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公開番号2025063461
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023172680
出願日2023-10-04
発明の名称架橋樹脂粒子の製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08J 3/24 20060101AFI20250409BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】生分解性を有する架橋樹脂粒子を提供し得る、新規の架橋樹脂粒子の製造方法を提供する。
【解決手段】架橋樹脂粒子の製造方法であって、ガラス転移温度(Tg)が0℃未満である生分解性樹脂(A)を含む生分解性樹脂粒子及び過酸化物を含む水分散液を調製する調製工程と、前記過酸化物を分解させ、架橋反応を進行させる架橋工程と、を含み、前記架橋樹脂粒子のゲル分率は、50%以上である、架橋樹脂粒子の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
架橋樹脂粒子の製造方法であって、
ガラス転移温度(Tg)が0℃未満である生分解性樹脂(A)を含む生分解性樹脂粒子及び過酸化物を含む水分散液を調製する調製工程と、
前記過酸化物を分解させ、前記生分解性樹脂粒子を架橋する架橋工程と、を含み、
前記架橋樹脂粒子のゲル分率は、50%以上である、架橋樹脂粒子の製造方法。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記生分解性樹脂(A)は、前記生分解性樹脂(A)100重量%中、ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂を80重量%以上含む、請求項1に記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
【請求項3】
前記架橋工程における架橋温度は30℃~140℃である、請求項1に記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
【請求項4】
前記架橋工程では、前記水分散液を前記架橋温度で1分間~15時間加熱する、請求項3に記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
【請求項5】
前記架橋工程において、前記水分散液のpHは、4~13である、請求項1に記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
【請求項6】
前記架橋工程において、容器内の圧力は、ゲージ圧で1MPa未満である、請求項1に記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
【請求項7】
前記架橋樹脂粒子の体積平均粒子径が0.10μm~10.00μmであるか、又は、
前記架橋樹脂粒子のメジアン径が0.10μm~10.00μmである、請求項1に記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
【請求項8】
前記過酸化物の使用量は、前記生分解性樹脂粒子100重量部に対して、0.01~10重量部である、請求項1に記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
【請求項9】
前記水分散液は、多官能性化合物をさらに含む、請求項1に記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
【請求項10】
前記多官能性化合物の使用量は、前記生分解性樹脂粒子100重量部に対して、0.01重量部~20重量部である、請求項9に記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、架橋樹脂粒子の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、熱可塑性樹脂における衝撃強度等の機械強度を改善させるため、熱可塑性樹脂に各種の改質剤(例えば、架橋粒子)を添加する技術が知られている。
【0003】
架橋樹脂粒子としては、例えば、アクリル系樹脂、アクリルシリコン系樹脂、ポリスチレンなどの樹脂から構成される、架橋樹脂粒子が知られている(例えば、特許文献1及び2など)。
【0004】
一方、近年、樹脂製品の廃棄時及び廃棄後の環境に対する配慮の観点から、生分解性を有する樹脂(以下、「生分解性樹脂」と称される場合もある。)の開発が盛んになっている。例えば、特許文献3では、生分解性樹脂の1種であるポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)を、有機過酸化物の存在下で溶融混練することにより、当該樹脂を架橋させることが記載されている。特許文献4では、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系組成物から成る樹脂粒子を、特定の添加剤と、撹拌、加熱及び加圧することにより、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系発泡粒子を得ることが記載されている。しかし、これらには、小粒径の架橋樹脂粒子を製造することについてはまったく記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-56770号公報
特開2003-82191号公報
国際公開第2019/022008号
国際公開第2019/146555号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これまで、生分解性を有する架橋樹脂粒子の製造方法は知られていない。
【0007】
本発明の一実施形態は、前記現状に鑑みなされたものであり、その目的は、生分解性を有する架橋樹脂粒子を提供し得る、新規の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、生分解性を有する様々な樹脂を用いて新規の架橋樹脂粒子を製造することに成功し、本発明の一実施形態を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明の一実施形態は、以下の構成を含むものである。
〔1〕架橋樹脂粒子の製造方法であって、
ガラス転移温度(Tg)が0℃未満である生分解性樹脂(A)を含む生分解性樹脂粒子及び過酸化物を含む水分散液を調製する調製工程と、
前記過酸化物を分解させ、前記生分解性樹脂粒子を架橋する架橋工程と、を含み、
前記架橋樹脂粒子のゲル分率は、50%以上である、架橋樹脂粒子の製造方法。
〔2〕前記生分解性樹脂(A)は、前記生分解性樹脂(A)100重量%中、ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂を80重量%以上含む、〔1〕に記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
〔3〕前記架橋工程における架橋温度は30℃~140℃である、〔1〕または〔2〕に記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
〔4〕前記架橋工程では、前記水分散液を前記架橋温度で1分間~15時間加熱する、〔3〕に記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
〔5〕前記架橋工程において、前記水分散液のpHは、4~13である、〔1〕~〔4〕の何れか1つに記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
〔6〕前記架橋工程において、容器内の圧力は、ゲージ圧で1MPa未満である、〔1〕~〔5〕の何れか1つに記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
〔7〕前記架橋樹脂粒子の体積平均粒子径が0.10μm~10.00μmであるか、又は、
前記架橋樹脂粒子のメジアン径が0.10μm~10.00μmである、〔1〕~〔6〕の何れか1つに記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
〔8〕前記過酸化物の使用量は、前記生分解性樹脂粒子100重量部に対して、0.01~10重量部である、〔1〕~〔7〕の何れか1つに記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
〔9〕前記水分散液は、多官能性化合物をさらに含む、〔1〕~〔8〕の何れか1つに記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
〔10〕前記多官能性化合物の使用量は、前記生分解性樹脂粒子100重量部に対して、0.01重量部~20重量部である、〔9〕に記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
〔11〕前記水分散液は、分散剤をさらに含む、〔1〕~〔10〕の何れか1つに記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
〔12〕前記分散剤の使用量は、前記生分解性樹脂粒子100重量部に対して、0.1~10重量部である、〔11〕に記載の架橋樹脂粒子の製造方法。
〔13〕熱可塑性樹脂と、〔1〕~〔12〕の何れか1つに記載の架橋樹脂粒子の製造方法によって得られた架橋樹脂粒子と、を混合する混合工程を含む、樹脂組成物の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一実施形態によれば、生分解性を有する架橋樹脂粒子を提供し得る、新規の架橋樹脂粒子の製造方法を提供することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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