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公開番号2025163567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-29
出願番号2024066972
出願日2024-04-17
発明の名称耐熱付与材及び樹脂組成物
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 25/12 20060101AFI20251022BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】熱可塑性樹脂(特に、塩化ビニル樹脂)に対して、機械特性を十分に維持しつつ耐熱性を付与することが可能な、耐熱付与材を提供すること。
【解決手段】マレイミド系単量体単位と、芳香族ビニル系単量体単位と、シアン化ビニル系単量体単位と、を含有する共重合体(A)と、エチレン単位を含有する主鎖を有し、且つ、シアン化ビニル系単量体単位及び不飽和カルボン酸エステル系単量体単位からなる群より選択される少なくとも一種の単量体単位(b)を含有する、共重合体(B)と、を含み、共重合体(A)中、マレイミド系単量体単位の含有量が5~30質量%、芳香族ビニル系単量体単位及びシアン化ビニル系単量体単位の合計含有量が65~90質量%であり、共重合体(A)中、芳香族ビニル系単量体単位及びシアン化ビニル系単量体単位の合計に対するシアン化ビニル系単量体単位の割合が5~30質量%である、耐熱付与材。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
マレイミド系単量体単位と、芳香族ビニル系単量体単位と、シアン化ビニル系単量体単位と、を含有する共重合体(A)と、
エチレン単位を含有する主鎖を有し、且つ、シアン化ビニル系単量体単位及び不飽和カルボン酸エステル系単量体単位からなる群より選択される少なくとも一種の単量体単位(b)を含有する、共重合体(B)と、
を含み、
前記共重合体(A)中、前記マレイミド系単量体単位の含有量が5~30質量%、前記芳香族ビニル系単量体単位及び前記シアン化ビニル系単量体単位の合計含有量が65~90質量%であり、
前記共重合体(A)中、前記芳香族ビニル系単量体単位及び前記シアン化ビニル系単量体単位の合計に対する前記シアン化ビニル系単量体単位の割合が5~30質量%である、
耐熱付与材。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記共重合体(B)が、前記主鎖と前記単量体単位(b)を含有する側鎖とを有する、請求項1に記載の耐熱付与材。
【請求項3】
前記側鎖が、芳香族ビニル系単量体単位を更に含有する、請求項2に記載の耐熱付与材。
【請求項4】
前記主鎖が、エポキシ基を有する単量体単位(i)を更に有する、請求項1に記載の耐熱付与材。
【請求項5】
前記共重合体(B)の含有量が、前記共重合体(A)及び前記共重合体(B)の全量基準で、1~50質量%である、請求項1に記載の耐熱付与材。
【請求項6】
前記共重合体(A)が、0.1~10質量%の不飽和ジカルボン酸系単量体単位を更に含有する、請求項1に記載の耐熱付与材。
【請求項7】
熱可塑性樹脂用である、請求項1に記載の耐熱付与材。
【請求項8】
塩化ビニル樹脂用である、請求項1に記載の耐熱付与材。
【請求項9】
熱可塑性樹脂と、
請求項1~8のいずれか一項に記載の耐熱付与材と、
を含む、樹脂組成物。
【請求項10】
前記熱可塑性樹脂が、塩化ビニル樹脂である、請求項9に記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、耐熱付与材及び耐熱付与材を含有する樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、熱可塑性樹脂の耐熱性を向上させる手段として、熱可塑性樹脂に耐熱付与材を配合する方法が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、特定の重量平均分子量を有する芳香族ビニル-マレイミド系共重合体(a)85~60質量%、特定の重量平均分子量を有し、ANとSTが特定比のAS系共重合体(b)15~40質量%からなり、特定のTgを有しかつ特定のパラメーターを有する耐熱付与材を、ABS系樹脂と混練混合することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-298776号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
塩化ビニル樹脂は、一般に、機械特性、耐候性及び耐薬品性に優れているため、各種の成形体に加工されており、多くの分野で使用されている。更なる用途への展開から、塩化ビニル樹脂の良好な機械特性を十分に維持しつつ、耐熱性を付与する方法が求められている。
【0006】
本開示は、熱可塑性樹脂(特に、塩化ビニル樹脂)に対して、機械特性を十分に維持しつつ耐熱性を付与することが可能な、耐熱付与材を提供することを目的とする。また、本開示は、当該耐熱付与材を含有する樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、例えば、以下の[1]~[11]に関する。
[1]
マレイミド系単量体単位と、芳香族ビニル系単量体単位と、シアン化ビニル系単量体単位と、を含有する共重合体(A)と、
エチレン単位を含有する主鎖を有し、且つ、シアン化ビニル系単量体単位及び不飽和カルボン酸エステル系単量体単位からなる群より選択される少なくとも一種の単量体単位(b)を含有する、共重合体(B)と、
を含み、
前記共重合体(A)中、前記マレイミド系単量体単位の含有量が5~30質量%、前記芳香族ビニル系単量体単位及び前記シアン化ビニル系単量体単位の合計含有量が65~90質量%であり、
前記共重合体(A)中、前記芳香族ビニル系単量体単位及び前記シアン化ビニル系単量体単位の合計に対する前記シアン化ビニル系単量体単位の割合が5~30質量%である、耐熱付与材。
[2]
前記共重合体(B)が、前記主鎖と前記単量体単位(b)を含有する側鎖とを有する、[1]に記載の耐熱付与材。
[3]
前記側鎖が、芳香族ビニル系単量体単位を更に含有する、[2]に記載の耐熱付与材。
[4]
前記主鎖が、エポキシ基を有する単量体単位(i)を更に有する、[1]~[3]のいずれか一つに記載の耐熱付与材。
[5]
前記共重合体(B)の含有量が、前記共重合体(A)及び前記共重合体(B)の全量基準で、1~50質量%である、[1]~[4]のいずれか一つに記載の耐熱付与材。
[6]
前記共重合体(A)が、0.1~10質量%の不飽和ジカルボン酸系単量体単位を更に含有する、[1]~[5]のいずれか一つに記載の耐熱付与材。
[7]
熱可塑性樹脂用である、[1]~[6]のいずれか一つに記載の耐熱付与材。
[8]
塩化ビニル樹脂用である、[1]~[7]のいずれか一つに記載の耐熱付与材。
[9]
熱可塑性樹脂と、
[1]~[8]のいずれか一つに記載の耐熱付与材と、
を含む、樹脂組成物。
[10]
前記熱可塑性樹脂が、塩化ビニル樹脂である、[9]に記載の樹脂組成物。
[11]
前記耐熱付与材の含有量が、前記熱可塑性樹脂100質量部に対して、10~100質量部である、[9]又は[10]に記載の樹脂組成物。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、熱可塑性樹脂(特に、塩化ビニル樹脂)に対して、機械特性を十分に維持しつつ耐熱性を付与することが可能な、耐熱付与材が提供される。また、本開示によれば、当該耐熱付与材を含有する樹脂組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0010】
(耐熱付与材)
本実施形態の耐熱付与材は、共重合体(A)と共重合体(B)とを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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