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公開番号2025064096
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023173564
出願日2023-10-05
発明の名称カテーテル
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61M 25/10 20130101AFI20250410BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】塞栓剤等の高分子材料の漏洩や飛散により末梢血管等の意図しない血管を閉塞してしまうリスクを低減できるカテーテルを提供する。
【解決手段】バルーン拡張用の少なくとも1つの拡張ルーメン11と高分子材料の送達ルーメン12とを有するシャフト3であって、送達ルーメン12とシャフト3の外とを連通させる開口4を有するシャフト3と、開口4よりも遠位側にある第1バルーン21であって、その内部が少なくとも1つの拡張ルーメン11のうち1つと連通している第1バルーン21と、開口4よりも近位側にある第2バルーン22であって、第2バルーン22の内部は少なくとも1つの拡張ルーメン11のうち第1バルーン21の内部と連通している拡張ルーメン11と異なる拡張ルーメン11または第1バルーン21の内部と連通している拡張ルーメン11と連通している第2バルーン22と、を有するカテーテル2。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向を有し、バルーン拡張用の流体が通る少なくとも1つの拡張ルーメンと高分子材料を遠位側に送達する送達ルーメンとを有するシャフトであって、前記シャフトの遠位部の側壁に前記送達ルーメンと前記シャフトの外とを連通させる開口を有するシャフトと、
前記シャフトの遠位部の前記開口よりも遠位側に配されている第1バルーンであって、前記第1バルーンの内部は前記少なくとも1つの拡張ルーメンのうち1つと連通している第1バルーンと、
前記シャフトの遠位部の前記開口よりも近位側に配されている第2バルーンであって、前記第2バルーンの内部は前記少なくとも1つの拡張ルーメンのうち前記第1バルーンの内部と連通している前記拡張ルーメンと異なる前記拡張ルーメンまたは前記第1バルーンの内部と連通している前記拡張ルーメンと連通している第2バルーンと、
を有するカテーテル。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記長手方向に垂直な断面において、前記シャフトの中心軸は前記第1バルーンの中心軸とずれた位置にあり、前記シャフトの中心軸は前記第2バルーンの中心軸とずれた位置にある請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
前記長手方向に垂直な断面において、前記シャフトの中心軸は前記第1バルーンの中心軸よりも径方向の外方に位置しており、
前記長手方向に垂直な断面において、前記シャフトの中心軸は前記第2バルーンの中心軸よりも径方向の外方に位置している請求項2に記載のカテーテル。
【請求項4】
前記長手方向の前記第1バルーンと前記第2バルーンの間において前記シャフトは湾曲部を有し、前記湾曲部に前記開口が配されている請求項1に記載のカテーテル。
【請求項5】
前記湾曲部は弧状に湾曲した形状を有している請求項4に記載のカテーテル。
【請求項6】
前記湾曲部は径方向の外方に向かって突出しており、
前記シャフト、前記第1バルーン、前記第2バルーンの少なくともいずれか1つに配されており、前記シャフトの周方向における前記湾曲部の突出方向を特定するための第1マーカーをさらに有している請求項4または5に記載のカテーテル。
【請求項7】
前記シャフト内に配置され、前記シャフトに対して長手方向に移動可能な導光部材をさらに有しており、
前記シャフトは遠位部に光透過部を有しており、
前記導光部材は遠位部に光照射部を有しており、前記シャフトに対して前記導光部材を最も遠位側に移動させたときに前記光照射部は前記光透過部と重なって配されており、
前記高分子材料は光活性化高分子材料である請求項1、2、4のいずれか一項に記載のカテーテル。
【請求項8】
前記長手方向において、前記光透過部は前記第1バルーンと前記第2バルーンの間に配されている請求項7に記載のカテーテル。
【請求項9】
前記シャフトに対して前記導光部材を最も遠位側に移動させたときに、前記長手方向において前記光照射部は前記開口と重なって配される請求項7に記載のカテーテル。
【請求項10】
前記シャフトに配されており、前記シャフトの周方向における前記開口の向きを特定するための第2マーカーをさらに有している請求項1、2、4のいずれか一項に記載のカテーテル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、血管内治療を行うためのカテーテルに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
