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公開番号2025059807
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170125
出願日2023-09-29
発明の名称粘着化粧シートおよび外装部材
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 3/00 20060101AFI20250403BHJP(積層体)
要約【課題】被着体と粘着層との間のエア溜まりを抑制することが可能な粘着化粧シートを提供する。
【解決手段】外装部材に用いられる粘着化粧シート10であって、剥離シート1、粘着層2および化粧シート3を、厚さ方向において、この順に有し、上記粘着層の上記剥離シート側の面は、上記厚さ方向から見て、格子状に交差する複数の線状溝を有すると共に、上記線状溝によって囲われた複数の粘着領域を有し、上記粘着領域の内接円の直径が0.6mm以下であり、上記粘着層は、温度25℃、周波数0.05Hzでの貯蔵弾性率E′が、100,000Pa以下である、粘着化粧シートを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外装部材に用いられる粘着化粧シートであって、
剥離シート、粘着層および化粧シートを、厚さ方向において、この順に有し、
前記粘着層の前記剥離シート側の面は、前記厚さ方向から見て、格子状に交差する複数の線状溝を有すると共に、前記線状溝によって囲われた複数の粘着領域を有し、前記粘着領域の内接円の直径が0.6mm以下であり、
前記粘着層は、温度25℃、周波数0.05Hzでの貯蔵弾性率E′が、100,000Pa以下である、粘着化粧シート。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記粘着層は、SUS板に対する永久粘着力が25N/25mm以上である、請求項1に記載の粘着化粧シート。
【請求項3】
前記粘着領域の内接円の直径は、0.3mm以上である、請求項1に記載の粘着化粧シート。
【請求項4】
前記粘着領域の平面視形状は、正方形である、請求項1に記載の粘着化粧シート。
【請求項5】
前記化粧シートは、前記粘着層側から、基材層、意匠層および表面保護層をこの順に有する、請求項1に記載の粘着化粧シート。
【請求項6】
前記化粧シートは、前記意匠層および前記表面保護層の間に、透明性樹脂層を有する、請求項5に記載の粘着化粧シート。
【請求項7】
前記剥離シートの前記粘着層側の面は、前記粘着層の前記線状溝に対応する、格子状に交差する複数の線状突起部を有する、請求項1に記載の粘着化粧シート。
【請求項8】
被着体、粘着層および化粧シートを、厚さ方向において、この順に有する、外装部材であって、
前記粘着層の前記被着体側の面は、前記厚さ方向から見て、格子状に交差する複数の線状溝を有すると共に、前記線状溝によって囲われた複数の粘着領域を有し、前記粘着領域の内接円の直径が0.6mm以下であり、
前記粘着層は、温度25℃、周波数0.05Hzでの貯蔵弾性率E′が、100,000Pa以下である、外装部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、粘着化粧シートおよび外装部材に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
住宅、店舗などの建築部材においては、床、天井、壁、家具などの内装部材に留まらず、外壁などの外装部材にも、印刷技術を応用して意匠性を施した化粧シートが広く使われる様になってきた。
【0003】
外装部材の製造に、化粧シートと、粘着層と、剥離シートと、を有する粘着化粧シートを使用する場合がある。具体的には、粘着化粧シートから剥離シートを剥離し、粘着層の粘着面と被着体とを対向させ、両者を密着させることにより、外装部材を製造する。また、外装部材は、内装部材と比較して過酷な環境に曝されるため、化粧シートの劣化が生じやすい。そのため、劣化した部分を取り去って、化粧シートを取り付ける補修が行われることもある。
【0004】
このような粘着化粧シートを被着体に貼り付ける際には、剥離シートを剥がした後、被着体と粘着層との間にエア(空気)を残さないように粘着させることが必要である。被着体と粘着層との間にエアが溜まると、外観が悪化し、接着強度も低下する。
【0005】
そのため、被着体と粘着層との間のエア溜まりを抑制する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、合成樹脂化粧シート本体、粘着剤層、剥離シートの積層構造になる粘着剤付き化粧シートにおいて、剥離シートの粘着剤層接合面には、多数の略多角形状がランダムに配列されたパターンで面方向に線状に連続する凸条が突出形成され、剥離シートを剥離した状態で粘着剤層の裏面には、前記凸条に対応してランダムに配列されたパターンで面方向に線状に連続するエア抜き溝が形成されていることを特徴とする粘着剤付き化粧シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許4156530号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
外装部材の製造に用いられる粘着化粧シートには、今まで以上にエア溜まりを抑制することが求められている。例えば、粘着層の粘着面にエア抜き溝を形成した従来の粘着化粧シートを使用して被着体に化粧シートを貼り合わせた場合、化粧シート側から目視で観察する場合にはエア溜まりは解消されているように見える。一方で、顕微鏡で被着体と粘着層との界面を観察した場合には、微小なエア溜まりが見られる場合がある。このような微小なエア溜まりは、寒暖差の大きい屋外での使用や、下地処理や施工環境の影響を強く受ける補修や再生施工等においては、膨れ、浮きおよび剥がれの原因になる事が懸念される。
【0008】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、被着体と粘着層との間のエア溜まりを抑制することが可能な粘着化粧シートを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示においては、外装部材に用いられる粘着化粧シートであって、剥離シート、粘着層および化粧シートを、厚さ方向において、この順に有し、上記粘着層の上記剥離シート側の面は、上記厚さ方向から見て、格子状に交差する複数の線状溝を有すると共に、上記線状溝によって囲われた複数の粘着領域を有し、上記粘着領域の内接円の直径が0.6mm以下であり、上記粘着層は、温度25℃、周波数0.05Hzでの貯蔵弾性率E′が、100,000Pa以下である、粘着化粧シートを提供する。
【0010】
本開示においては、被着体、粘着層および化粧シートを、厚さ方向において、この順に有する、外装部材であって、上記粘着層の上記被着体側の面は、上記厚さ方向から見て、格子状に交差する複数の線状溝を有すると共に、上記線状溝によって囲われた複数の粘着領域を有し、上記粘着領域の内接円の直径が0.6mm以下であり、上記粘着層は、温度25℃、周波数0.05Hzでの貯蔵弾性率E′が、100,000Pa以下である、外装部材を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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