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公開番号2025140515
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024039964
出願日2024-03-14
発明の名称熱伝導性樹脂組成物及び成形体
出願人UBE株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 27/06 20060101AFI20250919BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】放熱材料として使用できる熱伝導性樹脂組成物及び成形体を提供する。
【解決手段】本開示に係る熱伝導性樹脂組成物は、ポリ塩化ビニル樹脂と、可塑剤と、褐色溶融アルミナとを含む。上記熱伝導性樹脂組成物は、例えば、カーペットの下地層の粉砕物と褐色溶融アルミナとを含む混合物であり、上記粉砕物がポリ塩化ビニル樹脂と可塑剤とを含む。本開示に係る成形体は上記熱伝導性樹脂組成物を成形してなるものである。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
ポリ塩化ビニル樹脂と、可塑剤と、褐色溶融アルミナとを含む、熱伝導性樹脂組成物。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
カーペットの下地層の粉砕物と前記褐色溶融アルミナとを含む混合物であり、
前記粉砕物が前記ポリ塩化ビニル樹脂と前記可塑剤とを含む、請求項1に記載の熱伝導性樹脂組成物。
【請求項3】
カーペットの粉砕物と前記褐色溶融アルミナとを含む混合物であり、
前記粉砕物が前記ポリ塩化ビニル樹脂と前記可塑剤と繊維とを含み、
前記繊維がポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂及びポリエステル樹脂からなる群から選ばれる少なくとも一種の樹脂繊維である、請求項1に記載の熱伝導性樹脂組成物。
【請求項4】
当該熱伝導性樹脂組成物の全質量基準で、前記褐色溶融アルミナの含有量が20~80質量%である、請求項1に記載の熱伝導性樹脂組成物。
【請求項5】
前記褐色溶融アルミナの粒度がF30~F400である、請求項1に記載の熱伝導性樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の熱伝導性樹脂組成物を成形してなる、成形体。
【請求項7】
厚さ0.2~20mmのシート状である、請求項6に記載の成形体。
【請求項8】
熱伝導率が0.8W/m・K以上である、請求項7に記載の成形体。
【請求項9】
引張弾性率が80~150MPaである、請求項7に記載の成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は熱伝導性樹脂組成物及び成形体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ポリ塩化ビニル樹脂を原料の一部として使用して複合リサイクルシートを製造する方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-82802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は放熱材料として使用できる熱伝導性樹脂組成物を提供する。また、本開示は当該熱伝導性樹脂組成物を成形してなる成形体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は以下の事項に関する。
[1]ポリ塩化ビニル樹脂と、可塑剤と、褐色溶融アルミナとを含む、熱伝導性樹脂組成物。
[2]カーペットの下地層の粉砕物と前記褐色溶融アルミナとを含む混合物であり、前記粉砕物が前記ポリ塩化ビニル樹脂と前記可塑剤とを含む、[1]に記載の熱伝導性樹脂組成物。
[3]カーペットの粉砕物と前記褐色溶融アルミナとを含む混合物であり、前記粉砕物が前記ポリ塩化ビニル樹脂と前記可塑剤と繊維とを含み、前記繊維がポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂及びポリエステル樹脂からなる群から選ばれる少なくとも一種の樹脂繊維である、[1]に記載の熱伝導性樹脂組成物。
[4]当該熱伝導性樹脂組成物の全質量基準で、前記褐色溶融アルミナの含有量が20~80質量%である、[1]~[3]のいずれかに記載の熱伝導性樹脂組成物。
[5]前記褐色溶融アルミナの粒度がF30~F400である、[1]~[4]のいずれかに記載の熱伝導性樹脂組成物。
[6][1]~[5]のいずれかに記載の熱伝導性樹脂組成物を成形してなる、成形体。
[7]厚さ0.20~20mmのシート状である、[6]に記載の成形体。
[8]熱伝導率が0.8W/m・K以上である、[6]又は[7]に記載の成形体。
[9]引張弾性率が80~150MPaである、[6]~[8]のいずれかに記載の成形体。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、放熱材料として使用できる熱伝導性樹脂組成物が提供される。また、本開示によれば当該熱伝導性樹脂組成物を成形してなる成形体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1はカーペットの一例を模式的に示す断面図である。
図2は本開示に係る成形体の一実施形態を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について説明する。ただし、この実施形態は発明内容を限定するものではない。
【0009】
本実施形態に係る熱伝導性樹脂組成物は、ポリ塩化ビニル樹脂と、可塑剤と、褐色溶融アルミナとを含む。この熱伝導性樹脂組成物を成形してなる成形体は放熱材料として使用することができる。褐色溶融アルミナ(Brown Fused Alumina)は、アルミナ(Al



)の一種であり、その名の通り褐色をしている。褐色溶融アルミナは、以下の点において通常の白色のアルミナ(White Fused Alumina)と異なる。
(1)原料及び製造プロセス:褐色溶融アルミナは、ボーキサイト(アルミニウム鉱石の一種)を原料とし、原料を高温で溶融させる工程を経て得られる。ボーキサイトに含まれる鉄分(Fe



)がアルミナと混ざり合うことで褐色を呈する。これに対し、白色アルミナは純度の高いアルミナ原料を使用し、鉄分がほとんど含まれないため、白色を呈する。
(2)物理的特性:褐色溶融アルミナは十分に高い硬度を有するものの、白色アルミナと比較すると若干柔らかい傾向がある。
(3)化学組成:褐色溶融アルミナはアルミナの他に鉄酸化物(Fe



)、チタン酸化物(TiO

)及びシリカ(SiO

)等の不純物を含んでいる。これに対して、白色アルミナはアルミナの純度が非常に高く、不純物の含有量が少ない。
【0010】
褐色溶融アルミナは、白色アルミナと比較すると多くの不純物を含むものの、白色アルミナと同様、優れた熱伝導性を有する。熱伝導性樹脂組成物における褐色溶融アルミナの含有量を調整することにより、熱伝導性樹脂組成物の熱伝導率を調整することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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