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公開番号
2025062280
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-14
出願番号
2023171230
出願日
2023-10-02
発明の名称
エネルギー処置具
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
A61B
18/14 20060101AFI20250407BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】治療時におけるコントローラの誤操作を防ぐことができるエネルギー処置具を提供する。
【解決手段】長手軸方向と径方向を有するシャフトと、シャフトの遠位部に配されており、治療用のエネルギーが放出される処置部と、シャフトの近位部に接続されているコントローラ18であって、筐体20と筐体20に対して長手軸方向と径方向に移動する操作部30とを有するコントローラ18とを有し、操作部30は筐体20に対して長手軸方向において第1位置P1から第2位置P2まで移動するものであり、操作部30を第1位置P1に位置させた状態で操作部30を筐体20に対して径方向の内方に、すなわち矢印Bの方向に移動させると処置部から治療用のエネルギーが放出され、操作部30を第2位置P2に位置させた状態では処置部から治療用のエネルギーは放出されないエネルギー処置具。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
長手軸方向と径方向を有するシャフトと、
前記シャフトの遠位部に配されており、治療用のエネルギーが放出される処置部と、
前記シャフトの近位部に接続されているコントローラであって、筐体と該筐体に対して前記長手軸方向と前記径方向に移動する操作部とを有するコントローラと、を有し、
前記操作部は前記筐体に対して前記長手軸方向において第1位置から第2位置まで移動するものであり、
前記操作部を前記第1位置に位置させた状態で前記操作部を前記筐体に対して前記径方向の内方に移動させると前記処置部から治療用のエネルギーが放出され、
前記操作部を前記第2位置に位置させた状態では前記処置部から治療用のエネルギーは放出されないエネルギー処置具。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記第1位置は、前記長手軸方向において前記筐体に対する前記操作部の移動可能範囲のうち最も近位側に位置する請求項1に記載のエネルギー処置具。
【請求項3】
前記第2位置は、前記長手軸方向において前記筐体に対する前記操作部の移動可能範囲のうち最も遠位側に位置する請求項1または2に記載のエネルギー処置具。
【請求項4】
前記操作部を前記第2位置に位置させた状態で前記操作部を前記筐体に対して前記径方向の内方に移動させても前記処置部から治療用のエネルギーは放出されない請求項1または2に記載のエネルギー処置具。
【請求項5】
前記操作部を前記第2位置に位置させた状態では前記操作部は前記筐体に対して前記径方向の内方に移動しない請求項1または2に記載のエネルギー処置具。
【請求項6】
前記筐体は前記径方向に窪んでいる凹部を有し、前記操作部は前記径方向の内方に突出している凸部を有し、前記操作部を前記筐体に対して前記径方向の内方に移動させると前記凹部に前記凸部が挿入される請求項1または2に記載のエネルギー処置具。
【請求項7】
前記操作部を前記第1位置に位置させた状態で前記操作部を前記筐体に対して前記径方向の内方に移動させると前記操作部の一部が撓む請求項1または2に記載のエネルギー処置具。
【請求項8】
前記操作部は前記径方向の内方に第1接触部を有し、
前記コントローラは、前記筐体内の前記第1接触部と向かい合う位置に第2接触部を有し、
前記操作部を前記第1位置に位置させた状態で前記操作部を前記筐体に対して前記径方向の内方に移動させると前記第1接触部と前記第2接触部が接触し、
前記操作部を前記第2位置に位置させた状態で前記操作部を前記筐体に対して前記径方向の内方に移動させても前記第1接触部は前記第2接触部と接触しない請求項1または2に記載のエネルギー処置具。
【請求項9】
前記コントローラは、前記筐体内に収容されており前記操作部を遠位側に付勢させるバネ部材を有しており、
前記操作部によって前記バネ部材が近位側に押し込まれることにより、前記操作部が前記第2位置から前記第1位置に移動する請求項1または2に記載のエネルギー処置具。
【請求項10】
前記筐体は使用者の手指が掛けられる指掛部を有し、
前記操作部は前記径方向において前記指掛部と反対側に位置している請求項1または2に記載のエネルギー処置具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、治療用のエネルギーを用いて病変部等の体内組織に対する処置、例えば焼灼や除細動を行うためのエネルギー処置具に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
心房細動等の不整脈の治療では処置具として電極を有するカテーテルを用いることがある。例えば治療時には、カテーテルの電極から高周波電流を不整脈の原因となっている心筋へ流し、不整脈の発生源を焼灼することによって心臓から電気的に分離するアブレーション手術や、心房細動が発生した際にカテーテルの電極から電気的信号を心臓に与える除細動処置が行われる。
【0003】
そのようなカテーテルの近位側にはコントローラが接続され、使用者がコントローラを操作することで電極へ高周波電流を流したり電圧を印加したりすることができる。他の態様として、カテーテルの電極に接続されたフットスイッチを用いて電源のON、OFFの操作を行うことができる装置もある。体内組織に対して行われる焼灼以外の処置、例えば、除細動、光照射または超音波照射用のエネルギー処置具にもカテーテルの近位側に使用者が操作するためのコントローラが接続されることがある。
【0004】
