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公開番号
2025040235
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-24
出願番号
2023147024
出願日
2023-09-11
発明の名称
ポリ酸塩の溶媒和物、及び、その製造方法。
出願人
東京応化工業株式会社
代理人
弁理士法人一色国際特許事務所
主分類
C07C
381/12 20060101AFI20250314BHJP(有機化学)
要約
【課題】本発明は、ポリ酸塩そのもの比べて、溶媒に対する分散性又は溶解性が向上した当該ポリ酸塩の溶媒和物及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】ポリ酸塩の溶媒和物であって、前記ポリ酸塩に溶媒和する溶媒が、前記ポリ酸塩に対して良溶媒である第1溶媒を含むことを特徴とする、ポリ酸塩の溶媒和物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリ酸塩の溶媒和物であって、
前記ポリ酸塩に溶媒和する溶媒が、前記ポリ酸塩に対して良溶媒である第1溶媒を含むことを特徴とする、
ポリ酸塩の溶媒和物。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記ポリ酸塩のアニオン部が、イソポリオキソモリブデン酸アニオン、イソポリオキソタングステン酸アニオン、イソポリオキソニオブ酸アニオン、イソポリオキソタンタル酸アニオン、ヘテロポリオキソモリブデン酸アニオン、ヘテロポリオキソタングステン酸アニオン、ヘテロポリオキソバナジウム酸アニオン、ヘテロポリオキソニオブ酸アニオン、又は、ヘテロポリオキソタンタル酸アニオンである、請求項1に記載のポリ酸塩の溶媒和物。
【請求項3】
前記ポリ酸塩のカチオン部が、オニウムカチオンである、請求項1に記載のポリ酸塩の溶媒和物。
【請求項4】
前記オニウムカチオンが、有機スルホニウムカチオン、有機ヨードニウムカチオン、有機第4級アンモニウムカチオン、又は、有機ホスホニウムカチオンである、請求項3に記載のポリ酸塩の溶媒和物。
【請求項5】
前記第1溶媒が、ファンデルワールス体積(Å
3
)あたりの双極子モーメント(D)の値が0.055D/Å
3
以上であり、かつ、ハンセン溶解度パラメータにおける水素結合項の値(ΔH)が17MPa
1/2
以下である、請求項1に記載のポリ酸塩の溶媒和物。
【請求項6】
前記ポリ酸塩に溶媒和する溶媒が、さらに前記ポリ酸塩に対して貧溶媒である第1溶媒以外の第2溶媒を含む、請求項1に記載のポリ酸塩の溶媒和物。
【請求項7】
ポリ酸塩の溶媒和物の製造方法であって、
前記ポリ酸塩を、前記ポリ酸塩に対して良溶媒である1種以上の第1溶媒に溶解させて良溶媒溶液を得る工程、
を有する、ポリ酸塩の溶媒和物の製造方法。
【請求項8】
さらに前記良溶媒溶液に、ポリ酸塩に対して貧溶媒である第1溶媒以外の第2溶媒を添加する工程、を有する請求項7に記載のポリ酸塩の溶媒和物の製造方法。
【請求項9】
請求項1に記載のポリ酸塩の溶媒和物を用いて製造される、膜形成材料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリ酸塩の溶媒和物、及び、その製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリ酸とは、一般式が[M
x
O
y
]
n-
(式中、x、y、nはいずれも自然数である。)で表されるアニオン性の金属酸化物クラスターである。ポリ酸を構成する金属原子Mは、ポリ原子と呼ばれ、例えば、Mo(6価又は5価)、W(6価又は5価)、V(5価)、Nb(5価)、Ta(5価)等が挙げられる。ポリ酸は、上記ポリ原子Mと酸素酸から構成されるイソポリ酸と、上記ポリ原子Mと酸素の他に異なる種類の原子X(例えば、ヘテロ原子XとしてP
5+
、Si
4+
、Ge
4+
、B
3+
等が挙げられる。)を含むヘテロポリ酸([X
w
M
x
O
y
]
n-
(式中、w、x、y、nはいずれも自然数である。))と、に大別することができる。
【0003】
