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公開番号
2025065892
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-22
出願番号
2023175406
出願日
2023-10-10
発明の名称
口腔挿入具
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
A61D
7/00 20060101AFI20250415BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】投与物質を齧歯目動物に経口投与する際に、ゾンデ等の医療器具を齧歯目動物の口腔に容易に挿入でき、ゾンデ等の医療器具の損傷を防止できる口腔挿入具を提供する。
【解決手段】齧歯目動物20の口21から挿入される筒型の口腔挿入具10であって、長手軸方向に延在する内腔10Aと、湾曲部15と、長手軸方向における遠位側の第1端11と近位側の第2端12とを有しており、第1端11と第2端12に内腔10Aと連通する開口をそれぞれ有しており、第2端12の開口12Aの形状は長軸12Lと短軸12Sを有しており、短軸12Sは湾曲部15の中心軸を含む平面Aに対して-30°~+30°の範囲に延在している口腔挿入具10。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
齧歯目動物の口から挿入される筒型の口腔挿入具であって、
長手軸方向に延在する内腔と、
湾曲部と、
前記長手軸方向における遠位側の第1端と近位側の第2端とを有しており、
前記第1端と前記第2端に前記内腔と連通する開口をそれぞれ有しており、
前記第2端の前記開口の形状は長軸と短軸を有しており、前記短軸は前記湾曲部の中心軸を含む平面Aに対して-30°~+30°の範囲に延在している口腔挿入具。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記長軸は、前記平面Aの垂線に対し-30°~+30°の範囲に延在している請求項1に記載の口腔挿入具。
【請求項3】
前記長軸と前記短軸の比(長軸/短軸)の値は1.1以上3.5以下である請求項1又は2に記載の口腔挿入具。
【請求項4】
前記第2端の前記開口の面積は、前記第1端の開口の面積よりも大きい請求項1又は2に記載の口腔挿入具。
【請求項5】
前記第1端における前記口腔挿入具の外径は、前記第2端における前記口腔挿入具の外径よりも小さい請求項1又は2に記載の口腔挿入具。
【請求項6】
前記長手軸方向の中点における前記口腔挿入具の外径は、前記第2端における前記口腔挿入具の外径よりも小さい請求項1又は2に記載の口腔挿入具。
【請求項7】
前記長手軸方向の中点よりも前記第2端側において、前記第1端側から前記第2端側にかけて前記内径が拡径している拡径部を有している請求項1又は2に記載の口腔挿入具。
【請求項8】
前記拡径部は、前記第2端において前記内腔の面積が最大となる請求項7に記載の口腔挿入具。
【請求項9】
前記拡径部は、前記長手軸方向において前記第2端よりも前記第1端側で前記内腔の面積が最大となる請求項7に記載の口腔挿入具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、齧歯目動物の口から挿入される口腔挿入具に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
マウスやラット等の実験動物に対して薬品や飼料を経口投与する際、ゾンデと呼ばれる細い管状の医療器具が用いられる。ゾンデの遠位端部を実験動物の口腔から挿入し、ゾンデの近位端部から投与物質を注入することにより、実験動物の食道から胃の中、或いは気道中へ投与物質を強制投与することができる。
【0003】
例えば、特許文献1には、ステンレス製のゾンデが開示されている。金属製のゾンデは柔軟性の点で劣るところ、樹脂を用いたゾンデも考案されている。例えば、特許文献2には、金属製導管により形成した先端部と、金属製導管により形成した基部と、先端部と基部を接続するフレキシブルな中間チューブを備えるゾンデが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開平1-104112号公報
