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公開番号
2025031286
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023137412
出願日
2023-08-25
発明の名称
NMR検出器
出願人
国立大学法人山梨大学
,
日本電子株式会社
代理人
弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類
G01N
24/00 20060101AFI20250228BHJP(測定;試験)
要約
【課題】超伝導体によって構成されたサンプルコイルが用いられる場合に、静磁場の歪の発生を抑制しつつ、NMR信号の検出感度を高めることを目的とする。
【解決手段】サンプルコイル16は、超伝導体によって構成されたコイルを含む第1コイルユニット38と、超伝導体によって構成されたコイルを含む第2コイルユニット40と、を含む。第1コイルユニット38と第2コイルユニット40は、試料18に高周波磁場を照射し、試料18からのNMR信号を検出する。第1コイルユニット38に含まれるコイルは、第1コイルユニット38が形成する面に直交する方向から見たときに試料18と交差せずに配置されている。第2コイルユニット40に含まれるコイルは、第2コイルユニット40が形成する面に直交する方向から見たときに試料18と交差せずに配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
静磁場内に配置される試料に高周波磁場を照射し、前記試料からのNMR信号を検出するNMR検出器において、
超伝導体によって構成されたコイルを含む第1コイルユニットと、
超伝導体によって構成されたコイルを含む第2コイルユニットであって、前記試料を間にして前記第1コイルユニットに対向して配置された第2コイルユニットと、
を含み、
前記第1コイルユニットと前記第2コイルユニットは、前記試料に高周波磁場を照射し、前記試料からのNMR信号を検出し、
前記第1コイルユニットに含まれるコイルは、前記第1コイルユニットが形成する面に直交する方向から見たときに前記試料と交差せずに配置され、
前記第2コイルユニットに含まれるコイルは、前記第2コイルユニットが形成する面に直交する方向から見たときに前記試料と交差せずに配置されている、
ことを特徴とするNMR検出器。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のNMR検出器において、
前記第1コイルユニットは、
第1コイルと、
少なくとも前記試料の幅の分、前記第1コイルから離れた位置に配置された第2コイルと、
を含み、
前記第2コイルユニットは、
第3コイルと、
少なくとも前記試料の幅の分、前記第3コイルから離れた位置に配置された第4コイルと、
を含む、
ことを特徴とするNMR検出器。
【請求項3】
請求項2に記載のNMR検出器において、
前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル及び前記第4コイルはそれぞれ、電界集中部を含む、
ことを特徴とするNMR検出器。
【請求項4】
請求項3に記載のNMR検出器において、
前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル及び前記第4コイルはそれぞれ、前記試料に近い部分と前記試料から遠い部分とを含み、
前記電界集中部は、前記試料から遠い部分に形成されている、
ことを特徴とするNMR検出器。
【請求項5】
請求項3に記載のNMR検出器において、
前記電界集中部は、複数のコイル要素が平面内で重なった形状を有する、
ことを特徴とするNMR検出器。
【請求項6】
請求項5に記載のNMR検出器において、
前記電界集中部は、前記試料の共鳴周波数に応じた形状を有する、
ことを特徴とするNMR検出器。
【請求項7】
請求項2に記載のNMR検出器において、
前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル及び前記第4コイルはそれぞれ、電流集中部を含む、
ことを特徴とするNMR検出器。
【請求項8】
請求項7に記載のNMR検出器において、
前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル及び前記第4コイルはそれぞれ、前記試料に近い部分と前記試料から遠い部分とを含み、
前記電流集中部は、前記試料に近い部分に形成されている、
ことを特徴とするNMR検出器。
【請求項9】
請求項8に記載のNMR検出器において、
前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル及び前記第4コイルのそれぞれの全長は、前記試料に照射される高周波磁場の半波長の長さを有する、
ことを特徴とするNMR検出器。
【請求項10】
請求項2に記載のNMR検出器において、
前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル及び前記第4コイルはそれぞれ、平面基板上に配置されたコイルであり、コイルの内周部の折り返し部分が、曲線状の形状を有する、
ことを特徴とするNMR検出器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、NMR装置に用いられるNMR検出器に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
磁気共鳴測定装置として、核磁気共鳴(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)装置が知られている。
【0003】
NMR装置においては、静磁場内にNMRプローブが配置される。NMRプローブは、送信用及び受信用のサンプルコイルを含む。サンプルコイルは、送信時には試料に対して高周波磁場を照射、受信時には試料のNMR信号を検出する。
【0004】
溶液試料のNMR測定を可能な限り高感度で行う場合、極低温NMRプローブを用いたNMR装置によってNMR測定が行われる。一般的に、サンプルコイルを極低温に冷却してサンプルコイルの電気抵抗を小さくすることで、サンプルコイルのQ値が増加する。そのため、SNR(Signal to Noise Ratio)を高めることができる。つまり、サンプルコイルを極低温に冷却すると、サンプルコイルの検出感度が高くなるため、SNRを高めることができる。なお、Q値は、以下の式で表される。
Q=2πfL/R
fは共鳴周波数であり、Lはサンプルコイルのインダクタンスであり、Rはサンプルコイルの抵抗である。
【0005】
従来においては、サンプルコイルとして銅製のサンプルコイルが用いられる。そのサンプルコイルが、冷却システムによって20K程度の温度に冷却される。これにより、室温のNMRプローブよりも高感度なNMR測定を実現している。
【0006】
NMR信号を測定するためには、試料固有の共鳴周波数と等しい周波数を有する高周波磁場が、極低温NMRプローブを介して試料に照射される。サンプルコイルと試料は、超伝導磁石によって発生される静磁場内に配置される。試料の活性領域で静磁場が不均一であると、NMRスペクトルに歪が発生したり、NMR信号そのものが検出されなかったりする。これらを回避するために、通常、磁場変調コイルを用いて静磁場分布を調整することで、静磁場の均一性を維持している。
【0007】
従来においては、銅製のサンプルコイルは、NMR励起に必要な高周波磁場を、静磁場の向きに対して垂直な向きで試料に照射する。均一な高周波磁場が試料に照射され、かつ、均一な静磁場が試料に印加されると、NMR信号がサンプルコイルによって検出される。検出されたNMR信号が分光計によって処理されることで、NMRスペクトルが生成される。
【0008】
ところで、銅製のサンプルコイルを冷却しても、当該サンプルコイルの電気抵抗を低下させることに限界がある。そのため、NMR信号の検出感度を高めることに限界がある。
【0009】
そこで、超伝導体によって構成されたサンプルコイルを用いることで、NMR信号の検出感度を高める試みがなされている。
【0010】
しかしながら、超伝導体は平面基板上にしか成膜することができない。また、超伝導体特有のマイスナー効果によって、静磁場が大きく歪められるため、NMRスペクトルに歪が発生する可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)
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