者へ向けて音を出力する音出力装置と、前記外部集音装置が収集した音から生成した信号に基づく音を前記音出力装置に出力させる制御装置と、を備え、前記制御装置は、予め設定された優先度の高い方向から前記外部集音装置へ届いた音の前記信号を他の方向から前記外部集音装置へ届いた音の前記信号よりも優先的に処理する、作業機械の操作システムを提供する。
【発明の効果】
【０００９】
本開示の上記の態様によれば、制御装置の限られた処理能力の中で、特定の方向から外部集音装置に届いた音の処理能力を向上させることが可能な作業機械、及び、作業機械の操作システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本開示の実施形態に係る作業機械の側面図である。
図１に示す作業機械の上面図である。
図１に示す作業機械に取り付けられる外部集音装置の概略図である。
図１に示す作業機械の構成を概略的に示すブロック図である
図１に示す作業機械の運転室内の構成を示す平面図である。
図１に示す作業機械の操作者と作業者との双方向会話の概念図である。
図４に示す作業機械の制御装置の機能ブロック図である。
図４に示す作業機械の制御装置の動作を説明するフロー図である。
図７に示す制御装置の信号処理部の機能ブロック図である。
図７に示す制御装置の信号処理部の機能ブロック図である。
図７に示す制御装置の信号処理部の機能ブロック図である。
図７に示す制御装置の信号処理部の機能ブロック図である。
図７に示す制御装置の信号処理部の機能ブロック図である。
図４に示す作業機械の表示装置に表示される画像を示す画像図である。
図１に示す作業機械の他の構成を示す上面図である。
本開示の実施形態に係る作業機械の操作システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許