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公開番号
2025059298
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023169309
出願日
2023-09-29
発明の名称
海洋生分解促進剤
出願人
株式会社カネカ
,
国立大学法人神戸大学
,
国立研究開発法人産業技術総合研究所
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
C08G
63/06 20060101AFI20250403BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ポリ乳酸の海洋生分解を促進する新規技術の提供。
【解決手段】ポリ乳酸の海洋生分解を促進する海洋生分解促進剤であって、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルを含有する、海洋生分解促進剤。他のヒドロキシカルボン酸は、3-ヒドロキシアルカン酸であることが好ましい。共重合ポリエステルは、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸とのランダム共重合体であることが好ましい。ポリ乳酸と、前記海洋生分解促進剤とを含有する、樹脂組成物を構成することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリ乳酸の海洋生分解を促進する海洋生分解促進剤であって、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルを含有する、海洋生分解促進剤。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記他のヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシアルカン酸である、請求項1に記載の海洋生分解促進剤。
【請求項3】
前記他のヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシペンタン酸、3-ヒドロキシヘキサン酸、3-ヒドロキシヘプタン酸、3-ヒドロキシオクタン酸、3-ヒドロキシノナン酸、3-ヒドロキシデカン酸、3-ヒドロキシドデカン酸、3-ヒドロキシテトラデカン酸、3-ヒドロキシペンタデカン酸、及び、3-ヒドロキシヘキサデカン酸からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の海洋生分解促進剤。
【請求項4】
前記他のヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシブタン酸である、請求項1に記載の海洋生分解促進剤。
【請求項5】
前記共重合ポリエステルが、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸とのランダム共重合体である、請求項1~4のいずれかに記載の海洋生分解促進剤。
【請求項6】
前記共重合ポリエステルの乳酸モノマーが、D-乳酸モノマーである、請求項1~4のいずれかに記載の海洋生分解促進剤。
【請求項7】
前記共重合ポリエステル中の乳酸単位のモル分率が10~70モル%である、請求項1~4のいずれかに記載の海洋生分解促進剤。
【請求項8】
前記共重合ポリエステルの重量平均分子量が1万~100万である、請求項1~4のいずれかに記載の海洋生分解促進剤。
【請求項9】
ポリ乳酸と、請求項1~4のいずれかに記載の海洋生分解促進剤とを含有する、樹脂組成物。
【請求項10】
前記ポリ乳酸100重量部に対する前記共重合ポリエステルの量が1~200重量部である、請求項9に記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリ乳酸の海洋生分解を促進する海洋生分解促進剤、及び、その使用に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
プラスチックは自然環境中で分解されにくいために、大量廃棄による環境汚染が深刻な問題として取り上げられている。さらに、直径5mm以下の微小なプラスチックであるマイクロプラスチックは、海洋環境において大きな問題になっている。
このような問題に対処するため、微生物の作用によって水と二酸化炭素に分解され得るプラスチックとして生分解性プラスチックの実用化が進められている。
【0003】
代表的な生分解性プラスチックの1つであるポリ乳酸は、バイオマス由来の原料から合成できるバイオポリマーの1種である。比較的高い剛性や強度、さらには透明性を有することから、石油由来プラスチックの代替として幅広い用途での使用が進められている。
しかし、ポリ乳酸は海洋生分解性をほぼ示さないことが知られている(例えば、非特許文献1及び2を参照)。
【0004】
そのため、ポリ乳酸を含む樹脂材料の海洋生分解を改善する技術が検討されている。例えば、特許文献1では再生セルロースを、特許文献2では硫酸アンモニウム等の窒素化合物とリン酸二水素カリウム等のリン化合物を、特許文献3ではアガロース、アルギン酸ナトリウム、カゼイン、又はケラチンを使用することで、ポリ乳酸含有材料の海洋生分解を改善することが開示されている。
【0005】
一方、特許文献4では、ポリ乳酸の海洋生分解に関しては言及されていないが、ポリ乳酸に、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルを配合することで、ポリ乳酸の透明性を実質的に低下させることなく、ポリ乳酸を可塑化できることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2022/085725号
特開2022-142016号公報
特開2022-172526号公報
国際公開第2020/066679号
【非特許文献】
【0007】
Advanced Science,2023,10,2205554
Materials Chemistry and Physics,2023,303,127813
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1~3ではポリ乳酸含有材料の海洋生分解を改善する技術が開示されているものの、その効果が十分ではなかったり、また、ポリ乳酸とは化学構造が大きく異なる物質をポリ乳酸に混合することになるため、ポリ乳酸の透明性や機械的特性を損なったりする懸念がある。
【0009】
本発明は、ポリ乳酸の海洋生分解を促進する新規技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルが、ポリ乳酸の海洋生分解を促進し得ることを見出し、本発明に至った。
(【0011】以降は省略されています)
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