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公開番号
2025063516
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-16
出願番号
2023172792
出願日
2023-10-04
発明の名称
冷凍用パン生地
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
A21D
6/00 20250101AFI20250409BHJP(ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地)
要約
【課題】水分含有量がパン生地全体中48~57重量%と一般的なパン生地よりも水分含有量の多いパン生地であって、長期間冷凍保存後に解凍して加熱調理しても、得られるパンのボリューム低下が抑制された冷凍用パン生地を提供すること。
【解決手段】水分含有量が48~57重量%のパン生地であって、穀粉100重量部(乾燥重量)に対して、パン酵母A1.4~6.4重量部(乾燥重量)、糖アルコール0.2~9.4重量部(乾燥重量)、ショ糖1.7~40.9重量部を含有する、冷凍用パン生地。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水分含有量が48~57重量%のパン生地であって、穀粉100重量部(乾燥重量)に対して、パン酵母A1.4~6.4重量部(乾燥重量)、糖アルコール0.2~9.4重量部(乾燥重量)、ショ糖1.7~40.9重量部を含有する、冷凍用パン生地。
パン酵母A:パン生地作製時に活動が不活発な酵母、即ち{(条件Zにおける基質Xに対するインベルターゼ活性-条件Zにおける基質Yに対するインベルターゼ活性)/条件Zにおける基質Xに対するインベルターゼ活性}×100が50%以上のパン酵母
基質X:ショ糖15重量%を含有する水溶液
基質Y:ショ糖15重量%及びマルチトール0.7重量%を含有する水溶液
条件Z:30℃、30分間
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の冷凍用パン生地が冷凍された冷凍パン生地。
【請求項3】
請求項2に記載の冷凍パン生地が解凍され、その後加熱調理されたパン。
【請求項4】
穀粉100重量部(乾燥重量)に対して、パン酵母A1.4~6.4重量部(乾燥重量)、糖アルコール0.2~9.4重量部(乾燥重量)、ショ糖1.7~40.9重量部、及び添加水50~120重量部をミキシングする工程、及び
前記ミキシングにより得られた生地を分割する工程を含む、
パン生地全体中の水分含有量が48~57重量%の冷凍用パン生地の製造方法。
パン酵母A:パン生地作製時に活動が不活発な酵母、即ち{(条件Zにおける基質Xに対するインベルターゼ活性-条件Zにおける基質Yに対するインベルターゼ活性)/条件Zにおける基質Xに対するインベルターゼ活性}×100が50%以上のパン酵母
基質X:ショ糖15重量%を含有する水溶液
基質Y:ショ糖15重量%及びマルチトール0.7重量%を含有する水溶液
条件Z:30℃、30分間
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的なパンよりも加水量が多い多加水パンを作製するための冷凍用パン生地、その製造方法、冷凍パン生地、及びパンに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
パンはその美味しさから、最も親しまれている食品の一つである。特に、焼き立てのパンの美味しさは格別であり、街中の個店ベーカリーのみならず、デパートやスーパーなどのインストアベーカリー、カフェ、ホテルなど業種を超えて広く焼き立てパンが提供されている。しかしパンの製造は、ミキサーや発酵槽、オーブン等の大型製造機器や熟練技術者が必要であって、熟練技術者や従業員の人手が限られている店舗や、十分な作業スペースの無い狭い店舗では一からパンを製造することは困難である。そのため、熟練技術者がいなかったり、店舗が狭くても、焼き立てのパンを提供できるように、別の場所で作製した製造途中のパン生地を冷凍した冷凍パン生地の活用が進みつつある。
【0003】
しかし、このような冷凍パン生地は、通常、パン生地中の水が凍結してできた氷結晶などの影響で冷凍保存後に解凍して加熱調理してできたパンのボリュームが小さくなるといった問題があり、冷凍保存期間が長くなる程ボリュームは低下し易く、特に通常のパンよりもパン生地中の水分含有量が多い所謂多加水パンでは、その傾向がより顕著である。
【0004】
特許文献1には、原料穀粉100重量部に対し、特定の加工澱粉を1~7重量部、及び原料穀粉1kgに対し澱粉分解酵素を300~1000単位の割合で添加することで、冷凍パン生地を用いてパンを製造する際に生じるパン体積の低下する問題を解決した冷凍パン生地が開示されており、実施例1のパン生地中の水分含有量が約46重量%(計算値)である。しかしながら、実施例における冷凍パン生地の冷凍保存期間は4週間と短かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平8-080155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、水分含有量がパン生地全体中48~57重量%と一般的なパン生地よりも水分含有量の多いパン生地であって、長期間冷凍保存後に解凍して加熱調理しても、得られるパンのボリューム低下が抑制された冷凍用パン生地を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、パン生地中の穀粉に対して、特定のパン酵母、糖アルコール、ショ糖をそれぞれ特定量含有する冷凍用パン生地は、生地中の水分含有量が多いにも関わらず、長期間冷凍保存後に解凍してから加熱調理しても、得られるパンのボリューム低下が抑制されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明の第一は、水分含有量が48~57重量%のパン生地であって、穀粉100重量部(乾燥重量)に対して、パン酵母A1.4~6.4重量部(乾燥重量)、糖アルコール0.2~9.4重量部(乾燥重量)、ショ糖1.7~40.9重量部を含有する、冷凍用パン生地に関する。本発明の第二は、前記冷凍用パン生地が冷凍された冷凍パン生地に関する。本発明の第三は、前記冷凍パン生地が解凍され、その後加熱調理されたパンに関する。本発明の第四は、穀粉100重量部(乾燥重量)に対して、パン酵母A1.4~6.4重量部(乾燥重量)、糖アルコール0.2~9.4重量部(乾燥重量)、ショ糖1.7~40.9重量部、及び添加水50~120重量部をミキシングする工程、及び前記ミキシングにより得られた生地を分割する工程を含む、パン生地全体中の水分含有量が48~57重量%の冷凍用パン生地の製造方法に関する。
パン酵母A:パン生地作製時に活動が不活発な酵母、即ち{(条件Zにおける基質Xに対するインベルターゼ活性-条件Zにおける基質Yに対するインベルターゼ活性)/条件Zにおける基質Xに対するインベルターゼ活性}×100が50%以上のパン酵母
基質X:ショ糖15重量%を含有する水溶液
基質Y:ショ糖15重量%及びマルチトール0.7重量%を含有する水溶液
条件Z:30℃、30分間
【発明の効果】
【0009】
本発明に従えば、一般的なパン生地よりも水分含有量の多いパン生地であって、長期間冷凍保存後に解凍して加熱調理しても、得られるパンのボリューム低下が抑制された冷凍用パン生地を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明につき、さらに詳細に説明する。本発明の冷凍用パン生地は、パン生地中の水分含有量が特定の範囲にあり、穀粉、糖アルコール、ショ糖に加え、特定のパン酵母Aをそれぞれ特定量含有するものであって、長期間の冷凍保存が可能である。尚、ここで長期間とは、1~8カ月間を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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