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公開番号
2025149932
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2025045420
出願日
2025-03-19
発明の名称
偏光板、偏光板を備える円偏光板、および偏光板若しくは円偏光板を備える表示装置
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20251001BHJP(光学)
要約
【課題】高温および/または高湿条件下での耐久性、特に密着性および透過率に優れる偏光板を提供すること。
【解決手段】第一樹脂層および偏光子を隣接して含む偏光板であって、第一樹脂層は、単官能(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレートおよびウレタンアクリレートを含む硬化性樹脂組成物の硬化物層であり、ウレタンアクリレートの官能基数は3以上であり、単官能(メタ)アクリレートに対する多官能(メタ)アクリレートの質量比は1以上である、偏光板。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第一樹脂層および偏光子を隣接して含む偏光板であって、
第一樹脂層は、単官能(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレートおよびウレタンアクリレートを含む硬化性樹脂組成物の硬化物層であり、
ウレタンアクリレートの官能基数は3以上であり、
単官能(メタ)アクリレートに対する多官能(メタ)アクリレートの質量比は1以上である、偏光板。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
硬化性樹脂組成物の粘度は25℃において350cps以下である、請求項1に記載の偏光板。
【請求項3】
硬化性樹脂組成物における単官能(メタ)アクリレートの含有量は、単官能(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレートおよびウレタンアクリレートの合計100質量部に対して20質量部以上である、請求項1に記載の偏光板。
【請求項4】
単官能(メタ)アクリレートに対する多官能(メタ)アクリレートの質量比は2.6以下である、請求項1に記載の偏光板。
【請求項5】
単官能(メタ)アクリレートは、水酸基を有する単官能(メタ)アクリレートを含む、請求項1に記載の偏光板。
【請求項6】
水酸基を有する単官能(メタ)アクリレートは、下記式(1):
TIFF
2025149932000027.tif
18
88
[式中、nは1~12の整数を表し、
A
1
はOまたはNHを表し、
X
1
は置換基を有していてもよいメチレン基を表し、nが2以上の整数のとき、前記メチレン基の少なくとも1つは酸素原子に置換されていてもよく、前記置換基は同一でも異なっていてもよい]
で示される、請求項5に記載の偏光板。
【請求項7】
偏光子の第一樹脂層とは反対側に第二樹脂層を隣接して更に含む、請求項1に記載の偏光板。
【請求項8】
第一樹脂層の偏光子とは反対側に樹脂フィルムを更に含む、請求項1に記載の偏光板。
【請求項9】
偏光子は、二色性を示す化合物および重合性液晶化合物を含む重合性液晶組成物の硬化物層を含む偏光膜である、請求項1に記載の偏光板。
【請求項10】
硬化物層は、重合性液晶化合物の重合体を、硬化物層の総質量に対して80質量%以上含み、
重合性液晶化合物の重合体はスメクチック液晶相を示しており、
二色性を示す化合物は、重合性液晶化合物の重合体と配向して硬化物層に含まれている、請求項9に記載の偏光板。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光板、該偏光板を備える円偏光板、および前記偏光板若しくは前記円偏光板を備える表示装置に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、偏光板は、液晶表示パネルまたは有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)表示パネル等の各種画像表示パネルにおいて、液晶セルまたは有機EL表示素子等の画像表示素子に貼合されて用いられている。近年、画像表示パネル等のディスプレイに対して薄型化の継続的な要求が存在しており、偏光板の構成要素の1つである偏光子に対しても更なる薄型化が要求されている。このような要求に対して、例えば、重合性液晶化合物の硬化物と二色性を示す化合物とを含む薄型のホストゲスト型偏光子が提案されている。例えば、下記特許文献には、ホストゲスト型偏光子の少なくとも一方の面に保護層を備える偏光板が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-56834号公報
特開2018-128573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の偏光板では、高温条件下または高温高湿条件下での耐久性、特に密着性および透過率に劣る場合があった。
従って、本発明は、高温条件下または高温高湿条件下での耐久性、特に密着性および透過率に優れる偏光板を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、以下の実施形態を包含する。
[1]第一樹脂層および偏光子を隣接して含む偏光板であって、
第一樹脂層は、単官能(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレートおよびウレタンアクリレートを含む硬化性樹脂組成物の硬化物層であり、
ウレタンアクリレートの官能基数は3以上であり、
単官能(メタ)アクリレートに対する多官能(メタ)アクリレートの質量比は1以上である、偏光板。
