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公開番号
2025151150
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024052423
出願日
2024-03-27
発明の名称
フラットデッキ、防火区画構造及びフラットデッキの製造方法
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E04B
5/40 20060101AFI20251002BHJP(建築物)
要約
【課題】リブ内部の全体に充填物が充填されつつ、隣接するフラットデッキと連結することが可能であり、かつ、防火性に優れるフラットデッキ、防火区画構造及びフラットデッキの製造方法を提供する。
【解決手段】フラット部11と、フラット部11の一方の面11Dに突設されるリブ12と、リブ12の内部に設けられた充填物13とを備え、リブ12が、内部に空洞を有する空洞部12aと、空洞部12aと一方の面11Dを接続する接続部12bとを有し、充填物13が、リブ12の空洞部12a及び接続部12bの内部に充填されている、フラットデッキ。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
フラット部と、前記フラット部の一方の面に突設されるリブと、前記リブの内部に設けられた充填物とを備え、
前記リブが、内部に空洞を有する空洞部と、前記空洞部と前記一方の面を接続する接続部とを有し、
前記充填物が、前記リブの前記空洞部及び前記接続部の内部に充填されている、フラットデッキ。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記充填物が充填された前記接続部のいずれかは、隣接して配置されるフラットデッキの爪部が嵌合可能である、請求項1に記載のフラットデッキ。
【請求項3】
前記充填物が発泡体である、請求項1に記載のフラットデッキ。
【請求項4】
前記充填物が有機発泡体である、請求項1に記載のフラットデッキ。
【請求項5】
前記有機発泡体は、ポリウレタンフォームである、請求項4に記載のフラットデッキ。
【請求項6】
前記空洞部の前記充填物の密度が10kg/m
3
以上200kg/m
3
以下である、請求項1に記載のフラットデッキ。
【請求項7】
前記接続部の前記充填物の密度が10kg/m
3
以上100kg/m
3
以下である、請求項1に記載のフラットデッキ。
【請求項8】
前記充填物は、ISO5660-1に準拠し、コーンカロリーメータ試験機による発熱性試験において、放射熱強度50kW/m
2
にて加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m
2
以下である、請求項1に記載のフラットデッキ。
【請求項9】
前記リブは、前記充填物を注入するための注入口を底面部分に有する、請求項1に記載のフラットデッキ。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載のフラットデッキと、
前記フラットデッキのフラット部の一方の面における前記リブ間を充填する不燃材料とを備える、防火区画構造。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築構造物において使用されるフラットデッキ、防火区画構造及びフラットデッキの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリートなどの建築構造物の床又は屋根構造を築造するために、フラットデッキが使用されることがある。フラットデッキは、長手方向に沿って延び、内部に空洞を有する複数のリブがフラット部の下面に形成され、上面が平坦に形成される(例えば、特許文献1参照)。フラットデッキは、床又は屋根構造において、例えば、フラット部の上面にコンクリートが打設されるための型枠材として使用される。
【0003】
建築構造物においては、石膏ボードなどの面材によって防火区画構造が形成されることがある。防火区画構造は、火災時に火炎が燃え広がることを防ぐために、防火区画構造以外の区画は遮音や断熱を確保するために、床構造や、屋根構造との間に隙間が形成されないようにする必要がある。例えば、床構造にフラットデッキが設けられた場合、その下面に防火区画構造などの区画を形成するための区画材が突き合わせられると、リブ内部の空洞により、床構造と区画材の間に隙間ができる。そのため、区画材が突き合わされる部分では、フラットデッキを切断するなどしてリブを取り除く必要がある。リブを取り除く作業は、例えばコンクリートを打設した後、現場で行うことになる。建築現場においてリブを取り除く作業を行うと、施工が手間であり、かつ、安全面で問題があった。
【0004】
この問題を解決するために、リブ内部に充填物を充填されたフラットデッキが提案されている。フラットデッキの内部に充填物が充填されると、リブ内部の空洞により、床構造と区画材の間に隙間ができることが防止され、リブを取り除く作業を省略することができる。
また、フラットデッキを複数並べて施工する場合には、フラットデッキの端部に設けられた爪部を、隣接するフラットデッキのリブに差し込んで連結することが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-110453号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、リブ内部に充填物が充填されたフラットデッキは、充填物により爪部の差し込みが阻害され、リブを利用してフラットデッキを連結することができなくなり、施工性に難があった。そこで、爪部の差し込みが阻害を解消するために、爪部が差し込まれるリブの一部には充填物が充填されていないようにする構成について検討されているが、当該構成に至る工程が煩雑になったり、防火性が低下したりする問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、リブ内部の全体に充填物が充填されつつ、隣接するフラットデッキと連結することが可能であり、かつ、防火性に優れるフラットデッキ、防火区画構造及びフラットデッキの製造方法を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の要旨は、以下のとおりである。
[1]フラット部と、前記フラット部の一方の面に突設されるリブと、前記リブの内部に設けられた充填物とを備え、前記リブが、内部に空洞を有する空洞部と、前記空洞部と前記一方の面を接続する接続部とを有し、前記充填物が、前記リブの前記空洞部及び前記接続部の内部に充填されている、フラットデッキ。
[2]前記充填物が充填された前記接続部のいずれかは、隣接して配置されるフラットデッキの爪部が嵌合可能である、[1]に記載のフラットデッキ。
[3]前記充填物が発泡体である、[1]又は[2]に記載のフラットデッキ。
[4]前記充填物が有機発泡体である、[1]~[3]のいずれかに記載のフラットデッキ。
[5]前記有機発泡体は、ポリウレタンフォームである、[4]に記載のフラットデッキ。
[6]前記空洞部の前記充填物の密度が10kg/m
3
以上200kg/m
3
以下である、[1]~[5]のいずれかに記載のフラットデッキ。
[7]前記接続部の前記充填物の密度が10kg/m
3
以上100kg/m
3
以下である、[1]~[6]のいずれかに記載のフラットデッキ。
[8]前記充填物は、ISO5660-1に準拠し、コーンカロリーメータ試験機による発熱性試験において、放射熱強度50kW/m
2
にて加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m
2
以下である、[1]~[7]のいずれかに記載のフラットデッキ。
[9]前記リブは、前記充填物を注入するための注入口を底面部分に有する、[1]~[8]のいずれかに記載のフラットデッキ。
[10][1]~[9]のいずれかに記載のフラットデッキと、前記フラットデッキのフラット部の一方の面における前記リブ間を充填する不燃材料とを備える、防火区画構造。
[11]フラット部と、前記フラット部の一方の面に突設されるリブと、充填物とを備え、前記リブが、内部に空洞を有する空洞部と、前記空洞部と前記一方の面を接続する接続部とを有するフラットデッキの製造方法であって、前記接続部の鋼板温度を60℃以上150℃以下の状態で、前記充填物を前記リブの内部に充填させる工程を備えるフラットデッキの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、リブ内部の全体に充填物が充填されつつ、隣接するフラットデッキと連結することが可能であり、かつ、防火性に優れるフラットデッキ、防火区画構造及びフラットデッキの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1(a)は、本発明の実施形態に係るフラットデッキを示す平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA-A方向における断面図である。
本発明の実施形態に係るフラットデッキの連結状態を示す断面図である。
本発明の実施形態に係るフラットデッキ(充填物の充填前)を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係るフラットデッキの製造方法を示す工程断面図である。
本発明の実施形態に係る防火区画構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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