イソポリ酸塩及びヘテロポリ酸塩は、オプトエレクトロニクス、触媒等の材料として注目されている。ポリ酸塩及びヘテロポリ酸塩が、水や有機溶媒に対して高濃度に分散又は溶解させることができれば、各種部品の表面にコーティングして成膜したり、触媒の添加剤として使用したり、等して様々な工業的用途に有効利用することが期待できる。
【0004】
特許文献1では、揮発し難い有機成分を含まず、水への分散性が高い、新たなタンタル酸分散液として、水中にタンタル酸及びアミンを含有するタンタル酸分散液が開示されており、アミンがタンタル酸とイオン結合してポリ酸構造のイオンとして水中に存在することで水に対する溶解性を高めることができる、との推察がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
欧州特許第4186866号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ポリ酸塩そのものに比べて、溶媒に対する分散性又は溶解性が向上した当該ポリ酸塩の溶媒和物及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、ポリ酸塩に、当該ポリ酸塩に対して良溶媒である第1溶媒を含む溶媒を溶媒和させることにより、ポリ酸塩の溶媒に対する分散性又は溶解性を向上させられることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の各発明に関する。
<1> ポリ酸塩の溶媒和物であって、
前記ポリ酸塩に溶媒和する溶媒が、前記ポリ酸塩に対して良溶媒である第1溶媒を含むことを特徴とする、ポリ酸塩の溶媒和物。
<2> 前記ポリ酸塩のアニオン部が、イソポリオキソモリブデン酸アニオン、イソポリオキソタングステン酸アニオン、イソポリオキソニオブ酸アニオン、イソポリオキソタンタル酸アニオン、ヘテロポリオキソモリブデン酸アニオン、ヘテロポリオキソタングステン酸アニオン、ヘテロポリオキソバナジウム酸アニオン、ヘテロポリオキソニオブ酸アニオン、又は、ヘテロポリオキソタンタル酸アニオンである、<1>に記載のポリ酸塩の溶媒和物。
<3> 前記ポリ酸塩のカチオン部が、オニウムカチオンである、<1>に記載のポリ酸塩の溶媒和物。
<4> 前記オニウムカチオンが、有機スルホニウムカチオン、有機ヨードニウムカチオン、有機第4級アンモニウムカチオン、又は、有機ホスホニウムカチオンである、<3>に記載のポリ酸塩の溶媒和物。
<5> 前記第1溶媒が、ファンデルワールス体積(Å
3
)あたりの双極子モーメント(D)の値が0.055D/Å
3
以上であり、かつ、ハンセン溶解度パラメータにおける水素結合項の値(ΔH)が17MPa
1/2
以下である、<1>に記載のポリ酸塩の溶媒和物。
<6> 前記ポリ酸塩に溶媒和する溶媒が、さらに前記ポリ酸塩に対して貧溶媒である第2溶媒(但し、前記第1溶媒を除く。)を含む、<1>に記載のポリ酸塩の溶媒和物。
<7> ポリ酸塩の溶媒和物の製造方法であって、
前記ポリ酸塩を、ポリ酸塩に対して良溶媒である1種以上の第1溶媒に溶解させて良溶媒溶液を得る工程、
を有する、ポリ酸塩の溶媒和物の製造方法。
<8> さらに前記良溶媒溶液に、前記ポリ酸塩に対して貧溶媒である第2溶媒(但し、前記第1溶媒を除く。)を添加する工程、
を有する、<7>に記載のポリ酸塩の溶媒和物の製造方法。
<9> <1>に記載のポリ酸塩の溶媒和物を用いて製造される、膜形成材料。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ポリ酸塩そのものに比べて、溶媒に対する分散性又は溶解性が向上した、ポリ酸塩の溶媒和物及びその製造方法を提供することができる。ポリ酸塩を溶媒に対してより高い濃度で分散又は溶解させることにより、膜形成材料としても好適に用いることができる。またポリ酸塩の溶媒和物とすることで、これを溶解可能な溶媒の範囲が広がり、各国法規制、ユーザー規制対象物質(CMR物質:がん原性物質、変異原性物質、生殖毒性物質)等に非該当な溶媒を選択して用いることができるようになり、ポリ酸塩の産業利用性を高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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