[2]硬化性樹脂組成物の粘度は25℃において350cps以下である、[1]に記載の偏光板。
[3]硬化性樹脂組成物における単官能(メタ)アクリレートの含有量は、単官能(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレートおよびウレタンアクリレートの合計100質量部に対して20質量部以上である、[1]または[2]に記載の偏光板。
[4]単官能(メタ)アクリレートに対する多官能(メタ)アクリレートの質量比は2.6以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の偏光板。
[5]単官能(メタ)アクリレートは、水酸基を有する単官能(メタ)アクリレートを含む、[1]~[4]のいずれかに記載の偏光板。
[6]水酸基を有する単官能(メタ)アクリレートは、下記式(1):
TIFF
2025149932000002.tif
18
88
[式中、nは1~12の整数を表し、
A
1
はOまたはNHを表し、
X
1
は置換基を有していてもよいメチレン基を表し、nが2以上の整数のとき、前記メチレン基の少なくとも1つは酸素原子に置換されていてもよく、前記置換基は同一でも異なっていてもよい]
で示される、[5]に記載の偏光板。
[7]偏光子の第一樹脂層とは反対側に第二樹脂層を隣接して更に含む、[1]~[6]のいずれかに記載の偏光板。
[8]第一樹脂層の偏光子とは反対側に樹脂フィルムを更に含む、[1]~[7]のいずれかに記載の偏光板。
[9]偏光子は、二色性を示す化合物および重合性液晶化合物を含む重合性液晶組成物の硬化物層を含む偏光膜である、[1]~[8]のいずれかに記載の偏光板。
[10]硬化物層は、重合性液晶化合物の重合体を、硬化物層の総質量に対して80質量%以上含み、
重合性液晶化合物の重合体はスメクチック液晶相を示しており、
二色性を示す化合物は、重合性液晶化合物の重合体と配向して硬化物層に含まれている、[9]に記載の偏光板。
[11]二色性を示す化合物はアゾ色素である、[9]または[10]に記載の偏光板。
[12][1]~[11]のいずれかに記載の偏光板と、位相差板とを備える円偏光板。
[13]位相差板は、下記式(X):
Re(450nm)/Re(550nm)<1 (X)
[式中、Re(λ)は波長λnmの光に対する正面位相差値を表す]
を満たす、[12]に記載の円偏光板。
[14][1]~[11]のいずれかに記載の偏光板、または[12]若しくは[13]に記載の円偏光板を備える表示装置。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、高温条件下または高温高湿条件下での耐久性、特に密着性および透過率に優れる偏光板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態である偏光板の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、本発明の範囲はここで説明する実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で種々の変更をすることができる。
【0009】
[偏光板]
本発明の偏光板は、第一樹脂層および偏光子を隣接して含む。第一樹脂層は、単官能(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレートおよびウレタンアクリレートを含む硬化性樹脂組成物の硬化物層であり、ウレタンアクリレートの官能基数は3以上であり、単官能(メタ)アクリレートに対する多官能(メタ)アクリレートの質量比は1以上である。
偏光子に隣接する第一樹脂層が、上述した特定の硬化性樹脂組成物の硬化物層であることにより、該偏光板を備えた表示装置を高温環境下または高温高湿環境下で使用しても、第一樹脂層と偏光子との密着性の低下は抑制され、該偏光子に含まれる成分(例えば、二色性を示す化合物)の偏光子からの移行(即ち、第一樹脂層への拡散)は、高度に抑制または低減される。上記拡散は、偏光子の特性(例えば、透過率、偏光度等)を低下し得る。本発明の偏光板では、そのような拡散が、表示装置を高温環境下または高温高湿環境下で使用しても高度に抑制また低減されることから、偏光板は優れた耐久性(特に、透過率)を有し、その結果、該偏光板を備えた表示装置において、優れた画像品質および向上した信頼性が確保される。
【0010】
偏光板の一実施形態における積層構成を、図1に基づいて説明する。偏光板(10)は、偏光子(1)の一方の面に第一樹脂層(2)が積層された構造を有する。偏光子(1)の他方の面には第二樹脂層(3)が積層されていてもよい。偏光子(1)は、二色性を示す化合物および重合性液晶化合物を含む重合性液晶組成物の硬化物層のみからなる単層であるか、または前記硬化物層と配向膜とが積層された二層からなってよい(図示せず)。偏光子(1)が単層である場合、偏光板(10)は、第一樹脂層(2)/前記硬化物層/第二樹脂層(3)の積層構成を有する。偏光子(1)が上記二層からなる場合、偏光板(10)は、第一樹脂層(2)/前記硬化物層/配向膜/第二樹脂層(3)の積層構成を有する。透過率または偏光度の観点から、偏光子(1)は、前記硬化物層と配向膜とが積層された二層からなることが好ましく、偏光板(10)は、第一樹脂層(2)/前記硬化物層/配向膜/第二樹脂層(3)の積層構成を有することが好ましい。必要に応じて上記偏光板は、第一樹脂層または第二樹脂層の、偏光子に隣接する側とは反対の側に粘接着剤層(図示せず)を有していてもよいが、偏光板の耐熱性向上の観点からは粘接着剤層を有さないことが好ましい。粘接着剤層は、偏光板と前面板等の他の部材とを接合する機能を有する。
以下、本発明の一実施形態に係る偏光板の各構成要素について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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