頭部動脈瘤、動静脈奇形、動静脈瘻、肺血管奇形、腎血管奇形、腹部動脈瘤等の血管病変の治療法の一つとして、カテーテルを用いた血管内治療が挙げられる。血管内治療としては、例えば、血管病変部に塞栓具や塞栓剤を留置することにより血流を改変して動脈瘤の破裂を防止したり、血栓が剥がれて脳血管に飛ぶことにより起こる脳卒中を防止したりする塞栓術が知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、チューブ状の側壁と当該側壁の少なくとも一部を覆うパッチとを備えており、側壁が第1の密度でゆるく織られた金属素材を有し、パッチが第1の密度よりも大きい第2の密度で密に織られた金属素材を有し、パッチが拡張性の光子活性化ゲル素材で構成された頭蓋内ステントが開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、バルーンが組織接着剤を受け取るように構成されており、導管の近位端からバルーン内に流入した組織接着剤が複数の開口部から流出する閉塞装置により、血栓が形成された左心耳を治療することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2017-515567号公報
特表2020-521561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されている頭蓋内ステントでは、動脈瘤側に光子活性化ゲル素材で構成されたパッチを意図的に向けることは困難であり、頭部動脈瘤側および親血管側の両面にゲル素材が付着するとゲル素材が親血管側に悪影響を及ぼす可能性があった。
【0007】
特許文献2に開示されている組織接着剤は、液体として送達された場合、左心耳への適用は可能であるが、頭部動脈瘤に適用したときに組織接着剤の漏洩や末梢血管への飛散により意図しない血管を閉塞(ラクナ梗塞等)してしまうリスクがあった。
【0008】
上記の事情に鑑み本発明は、塞栓剤等の高分子材料の漏洩や飛散により末梢血管等の意図しない血管を閉塞してしまうリスクを低減できるカテーテルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決し得た本発明の実施形態に係るカテーテルは、以下の通りである。
[1] 長手方向を有し、バルーン拡張用の流体が通る少なくとも1つの拡張ルーメンと高分子材料を遠位側に送達する送達ルーメンとを有するシャフトであって、前記シャフトの遠位部の側壁に前記送達ルーメンと前記シャフトの外とを連通させる開口を有するシャフトと、
前記シャフトの遠位部の前記開口よりも遠位側に配されている第1バルーンであって、前記第1バルーンの内部は前記少なくとも1つの拡張ルーメンのうち1つと連通している第1バルーンと、
前記シャフトの遠位部の前記開口よりも近位側に配されている第2バルーンであって、前記第2バルーンの内部は前記少なくとも1つの拡張ルーメンのうち前記第1バルーンの内部と連通している前記拡張ルーメンと異なる前記拡張ルーメンまたは前記第1バルーンの内部と連通している前記拡張ルーメンと連通している第2バルーンと、
を有するカテーテル。
【0010】
本発明の実施形態に係るカテーテルは、以下の[2]~[10]のいずれかであることが好ましい。
[2] 前記長手方向に垂直な断面において、前記シャフトの中心軸は前記第1バルーンの中心軸とずれた位置にあり、前記シャフトの中心軸は前記第2バルーンの中心軸とずれた位置にある[1]に記載のカテーテル。
[3] 前記長手方向に垂直な断面において、前記シャフトの中心軸は前記第1バルーンの中心軸よりも径方向の外方に位置しており、前記長手方向に垂直な断面において、前記シャフトの中心軸は前記第2バルーンの中心軸よりも径方向の外方に位置している[2]に記載のカテーテル。
[4] 前記長手方向の前記第1バルーンと前記第2バルーンの間において前記シャフトは湾曲部を有し、前記湾曲部に前記開口が配されている[1]に記載のカテーテル。
[5] 前記湾曲部は弧状に湾曲した形状を有している[4]に記載のカテーテル。
[6] 前記湾曲部は径方向の外方に向かって突出しており、前記シャフト、前記第1バルーン、前記第2バルーンの少なくともいずれか1つに配されており、前記シャフトの周方向における前記湾曲部の突出方向を特定するための第1マーカーをさらに有している[4]または[5]に記載のカテーテル。
[7] 前記シャフト内に配置され、前記シャフトに対して長手方向に移動可能な導光部材をさらに有しており、前記シャフトは遠位部に光透過部を有しており、前記導光部材は遠位部に光照射部を有しており、前記シャフトに対して前記導光部材を最も遠位側に移動させたときに前記光照射部は前記光透過部と重なって配されており、前記高分子材料は光活性化高分子材料である[1]~[6]のいずれか一項に記載のカテーテル。
[8] 前記長手方向において、前記光透過部は前記第1バルーンと前記第2バルーンの間に配されている[7]に記載のカテーテル。
[9] 前記シャフトに対して前記導光部材を最も遠位側に移動させたときに、前記長手方向において前記光照射部は前記開口と重なって配される[7]または[8]に記載のカテーテル。
[10] 前記シャフトに配されており、前記シャフトの周方向における前記開口の向きを特定するための第2マーカーをさらに有している[1]~[9]のいずれか一項に記載のカテーテル。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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