TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025043545
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-01
出願番号
2023150889
出願日
2023-09-19
発明の名称
熱硬化性樹脂組成物、バルクモールディングコンパウンド及びその成形品
出願人
DIC株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
63/10 20060101AFI20250325BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】混練性、流動性、保存安定性、射出成形性、圧縮成形性に優れ、熱伝導性、耐熱性、及び可撓性に優れる成形品を得ることのできる熱硬化性樹脂組成物、バルクモールディングコンパウンド及びその成形品を提供する。
【解決手段】熱硬化性樹脂(A)、多官能(メタ)アクリレート単量体(B)、増粘剤(C)、無機フィラー(D)、及び補強材(E)を含有する熱硬化性樹脂組成物であって、前記熱硬化性樹脂(A)が、不飽和ポリエステル樹脂(a1)及びビニルエステル樹脂(a2)を含むものであり、前記無機フィラー(D)が、炭酸カルシウム(d1)、水酸化アルミニウム(d2)並びに酸化マグネシウム(d3)を含むものであり、前記熱硬化性樹脂(A)及び前記多官能(メタ)アクリレート単量体(B)の質量比(A/B)が、93/7~75/25であることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物を用いる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
熱硬化性樹脂(A)、多官能(メタ)アクリレート単量体(B)、増粘剤(C)、無機フィラー(D)、及び補強材(E)を含有する熱硬化性樹脂組成物であって、前記熱硬化性樹脂(A)が、不飽和ポリエステル樹脂(a1)及びビニルエステル樹脂(a2)を含むものであり、前記無機フィラー(D)が、炭酸カルシウム(d1)、水酸化アルミニウム(d2)並びに酸化マグネシウム(d3)を含むものであり、前記熱硬化性樹脂(A)及び前記多官能(メタ)アクリレート単量体(B)の質量比(A/B)が、93/7~75/25であり、前記熱硬化性樹脂(A)及び前記多官能(メタ)アクリレート単量体(B)の合計100質量部に対して、前記炭酸カルシウム(d1)が、20~100質量部であり、前記水酸化アルミニウム(d2)が20~100質量部であることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
前記増粘剤(C)が、アクリル樹脂粒子(c1)及び酸化マグネシウム(c2)を含むものである請求項1記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項3】
前記熱硬化性樹脂(A)及び前記多官能(メタ)アクリレート単量体(B)の合計100質量部に対して、前記酸化マグネシウム(d3)が、200~600質量部である請求項1記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項4】
前記熱硬化性樹脂(A)及び前記多官能(メタ)アクリレート単量体(B)の合計100質量部に対して、前記補強材(E)が、10~80質量部である請求項1記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の熱硬化性樹脂組成物からなることを特徴とするバルクモールディングコンパウンド。
【請求項6】
請求項5記載のバルクモールディングコンパウンドを用いて得られた成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱硬化性樹脂組成物、バルクモールディングコンパウンド及びその成形品に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂に、低収縮剤、禁止剤、硬化剤、充填材、離型剤、強化材等を加えて、混練機で混練した熱硬化性樹脂組成物は、電気絶縁性、耐熱性、難燃性、高剛性、寸法安定性等の利点があるため、家電、自動車やエネルギー分野等に関連する電子部品へ広く応用されている。前記熱硬化性樹脂組成物の中でも、バルク状にしたバルクモールディングコンパウンド(以下、「BMC」と略記することがある。)は、圧縮成形、トランスファー成形、射出成形等の成形方法により、成形品にすることができる。
【0003】
近年、電子部品は、高出力(高密度化)、小型化(軽量化)が進んでいるため、電子部品内部に発生した熱が蓄積され、この熱による電子部品出力低下、寿命短縮等の課題を抱えている。
【0004】