例えば特許文献1には超音波外科器具がハンドピースと、ハンドピースの遠位側に配置された超音波によって作動するブレードと、ブレードの超音波エネルギーのレベルを選択するように動作可能であり、ハンドピースと一体に形成されたコントローラを有することが記載されている。特許文献1には、超音波外科器具はスライドする作動及び制御ボタンを備え、エネルギーレベルはスライド位置に基づくこと、器具の構成等が高周波(RF)外科装置やレーザーまたは他の何らかの携帯のエネルギーを使用する外科装置に取り入れることができることも記載されている。さらに特許文献1の外科器具ではロッカースイッチの2つのボタンのいずれかを押すか、またはボタンアセンブリがレールに沿って移動することで、異なるエネルギーレベルの超音波を作動することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2012-501805号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の超音波外科器具では手技中に使用者がコントローラを誤って操作した場合に処置部からエネルギーが放出されてしまい、病変部以外の組織が損傷するおそれがあった。特に、治療用のエネルギーには診断用のエネルギーと比較して高いレベルのものが用いられるため、治療中にはコントローラの誤操作によって病変部以外の組織を損傷するリスクが高まる。本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、治療時におけるコントローラの誤操作を防ぐことができるエネルギー処置具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決することのできた本発明の実施の形態に係るエネルギー処置具は、以下の通りである。
[1] 長手軸方向と径方向を有するシャフトと、
前記シャフトの遠位部に配されており、治療用のエネルギーが放出される処置部と、
前記シャフトの近位部に接続されているコントローラであって、筐体と該筐体に対して前記長手軸方向と前記径方向に移動する操作部とを有するコントローラと、を有し、
前記操作部は前記筐体に対して前記長手軸方向において第1位置から第2位置まで移動するものであり、
前記操作部を前記第1位置に位置させた状態で前記操作部を前記筐体に対して前記径方向の内方に移動させると前記処置部から治療用のエネルギーが放出され、
前記操作部を前記第2位置に位置させた状態では前記処置部から治療用のエネルギーは放出されないエネルギー処置具。
【0008】
上記エネルギー処置具によれば、使用者は治療中に処置部からエネルギーを放出したいときには操作部を第2位置から第1位置に動かした上で操作部を筐体に対して径方向の内方に動かす必要がある。このため、コントローラの誤操作によって治療用のエネルギーが病変部以外の組織に放出されることを防ぐことができる。したがって、病変部以外の組織の損傷を防ぐことができる安全性の高いエネルギー処置具を得ることができる。
【0009】
さらに実施の形態に係るエネルギー処置具は、以下の[2]~[10]のいずれかであることが好ましい。
[2] 前記第1位置は、前記長手軸方向において前記筐体に対する前記操作部の移動可能範囲のうち最も近位側に位置する[1]に記載のエネルギー処置具。
[3] 前記第2位置は、前記長手軸方向において前記筐体に対する前記操作部の移動可能範囲のうち最も遠位側に位置する[1]または[2]に記載のエネルギー処置具。
[4] 前記操作部を前記第2位置に位置させた状態で前記操作部を前記筐体に対して前記径方向の内方に移動させても前記処置部から治療用のエネルギーは放出されない[1]~[3]のいずれか一項に記載のエネルギー処置具。
[5] 前記操作部を前記第2位置に位置させた状態では前記操作部は前記筐体に対して前記径方向の内方に移動しない[1]~[3]のいずれか一項に記載のエネルギー処置具。
[6] 前記筐体は前記径方向に窪んでいる凹部を有し、前記操作部は前記径方向の内方に突出している凸部を有し、前記操作部を前記筐体に対して前記径方向の内方に移動させると前記凹部に前記凸部が挿入される[1]~[5]のいずれか一項に記載のエネルギー処置具。
[7] 前記操作部を前記第1位置に位置させた状態で前記操作部を前記筐体に対して前記径方向の内方に移動させると前記操作部の一部が撓む[1]~[6]のいずれか一項に記載のエネルギー処置具。
[8] 前記操作部は前記径方向の内方に第1接触部を有し、前記コントローラは、前記筐体内の前記第1接触部と向かい合う位置に第2接触部を有し、前記操作部を前記第1位置に位置させた状態で前記操作部を前記筐体に対して前記径方向の内方に移動させると前記第1接触部と前記第2接触部が接触し、前記操作部を前記第2位置に位置させた状態で前記操作部を前記筐体に対して前記径方向の内方に移動させても前記第1接触部は前記第2接触部と接触しない[1]~[7]のいずれか一項に記載のエネルギー処置具。
[9] 前記コントローラは、前記筐体内に収容されており前記操作部を遠位側に付勢させるバネ部材を有しており、前記操作部によって前記バネ部材が近位側に押し込まれることにより、前記操作部が前記第2位置から前記第1位置に移動する[1]~[8]のいずれか一項に記載のエネルギー処置具。
[10] 前記筐体は使用者の手指が掛けられる指掛部を有し、前記操作部は前記径方向において前記指掛部と反対側に位置している[1]~[9]のいずれか一項に記載のエネルギー処置具。
【発明の効果】
【0010】
上記エネルギー処置具によれば、使用者は治療中に処置部からエネルギーを放出したいときには操作部を第2位置から第1位置に動かした上で操作部を筐体に対して径方向の内方に動かす必要がある。このため、コントローラの誤操作によって治療用のエネルギーが病変部以外の組織に放出されることを防ぐことができる。したがって、病変部以外の組織の損傷を防ぐことができる安全性の高いエネルギー処置具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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