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公開番号2025161122
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-24
出願番号2024064043
出願日2024-04-11
発明の名称作業車両
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人R&C
主分類F02D 45/00 20060101AFI20251017BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】エンジン始動に適さない変速装置の状態において、信号線の短絡などのために、エンジンが始動することを抑制する作業車両を提供する。
【解決手段】作業車両は、変速装置T2の変速位置を操作する変速操作具72と、始動操作具73からの始動指令と変速操作具72の操作状態とに基づいて、エンジンEを始動させるエンジン制御ユニット4と、変速操作具72の中立位置を検出して中立位置信号を出力する中立位置検出器81と、変速操作具72の操作変位量を検出して、操作変位量信号を出力する操作変位量検出器82と、中立位置信号に応答して第1安全状態を確定する第1安全確定部41と、操作変位量に基づいて第2安全状態を確定する第2安全確定部42とを備え、エンジン制御ユニット4は、第1安全状態及び第2安全状態が確定された状態で、始動指令を受け取ると、エンジンEを始動させる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、
始動指令を出力する始動操作具と、
変速装置の変速位置を操作する変速操作具と、
前記始動指令と前記変速操作具の操作状態とに基づいて、前記エンジンを始動させるエンジン制御ユニットと、
前記変速操作具の中立位置を検出して中立位置信号を出力する中立位置検出器と、
前記変速操作具の操作変位量を検出して、操作変位量信号を出力する操作変位量検出器と、を備え、
前記エンジン制御ユニットには、
前記中立位置信号に応答して前記変速操作具が前記中立位置である第1安全状態を確定する第1安全確定部と、
前記操作変位量に基づいて前記変速操作具が前記中立位置である第2安全状態を確定する第2安全確定部と、
が含まれ、
前記エンジン制御ユニットは、前記第1安全状態及び前記第2安全状態が確定された状態で、前記始動指令を受け取ると、前記エンジンを始動させる作業車両。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記中立位置信号及び前記操作変位量信号は、直接前記エンジン制御ユニットに送られる請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記始動操作具の始動操作時に、前記第1安全状態と前記第2安全状態との少なくとも一方が非確定である場合、非確定事象の報知と前記非確定事象の記録との少なくとも一方が行われる請求項1に記載の作業車両。
【請求項4】
前記変速操作具は、揺動式の変速レバーであり、前記中立位置検出器は、前記中立位置に達した前記変速レバーを検出する接触式(リミットスイッチ)又は非接触式(近接センサ)のセンサであり、前記操作変位量検出器は、前記変速レバーの前記中立位置への揺動変位量を検出するポテンショメータである請求項1から3のいずれか一項に記載の作業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンと、始動指令を出力する始動操作具と、変速装置の変速位置を操作する変速操作具と、始動指令と変速操作具の操作状態とに基づいて、前記エンジンを始動させるエンジン制御ユニットとを備えた作業車両に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1による作業車両では、PTOクラッチレバーは機体左右方向に延びる揺動軸心周りで揺動可能であり、PTOクラッチが伝達状態となる入位置とPTOクラッチが遮断状態となる切位置とを選択可能である。PTOクラッチレバーが切位置にあることを検出するセーフティスイッチが設けられており、PTOクラッチレバーが入位置にある場合、作業車両はエンジンを始動できないように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-034680号公報(段落番号0034、図7、図8参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
PTO装置(動力取り出し装置)が装備されていない作業車両であっても、エンジン始動に適さない変速装置の状態においてエンジンが始動する不都合が生じる。作業車両は、乗用車などに比べて、悪環境で走行するので、信号線の短絡などの不具合が生じやすく、その場合、エンジン始動に適さない変速装置の状態において、エンジンが始動する可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、エンジン始動に適さない変速装置の状態において、信号線の短絡などのために、エンジンが始動することを抑制する作業車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による作業車両は、エンジンと、始動指令を出力する始動操作具と、変速装置の変速位置を操作する変速操作具と、前記始動指令と前記変速操作具の操作状態とに基づいて、前記エンジンを始動させるエンジン制御ユニットと、前記変速操作具の中立位置を検出して中立位置信号を出力する中立位置検出器と、前記変速操作具の操作変位量を検出して、操作変位量信号を出力する操作変位量検出器と、を備え、
前記エンジン制御ユニットには、前記中立位置信号に応答して前記変速操作具が前記中立位置である第1安全状態を確定する第1安全確定部と、前記操作変位量に基づいて前記変速操作具が前記中立位置である第2安全状態を確定する第2安全確定部と、が含まれ、前記エンジン制御ユニットは、前記第1安全状態及び前記第2安全状態が確定された状態で、前記始動指令を受け取ると、前記エンジンを始動させる。
【0007】
この構成によれば、変速装置の変速状態を決定する変速操作具の操作位置を検出する検出器と、変速操作具の操作変位量を検出する検出器が備えられ、それぞれの検出器からの検出信号がエンジン制御ユニットに入力される。エンジン制御ユニットは、二つの検出信号に基づいて、車両がエンジン始動に適切な状態であるかどうかを判断し、適切な状態であれば、エンジンを始動する。つまり、2つの異なる検出器からの検出信号に基づいて、エンジン始動の適正状態が確認されない限り、エンジンが始動しないという、フェールセーフシステムが実現する。
【0008】
最近の車両には、車載LANによって相互接続された種々の制御ユニット(ECU)が搭載されており、車両状態を検出する種々の検出器は、その検出信号は、必要とする1つ以上の制御ユニットに送られる。エンジン始動の適正状態を判定する、上述した二つの検出器からの検出信号は、途中の通信経路でのトラブルやノイズ混入をできるだけ回避するため、直接、エンジンを制御するエンジン制御ユニットに入力されることが好適である。このことから、本発明では、前記中立位置信号及び前記操作変位量信号は、直接前記エンジン制御ユニットに送られることが提案される。
【0009】
変速操作具の操作状態に基づいて、エンジン始動の適正状態を判定する際、適正状態が判定されずに、エンジンが始動されなかった場合、運転者や点検者は、その原因を把握する必要がある。このことから、前記始動操作具の始動操作時に、前記第1安全状態と前記第2安全状態との少なくとも一方が非確定である場合、非確定事象の報知と前記非確定事象の記録との少なくとも一方が行われることが提案される。この構成では、エンジンが始動しない原因として、少なくとも、変速状態を検出する2つの検出信号のいずれかが関連しているかどうかを知ることができる。
【0010】
本発明の好適な実施形態では、前記変速操作具は、揺動式の変速レバーであり、前記中立位置検出器は、前記中立位置に達した前記変速レバーを検出する接触式(リミットスイッチ)又は非接触式(近接センサ)のセンサであり、前記操作変位量検出器は、前記変速レバーの前記中立位置への揺動変位量を検出するポテンショメータである。この構成では、変速装置の変速状態を作り出す変速レバーの2つの事象を検出する検出器、つまり所定の変速位置(中立位置や変速位置)に位置しているかどうかを検出する位置検出器(例えば、中立位検出位置)と、変速レバーの経時的な動きを検出する操作変位量検出器とが、エンジン始動の適正状態の判定に用いられる。いずれの検出器も、他の車両走行制御に用いることができるので、検出器の兼用による利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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