実開平4-37417号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
マウスやラット等の齧歯目動物は、上顎と下顎の両方に伸び続ける2つの門歯がある。齧歯目動物の口腔にゾンデを挿入すると、この門歯によりゾンデが損傷されるという問題がある。この点、特許文献1に開示されているような金属製のゾンデは、損傷しにくい利点はあるものの柔軟性やコスト面で劣る。また、特許文献2に開示されているゾンデでは、金属と合成樹脂の両方を用いることで柔軟性を保ちつつ供試動物の歯による損傷を防止することを試みているが、構造が複雑でコストがかかるため、使い捨てゾンデとしては適さなかった。
【0006】
また、齧歯目動物の口腔にゾンデを挿入する際には、齧歯目動物の歯を避けながら適切にゾンデの遠位側を齧歯目動物の口腔から奥に押し進める必要があり、使用者の技量が求められる。
【0007】
上記の事情に鑑み本発明は、投与物質を齧歯目動物に経口投与する際に、ゾンデ等の医療器具を齧歯目動物の口腔に容易に挿入でき、ゾンデ等の医療器具の損傷を防止できる口腔挿入具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決できた本発明の実施形態に係る口腔挿入具は以下の通りである。
[1]齧歯目動物の口から挿入される筒型の口腔挿入具であって、長手軸方向に延在する内腔と、湾曲部と、前記長手軸方向における遠位側の第1端と近位側の第2端とを有しており、前記第1端と前記第2端に前記内腔と連通する開口をそれぞれ有しており、前記第2端の前記開口の形状は長軸と短軸を有しており、前記短軸は前記湾曲部の中心軸を含む平面Aに対して-30°~+30°の範囲に延在している口腔挿入具。
【0009】
上記口腔挿入具は湾曲部を有しているため、湾曲部を齧歯目動物の口から奥に向かって体腔壁に沿うように挿入することで、口腔挿入具を容易に挿入することができる。このとき、湾曲部が齧歯目動物の体腔壁に沿うため、近位側の第2端の開口の短軸が湾曲部の中心軸を含む平面Aに対して略平行に延在することで、上記短軸が齧歯目動物の口の開閉方向に延在することができる。これにより、齧歯目動物の口を大きく開け過ぎることによるストレスを軽減しつつ齧歯目動物の口が閉じられることを防止できる。このため、口腔挿入具の内腔にゾンデ等の医療器具を挿入することにより、医療器具が噛まれて損傷されることを防止できる。また、近位側の第2端の開口が長軸を有していることにより、口腔開口具の近位端部を齧歯目動物の口に安定して配置することができる。さらに、口腔挿入具により齧歯目動物が口を閉じることを妨げられるため、ゾンデ等の医療器具を挿入する際に歯をよける必要がなく、使用者の技量によらず容易に医療器具を挿入することができる。
【0010】
本発明の実施形態に係る口腔挿入具は、以下の[2]~[9]のいずれかであることが好ましい。
[2]前記長軸は、前記平面Aの垂線に対し-30°~+30°の範囲に延在している[1]に記載の口腔挿入具。
[3]前記長軸と前記短軸の比(長軸/短軸)の値は1.1以上3.5以下である[1]又は[2]に記載の口腔挿入具。
[4]前記第2端の前記開口の面積は、前記第1端の開口の面積よりも大きい[1]~[3]のいずれかに記載の口腔挿入具。
[5]前記第1端における前記口腔挿入具の外径は、前記第2端における前記口腔挿入具の外径よりも小さい[1]~[4]のいずれかに記載の口腔挿入具。
[6]前記長手軸方向の中点における前記口腔挿入具の外径は、前記第2端における前記口腔挿入具の外径よりも小さい[1]~[5]のいずれかに記載の口腔挿入具。
[7]前記長手軸方向の中点よりも前記第2端側において、前記第1端側から前記第2端側にかけて前記内径が拡径している拡径部を有している[1]~[6]のいずれかに記載の口腔挿入具。
[8]前記拡径部は、前記第2端において前記内腔の面積が最大となる[7]に記載の口腔挿入具。
[9]前記拡径部は、前記長手軸方向において前記第2端よりも前記第1端側で前記内腔の面積が最大となる[7]に記載の口腔挿入具。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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