TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025043095
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2023150414
出願日2023-09-15
発明の名称サリチリデンアミノピリジンと二置換ホウ素から形成される発光材料
出願人国立大学法人千葉大学
代理人
主分類C07F 5/02 20060101AFI20250321BHJP(有機化学)
要約【課題】機械的刺激によって発光波長が変化する新規なボラニル類縁体を提供する。
【解決手段】下記式(1)で示されるホウ素錯体。
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025043095000023.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">28</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">100</com:WidthMeasure> </com:Image> 式(1)中、Aは、式(a)、式(b)、式(c)、式(d)又は(e)のいずれかである。また、R1は、水素原子、フッ素原子、塩素原子等である。R2は水素原子、フッ素原子等である。R3~R8は、水素原子、フッ素原子等である。
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で示されるホウ素錯体。
JPEG
2025043095000021.jpg
28
100
式(1)中、Aは、式(a)、式(b)、式(c)、式(d)または(e)のいずれかである。R

は、1または複数あってもよく、また、(b)から(e)では2つの環のいずれにも存在することができ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ニトロ基、アルキル基、アルキニル基、アルコキシ基又はフェニル基(置換基を有していてもよい。)である。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。R

は水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、アルキル基、アルキニル基、アルコキシ基又はフェニル基(置換基を有していてもよい。)である。R

~R

は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ニトロ基、アルキル基、アルキニル基、アルコキシ基又はフェニル基(置換基を有していてもよい。)である。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
下記式(2)で示されるホウ素錯体。
JPEG
2025043095000022.jpg
21
20
(2)
式(2)中R
9
は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ニトロ基、アルキル基、アルキニル基、アルコキシ基又はフェニル基(置換基を有していてもよい。)である。R
10
は水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、アルキル基、アルキニル基、アルコキシ基又はフェニル基(置換基を有していてもよい。)である。
【請求項3】
前記式(1)又は前記式(2)中のR
10
がフッ素原子である請求項1,2のいずれかに記載のホウ素錯体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はサリチリデンアミノピリジンと二置換ホウ素から形成される有機発光材料に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
ボラニル類はサリチリデンアニリンとジフルオロホウ素から形成される有機ホウ素錯体で、発光を示すことが知られている。
Hohaus(非特許文献1,非特許文献2)やCorona-Lopez(非特許文献3)、Molina-Paredes(非特許文献4)らにより複素環を含むボラニル類の発光特性が報告されている。Shuaiら(非特許文献5)では複素環を含まないボラニル類の結晶状態における発光特性が報告されている。ただし、非特許文献1から非特許文献4の複素環を含むボラニル類について発光は溶液中に限定され、非特許文献5については機械的刺激を加えると発光特性が変化するメカノクロミズム特性については報告がなされていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Hohaus E.,Riepe W.,Zeitschrift fuer Naturforschung, Teil B: Anorganische Chemie, Organische Chemie, Biochemie, Biophysik,Biologie,1974,29,663-9
Hohaus E.,Monatshefte fuer Chemie,1980,111,863-75
Corona-Lopez M.M.,Jimenez Perez V.M.,Chan-Navarro R.,Ibarra-Rodriguez M.,Dias H.V.R,,Chavez-Reyes A.,Munoz-Flores B.M.,Journal of Organometallic Chemistry,2017,852,64-73
Molina-Paredes A.A.,Victor M.J.,Bahena-Villarreal M.R.,Sanchez M,Cavazos-Jaramillo A.A.,Alcocer-Gonzalez J.M.,Saucedo-Yanez A,Mosqueda C.A,Lara-Ceron J.A.,Flores B.M.M.,Journal of Molecular Structure,2023,1271,134122
Shuai L,Liyuan F,Xiaoxiao X,Hua G,Qing L,Yi L,Hongbing F.,Angew. Chem. Int. Ed.,2021,60,18059
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
機械的刺激により発光波長が変化する有機分子、当該有機分子を含む有機発光材料の提供である。
しかしながら、上記文献に記載のいずれにおいて複素環を含むボラニル類についての発光は溶液中に限定され、固体状態における発光を示す複素環を含むボラニル類縁体の開発が望まれる。さらに、固体発光性有機分子には、機械的刺激を加えると発光特性が変化するメカノクロミズムを示す分子を示す化合物が多く報告されている。機械的刺激によって発光波長が変化するボラニル類が開発されれば、当該発光分子を用いた有機発光材料の用途が更に広がることが期待される。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑み固体で高い発光量収率を示し、機械的刺激によって発光波長が変化する新規なボラニル類縁体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題について鋭意検討を行ったところ、ボラニル類のサリチリデンアニリンのアニリン部位がアミノピリジンに置換することで固体において高い発光量収率を示すこと、置換基をアミノピリジン部位に導入すると外部刺激によって発光波長が変化することを発見し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
即ち、下記式(1)で示されるアザボラニル誘導体が提供される。
JPEG
2025043095000001.jpg
19
67
【0008】
式(1)中、Aは、式(a)、式(b)、式(c)、式(d)又は(e)のいずれかである。また、R

