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公開番号2025069007
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2023179173
出願日2023-10-17
発明の名称ハイブリッド車両制御方法及びハイブリッド車両制御装置
出願人日産自動車株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類B60W 10/08 20060101AFI20250422BHJP(車両一般)
要約【課題】シリーズハイブリッド車両の加速応答性を向上させる。
【解決手段】バッテリ4の電力により作動する走行用モータ3と、発電した電力をバッテリ4又は走行用モータ3の少なくとも一方に供給する発電用モータ2と、発電用モータ2の駆動源である内燃機関1と、を備え、内燃機関1を停止させた状態で走行するEVモード、又は、内燃機関1を作動させた状態で走行するHEVモードで走行するハイブリッド車両100を制御するハイブリッド車両制御方法において、コントローラ10は、EVモードで走行中に、自車両の前方を走行する前方車両との関係で定まる外的因子と、自車両の運転者の操作に応じて定まる内的因子と、に基づいて追い越し加速が行われるか否かを予測し、追い越し加速が行われると予測した場合には、内燃機関1を始動させるためにモータリングを開始する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
バッテリの電力により作動する走行用モータと、
発電した電力を前記バッテリ又は前記走行用モータの少なくとも一方に供給する発電用モータと、
前記発電用モータの駆動源である内燃機関と、を備え、
前記内燃機関を停止させた状態で走行するEVモード、又は、前記内燃機関を作動させた状態で走行するHEVモードで走行するハイブリッド車両を制御するハイブリッド車両制御方法において、
コントローラは、
前記EVモードで走行中に、自車両の前方を走行する前方車両との関係で定まる外的因子と、自車両の運転者の操作に応じて定まる内的因子と、に基づいて追い越し加速が行われるか否かを予測し、
前記追い越し加速が行われると予測した場合には、前記内燃機関を始動させるためにモータリングを開始することを特徴とする、
ハイブリッド車両制御方法。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
請求項1に記載のハイブリッド車両制御方法において、
前記コントローラは、予測した前記追い越し加速に必要な電力である要求電力を推定し、前記要求電力が大きいほど前記モータリングの回転数を高くする、
ハイブリッド車両制御方法。
【請求項3】
請求項1に記載のハイブリッド車両制御方法において、
前記コントローラは、
前記モータリングの開始後に、前記内的因子が取り消された場合、又は前記追い越し加速が行われずに所定時間が経過した場合には、前記モータリングを中止する、
ハイブリッド車両制御方法。
【請求項4】
請求項1に記載のハイブリッド車両制御方法において、
前記コントローラは、
前記バッテリが劣化する条件、前記バッテリの放電が制限される条件、エミッション性能が低下する条件、又は音振性能が低下する条件のうち少なくとも1つが成立する場合には、前記モータリングを行わない、
ハイブリッド車両制御方法。
【請求項5】
請求項1に記載のハイブリッド車両制御方法において、
前記コントローラは、
前記バッテリが劣化する条件が成立する場合には、前記モータリングの開始後のファイアリングを禁止する、
ハイブリッド車両制御方法。
【請求項6】
バッテリの電力により作動する走行用モータと、
発電した電力を前記バッテリ又は前記走行用モータの少なくとも一方に供給する発電用モータと、
前記発電用モータの駆動源である内燃機関と、を備え、
前記内燃機関を停止させた状態で走行するEVモード、又は、前記内燃機関を作動させた状態で走行するHEVモードで走行するハイブリッド車両を制御するハイブリッド車両制御装置において、
前記EVモードで走行中に、自車両の前方を走行する前方車両との関係で定まる外的因子と、自車両の運転者の操作に応じて定まる内的因子と、に基づいて追い越し加速が行われるか否かを予測する加速予測部と、
前記追い越し加速が行われると予測した場合に、前記内燃機関を始動させるためにモータリングを開始する始動制御部と、
を備えることを特徴とする、
ハイブリッド車両制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイブリッド車両制御方法及びハイブリッド車両制御装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
シリーズHEVでは、エンジンを高効率の作動点で作動させ、発電電力と走行負荷の関係から生じる余剰電力をバッテリに充電する。ただし、バッテリのSOC管理のために適宜エンジンを停止する必要がある。また、騒音振動対策等のために、エンジンの音や振動が目立たつ状況ではできるだけエンジンを作動させないバッテリマネジメントが知られている。
【0003】
ところで、シリーズハイブリッド車両では、エンジンの動力は発電にのみ用いられるので、車両の加速応答性はモータへ供給可能な電力に依存する。そして、追い越し加速をする場合のように要求駆動力が増大する状況では、バッテリからの供給電力だけでは足りず、発電機から直接モータへ電力供給する必要が生じることもある。このような状況において、要求駆動力が増大してからエンジンを始動して発電を開始すると、電力供給開始までに遅れが生じる分、加速応答性が悪化してしまう。つまり、シリーズハイブリッド車両の加速応答性を高めるためには、要求駆動力の増大に対して如何に速やかに発電機からの電力供給を開始するかが重要となる。
【0004】
文献1には、ハイブリッド車両の制御として、追従走行のように要求駆動力が変化しないことが予測される状態でEVモードにし、EVモードで走行中に要求駆動力が変化する可能性がある状況になったら、HEVモードに切り替えて走行することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-177976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記文献に記載の制御の対象はパラレルハイブリッド車両なので、HEVモードで走行する頻度が高い。つまり、上記文献に記載の制御が行われるのは、追従走行時のような特定の場合に限られる。
【0007】
したがって、上述した通りエンジン停止する頻度が高いシリーズハイブリッド車両に上記文献に記載の制御を適用すると、追従走行からの加速時以外の状況における加速応答性については改善の余地がある。
【0008】
そこで本発明は、シリーズハイブリッド車両の加速応答性を向上させ得る制御を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のある態様によれば、バッテリの電力により作動する走行用モータと、発電した電力をバッテリ又は走行用モータの少なくとも一方に供給する発電用モータと、発電用モータの駆動源である内燃機関と、を備え、内燃機関を停止させた状態で走行するEVモード、又は、内燃機関を作動させた状態で走行するHEVモードで走行するハイブリッド車両を制御するハイブリッド車両制御方法が提供される。この方法においてコントローラは、EVモードで走行中に、自車両の前方を走行する前方車両との関係で定まる外的因子と、自車両の運転者の操作に応じて定まる内的因子と、に基づいて追い越し加速が行われるか否かを予測し、追い越し加速が行われると予測した場合には、内燃機関を始動させるためにモータリングを開始する。
【発明の効果】
【0010】
上記態様によれば、シリーズハイブリッド車両の加速応答性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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