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公開番号2025138421
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2024037509
出願日2024-03-11
発明の名称作業機械
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類E02F 9/00 20060101AFI20250917BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】安価な構成によってフィルタ内での放電現象を防止することができる作業機械を提供する。
【解決手段】本発明の油圧ショベル1は、エンジン16と、作動油20を貯留する作動油タンク17と、作動油20によって駆動する油圧アクチュエータ29と、油圧アクチュエータ29から作動油タンク17に戻る作動油20に混入する異物を除去するフルフローフィルタ35と、作動油20の帯電を防止する帯電防止装置と、を備えた作業機械において、帯電防止装置は、作動油20に正の電荷を印加する電界放出エミッタ53と、電界放出エミッタ53に印加する電圧を制御する電界放出エミッタ制御部51とを備え、電界放出エミッタ53は、フルフローフィルタ35よりも作動油20の流れの上流側に設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
原動機と、作動油を貯留する作動油タンクと、前記作動油によって駆動する油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータから前記作動油タンクに戻る前記作動油に混入する異物を除去するフィルタと、前記作動油の帯電を防止する帯電防止装置と、を備えた作業機械において、
前記帯電防止装置は、前記作動油に正の電荷を印加する電界放出エミッタと、前記電界放出エミッタに印加する電圧を制御する制御部とを備え、
前記電界放出エミッタは、前記フィルタより前記作動油の流れの上流側に設けられている、
ことを特徴とする作業機械。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の作業機械において、
前記フィルタの帯電量を検出可能な電圧センサを備え、
前記制御部は、前記電圧センサの検出結果が基準値を超えたときに、前記電界放出エミッタに電圧を印加する、
ことを特徴とする作業機械。
【請求項3】
請求項1に記載の作業機械において、
前記作動油タンク内に生じる音の大きさを検出可能な集音センサを備え、
前記制御部は、前記集音センサの検出結果が基準値を超えたときに、前記電界放出エミッタに電圧を印加する、
ことを特徴とする作業機械。
【請求項4】
請求項1に記載の作業機械において、
前記作動油タンクに貯留されている前記作動油の温度を検出可能な温度センサを備え、
前記制御部は、前記温度センサの検出結果が基準値以下であるときに、前記電界放出エミッタに電圧を印加する、
ことを特徴とする作業機械。
【請求項5】
請求項1に記載の作業機械において、
前記原動機の作動後の経過時間を計測可能なタイマを備え、
前記制御部は、前記原動機が作動開始することにより前記電界放出エミッタに電圧を印加し、前記タイマの検出結果が基準値を超えたときに、前記電界放出エミッタに印加する電圧を停止する、
ことを特徴とする作業機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作動油に混入する異物を除去するためのフィルタが設けられた作業機械に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
油圧ショベルやホイールローダ等の作業機械では、作業を行う際の動力源として油圧が利用されており、圧力の伝達に作動油が用いられている。作動油は、油圧ポンプで加圧され、油圧バルブで圧力と流量が調整された後、作業を行う部分を駆動する油圧シリンダや油圧モータなどの油圧アクチュエータに送られて動力を伝達する。動力伝達を終えた作動油は作動油タンクへ戻るが、作動油には、油圧アクチュエータの密封シールの隙間から異物となる粉塵などが混入するため、作動油に混入する異物を除去するフィルタを設ける必要がある。
【0003】
しかし、作動油がフィルタを通過する際の流動抵抗(摩擦)によって帯電し、その帯電量が多くなった場合、作動油とフィルタ間もしくは、作動油と他の部材間で放電現象が発生したり、副次的に不快な異音発生することがある。そのため、作動油の帯電もしくは放電を防止する対策が要望されている。
【0004】
作動油の帯電を防止する帯電防止装置として、例えば、特許文献1に記載の技術がある。特許文献1に記載の帯電防止装置は、フィルタの濾材の中にカーボン繊維を均一かつ密に混入して構成されており、フィルタに導電性を持たせることにより、作動油に発生した帯電電荷を逃がすというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-52718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された帯電防止装置は、フィルタに導電性を持たせるために、濾材中にカーボン繊維を均一かつ密に混入するという煩雑な製造工程を必要とするため、コストアップを招来するという課題がある。また、フィルタは、濾材を含む複数の部品を組み合わせで構成されるため、それら部品の接合部や組合せ部を電気的に結合させる必要があるため、この点からもコストアップの要因となる。
【0007】
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、安価な構成によってフィルタ内での放電現象を防止することができる作業機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、代表的な本発明は、原動機と、作動油を貯留する作動油タンクと、前記作動油によって駆動する油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータから前記作動油タンクに戻る前記作動油に混入する異物を除去するフィルタと、前記作動油の帯電を防止する帯電防止装置と、を備えた作業機械において、前記帯電防止装置は、前記作動油に正の電荷を印加する電界放出エミッタと、前記電界放出エミッタに印加する電圧を制御する制御部とを備え、前記電界放出エミッタは、前記フィルタより前記作動油の流れの上流側に設けられている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る作業機械によれば、安価な構成によってフィルタ内での放電現象を防止することができる。なお、前述した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る油圧ショベルの外観を示す斜視図である。
作動油の循環系を示す油圧システムのブロック図である。
作動油タンクとフルフローフィルタの構成を示す説明図である。
電界放出エミッタ制御部の制御処理動作を示すフローチャートである。
変形例1に係る油圧システムのブロック図である。
変形例1における電界放出エミッタ制御部の制御処理動作を示すフローチャートである。
変形例2における電界放出エミッタ制御部の制御処理動作を示すフローチャートである。
変形例3における電界放出エミッタ制御部の制御処理動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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