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公開番号2025154174
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057037
出願日2024-03-29
発明の名称コンクリート試験体、及びコンクリート試験体の製造方法
出願人積水化学工業株式会社,東日本旅客鉄道株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類G01N 33/38 20060101AFI20251002BHJP(測定;試験)
要約【課題】劣化したコンクリート構造物を修復するための補修材料を評価するために、新しいコンクリート試験体に適用しても、適当な評価結果が得られなかった。
【解決手段】コンクリートの補修材料の評価に用いられるコンクリート試験体であって、コンクリートからなり、前記コンクリートの透気係数が1×10-16m2以上10000×10-16m2以下であり、かつ、前記コンクリートの吸水速度が0.5ml/m2・s以上1.5ml/m2・s以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリートの補修材料の評価に用いられるコンクリート試験体であって、
コンクリートからなり、
前記コンクリートの透気係数が1×10
-16
m
2
以上10000×10
-16
m
2
以下であり、かつ、
前記コンクリートの吸水速度が0.5ml/m
2
・s以上1.5ml/m
2
・s以下である、
コンクリート試験体。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記コンクリートは、直方体形状を有しており、
直方体の厚みが1cm以上10cm以下であり、直方体の縦方向の長さが、4cm以上100cm以下であり、直方体の横方向の長さが、4cm以上100cm以下である、
請求項1に記載のコンクリート試験体。
【請求項3】
コンクリート補修材料の評価に用いられるコンクリート試験体の製造方法であって、
コンクリート材料を練り混ぜて、コンクリート板を形成する工程と、
前記コンクリート板の透気係数を1×10
-16
m
2
以上50000×10
-16
m
2
以下に、かつ、前記コンクリート板の吸水速度を0.5ml/m
2
・s以上1.5ml/m
2
・s以下に劣化させる工程とを含む、
コンクリート試験体の製造方法。
【請求項4】
コンクリート板を劣化させる工程は、コンクリート板を凍結融解する工程を含む、
請求項3に記載のコンクリート試験体の製造方法。
【請求項5】
前記コンクリート板を凍結融解する工程は、前記コンクリート板を形成する工程の後で、前記コンクリート板を乾燥させる工程を経ずに実施される、
請求項4に記載のコンクリート試験体の製造方法。
【請求項6】
前記コンクリート板を劣化させる工程は、さらに、
前記コンクリート板を凍結融解する工程の後に、前記コンクリート板を乾燥させる工程を含む、
請求項4又は5に記載のコンクリート試験体の製造方法。
【請求項7】
前記コンクリート板を劣化させる工程は、さらに、
前記コンクリート板を乾燥させる工程の後に、前記コンクリート板の再度の凍結融解を行う工程を含む、
請求項6に記載のコンクリート試験体の製造方法。
【請求項8】
コンクリート板を劣化させる工程は、さらに、
コンクリート板の酸洗浄を行う工程を含む、
請求項3~5のいずれか1項に記載のコンクリート試験体の製造方法。
【請求項9】
前記コンクリート板を形成する工程、及び、前記コンクリートを劣化させる工程は、2週間以上5週間以下の期間で行われる、
請求項3~5のいずれか1項に記載のコンクリート試験体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コンクリート試験体と、コンクリート試験体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリート構造物は、比較的に低価格で、施工性に優れ、高強度であるとの特徴を有している。そのため、我が国においても、高度成長期を中心にして、多くのコンクリート構造物が作られてきた。コンクリート構造物は、一般的には耐久性にも優れている。しかしながら、コンクリート構造物は、長年の使用で、大気中の二酸化炭素が水分とともに浸透することによって中性化が引き起こされる。さらに、海風や凍結防止剤の飛沫にコンクリート構造物がさらされる環境においては、海風や凍結防止剤の飛沫に含まれる塩化物イオンがコンクリート構造物に浸透する。これら中性化や塩化物イオンは、コンクリート構造物の内部鉄筋の腐食膨張を引き起こし、コンクリート構造物にひび割れを生じさせることがある。
【0003】
近年、劣化したコンクリート構造物の補修の目的で、表面被覆・含浸工法、断面修復工法、ひび割れ修復工法などの工法、その工法で用いる補修材料が開発されている。そして、それらの工法、修復材料は、コンクリート構造物の長寿命化に貢献している。
【0004】
コンクリート構造物の補修のための工法、修復材料の評価検討のためには、現場構造物よりコンパクトなコンクリート試験体が必要である。従来のコンクリート試験体としては、非特許文献1に記載されている、「JSCE-K 511 表面被覆材の耐候性試験方法」に示す試験用基板や、「JSCE-K-533 コンクリート片の剥落防止に適用する表面被覆材の押抜き試験方法」に示す“JIS A 5372に規定する上ぶた式U形側溝(ふた)”がある。しかし、これらはいずれも、現場コンクリート構造物の劣化状態が反映されたものではなかった。
【0005】
そのため、従来のコンクリート試験体を用いて開発された補修材料は、補修材料として適切な評価ができず、不十分な性能となる恐れがあった。例えば、コンクリート構造物の補修後に補修材料の剥がれが発生するなどの課題が発生する恐れがあった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
2013年制定 コンクリート標準示方書(規準編)土木学会規準および関連規準、土木学会コンクリート委員会規準関連小委員会編、公益社団法人土木学会発行、丸善出版(株)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のコンクリート構造物の補修材料の評価方法においては、コンクリート構造物に対する補修材料の性能を見誤る可能性があった。
【0008】
本開示は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、現場コンクリート構造物の劣化状態を反映した評価を行うための、劣化コンクリート試験体、およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1観点のコンクリート試験体は、コンクリートの補修材料の評価に用いられるコンクリート試験体であって、
コンクリートからなり、
前記コンクリートの透気係数が1×10
-16
m
2
以上10000×10
-16
m
2
以下であり、かつ、
前記コンクリートの吸水速度が0.5ml/m
2
・s以上1.5ml/m
2
・s以下である。
【0010】
第1観点のコンクリート試験体は、経年劣化したコンクリートの状態を再現しており、のコンクリート構造物の補修材料の評価に好適に利用できる。
(【0011】以降は省略されています)

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