は、水素、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ニトロ基、アルキル基、アルキニル基、アルコキシ基又はフェニル基(置換基を有していてもよい。)である。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。R

は水素、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、アルキル基、アルキニル基、アルコキシ基又はフェニル基(置換基を有していてもよい。)である。R

~R

は、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ基、アルキル基、アルキニル基、アルコキシ基又はフェニル基(置換基を有していてもよい。)である。
【0009】
一形態において、上記アザボラニル誘導体は、下記式(2)で表される化合物であってよい。
JPEG
2025043095000002.jpg
21
20
(2)
【0010】
式(2)中R
9
は、水素、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ニトロ基、アルキル基、アルキニル基、アルコキシ基又はフェニル基(置換基を有していてもよい。)である。R
10
は水素、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、アルキル基、アルキニル基、アルコキシ基又はフェニル基(置換基を有していてもよい。)である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

国立大学法人千葉大学
表示素子
3か月前
国立大学法人千葉大学
抗真菌剤
4か月前
国立大学法人千葉大学
フルコンバータ
1日前
国立大学法人千葉大学
副室式エンジン
11日前
国立大学法人千葉大学
センサシステム
5か月前
国立大学法人千葉大学
アンモニア吸蔵材
5か月前
国立大学法人千葉大学
ベシクルクラスター
8か月前
国立大学法人千葉大学
還元化合物の製造方法
6か月前
国立大学法人千葉大学
自由エネルギーの計算方法
1か月前
国立大学法人千葉大学
位置推定装置および位置推定方法
7か月前
国立大学法人千葉大学
設計支援装置および設計支援方法
4か月前
スタンレー電気株式会社
観測装置
3か月前
国立大学法人千葉大学
光伝搬計算装置および光伝搬計算方法
7か月前
国立大学法人千葉大学
超音波造影装置および超音波造影方法
5か月前
キッコーマン株式会社
酪酸菌の生育促進剤
4か月前
キッコーマン株式会社
酪酸又は乳酸の産生量増強剤
4か月前
タテホ化学工業株式会社
化学蓄熱材及びその製造方法
5か月前
国立大学法人千葉大学
画像処理装置、画像機器、画像処理方法、及びプログラム
1か月前
株式会社メディファーム
服薬指導文のメンテナンス方法
6か月前
国立大学法人千葉大学
エネルギー準位決定方法およびエネルギー準位決定システム
5か月前
国立大学法人千葉大学
粒子体検出装置、粒子体検出方法及び粒子体検出プログラム
18日前
国立大学法人千葉大学
ホログラム記録方法、ホログラム再生方法およびホログラフィ装置
8か月前
国立大学法人千葉大学
サリチリデンアミノピリジンと二置換ホウ素から形成される発光材料
5か月前
日清紡ホールディングス株式会社
培養液、イチゴ栽培施設およびイチゴ栽培方法
3か月前
国立大学法人千葉大学
アンジオテンシン変換酵素II(ACE2)に対する高親和性モノクローナル抗体
5か月前
国立大学法人千葉大学
R-ケタミンおよびその塩の医薬品としての応用
4か月前
国立大学法人千葉大学
副作用情報検索システム、副作用情報検索装置、副作用情報検索方法、及びコンピュータプログラム
12日前
国立大学法人千葉大学
水素発生合金、水素発生合金の使用方法、マグネシウム電池用負極材、発電用水素発生剤、水素吸蔵合金及びポーラス金属材
19日前
日本電信電話株式会社
開花制御遺伝子を欠損した植物の開花を促進させる方法、種子形成時期を早期化させる方法、および植物体
8か月前
田辺三菱製薬株式会社
RGMa結合タンパク質及びその使用
6か月前
国立大学法人千葉大学
医療情報提供システム、サーバ、医療情報提供装置、医療情報提供媒体、医療情報提供方法及びプログラム
5か月前
国立大学法人千葉大学
コロイド結晶構造の作製方法、コロイド結晶構造の転写方法、転写物、コロイド粒子、コロイド結晶構造、コロイド結晶膜およびコロイド結晶構造を作製するための組成物
3か月前
株式会社トクヤマ
グルコンアミド誘導体
4か月前
東ソー株式会社
炭素-窒素結合形成方法
1か月前
株式会社トクヤマ
四塩化炭素の製造方法
1か月前
株式会社トクヤマ
シロキサン類の回収方法
1か月前
続きを見る