このような中、BMC成形品には優れた放熱性が求められており、熱伝導性フィラーを用いた熱硬化性樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、この樹脂組成物から得られる成形材料は、フィラーの高充填化により熱伝導性は向上する一方、流動性が不十分である場合があり、射出成形性に劣る問題があった。また、得られた成形品の耐熱性が不十分であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-132737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、混練性、流動性、保存安定性、射出成形性、圧縮成形性に優れ、熱伝導性、耐熱性、及び可撓性に優れる成形品を得ることのできる熱硬化性樹脂組成物、バルクモールディングコンパウンド及びその成形品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、上記の課題を解決するため鋭意研究した結果、特定の熱硬化性樹脂、多官能(メタ)アクリレート単量体、増粘剤、特定の無機フィラー、及び補強材を含有する熱硬化性樹脂組成物は、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は、熱硬化性樹脂(A)、多官能(メタ)アクリレート単量体(B)、増粘剤(C)、無機フィラー(D)、及び補強材(E)を含有する熱硬化性樹脂組成物であって、前記熱硬化性樹脂(A)が、不飽和ポリエステル樹脂(a1)及びビニルエステル樹脂(a2)を含むものであり、前記無機フィラー(D)が、炭酸カルシウム(d1)、水酸化アルミニウム(d2)並びに酸化マグネシウム(d3)を含むものであり、前記熱硬化性樹脂(A)及び前記多官能(メタ)アクリレート単量体(B)の質量比(A/B)が、93/7~75/25であり、前記熱硬化性樹脂(A)及び前記多官能(メタ)アクリレート単量体(B)の合計100質量部に対して、前記炭酸カルシウム(d1)が、20~100質量部であり、前記水酸化アルミニウム(d2)が20~100質量部であることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、混練性、流動性、保存安定性、射出成形性、圧縮成形性に優れ、熱伝導性、耐熱性、及び可撓性に優れる成形品を得られることから、家電、自動車等に用いられる電気・電子部品の支持体、電気自動車用モーター封止材、PC・スマートフォン等通信機器の筐体、各種センサー部品、電気自動車バッテリー保持体、LEDランプのヒートシンク等に非常に有用である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、熱硬化性樹脂(A)、多官能(メタ)アクリレート単量体(B)、増粘剤(C)、無機フィラー(D)、及び補強材(E)を含有する熱硬化性樹脂組成物であって、前記熱硬化性樹脂(A)が、不飽和ポリエステル樹脂(a1)及びビニルエステル樹脂(a2)を含むものであり、前記無機フィラー(D)が、炭酸カルシウム(d1)、水酸化アルミニウム(d2)並びに酸化マグネシウム(d3)を含むものであり、前記熱硬化性樹脂(A)及び前記多官能(メタ)アクリレート単量体(B)の質量比(A/B)が、93/7~75/25であり、前記熱硬化性樹脂(A)及び前記多官能(メタ)アクリレート単量体(B)の合計100質量部に対して、前記炭酸カルシウム(d1)が、20~100質量部であり、前記水酸化アルミニウム(d2)が20~100質量部であるものである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東レ株式会社
多孔質構造体
1か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
2日前
東ソー株式会社
加飾フィルム
2日前
東ソー株式会社
加飾フィルム
2日前
東レ株式会社
CPUソケット
14日前
東レ株式会社
CPUソケット
14日前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
1か月前
東ソー株式会社
ハロゲン含有ポリマー
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物及び加硫ゴム
1か月前
日本製紙株式会社
樹脂組成物
18日前
東レ株式会社
ポリプロピレン系樹脂フィルム
3日前
住友精化株式会社
吸水性樹脂粒子の製造方法
1か月前
大日精化工業株式会社
樹脂成形品
2日前
ユニチカ株式会社
ポリ尿素およびその製造方法
1か月前
株式会社イーテック
組成物
3日前
東ソー株式会社
セルロース樹脂含有樹脂組成物
22日前
住友化学株式会社
ブロック共重合体
18日前
遠東新世紀股分有限公司
防水透湿膜
1か月前
デンカ株式会社
樹脂シート
15日前
上野製薬株式会社
液晶ポリマー組成物
1か月前
東ソー株式会社
組成物、ウレタン樹脂、および塗膜
18日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
22日前
帝人フロンティア株式会社
繊維糸条の製造方法
1か月前
積水化学工業株式会社
硬化性樹脂組成物
1か月前
東ソー株式会社
クロロプレン重合体ラテックス組成物
1か月前
サンユレック株式会社
ポリウレタン樹脂組成物
7日前
日本化薬株式会社
光硬化性樹脂組成物およびその硬化物
22日前
積水化学工業株式会社
熱伝導性樹脂組成物
24日前
キヤノン株式会社
成形体及び硬化性組成物
3日前
東ソー株式会社
エチレン-酢酸ビニル共重合体ペレット
7日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物及び成形体
16日前
国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学
水性ゲル
23日前
信越化学工業株式会社
熱伝導性シート
1か月前
日清オイリオグループ株式会社
油脂粉末配合プラスチック
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリエステル樹脂、接着剤および積層体
1か月前
旭化成株式会社
ポリアミド樹脂組成物
1か月前
続きを見る
他の特許を見る