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公開番号2025071410
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181547
出願日2023-10-23
発明の名称アルカリ電池
出願人FDK株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H01M 6/08 20060101AFI20250428BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】セパレータが破れて内部短絡が発生することを防ぐことのできるアルカリ電池を得ること。
【解決手段】アルカリ電池1は、有底円筒状の正極缶11と、正極缶11の内部に設けられて、正極缶11と同軸かつ互いに隙間を設けて並べて配置された円筒状の複数の正極合剤21と、複数の正極合剤21の内周側に設けられるセパレータ22と、セパレータ22の内周側に充填される負極合剤23と、負極合剤23に挿入される負極集電体(負極集電子31)と、正極缶11の開口部に設けられる負極端子板32と、アルカリ性の電解液と、を備え、正極合剤21の外周面のうち隣接する正極合剤21と対向する第1の対向面61と、正極合剤21の内周面71とが繋がる角部にはR面取りされた第1のR面81が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
有底円筒状の正極缶と、
前記正極缶の内部に設けられて、前記正極缶と同軸かつ互いに隙間を設けて並べて配置された円筒状の複数の正極合剤と、
複数の前記正極合剤の内周側に設けられるセパレータと、
前記セパレータの内周側に充填される負極合剤と、
前記負極合剤に挿入される負極集電体と、
前記正極缶の開口部に設けられる負極端子板と、
アルカリ性の電解液と、を備え、
前記正極合剤の外周面のうち隣接する前記正極合剤と対向する第1の対向面と、前記正極合剤の内周面とが繋がる角部にはR面取りされた第1のR面が形成されているアルカリ電池。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記第1のR面によって、前記第1の対向面と前記正極合剤の内周面とが滑らかに接続されている請求項1に記載のアルカリ電池。
【請求項3】
前記角部には、C面取りされた切欠面が形成されており、
前記第1のR面は、前記切欠面と前記内周面とが繋がる部分に形成されている請求項1に記載のアルカリ電池。
【請求項4】
前記正極合剤の外周面のうち前記負極端子板と対向する第2の対向面と、前記正極合剤の内周面とが繋がる角部にはR面取りされた第2のR面が形成されている請求項1に記載のアルカリ電池。
【請求項5】
前記正極合剤の外周面のうち前記正極缶の底部と対向する第3の対向面と、前記正極合剤の内周面とが繋がる角部にはR面取りされた第3のR面が形成されている請求項1に記載のアルカリ電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、アルカリ電池に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
筒状に形成された正極缶の内部に、筒状に形成された複数の正極合剤が正極缶と同軸に並べて設けられたアルカリ電池が知られている。アルカリ電池では、正極缶の内部に電解液が充填されている。アルカリ電池では、正極合剤への電解液の吸収量を増やすことで、重負荷放電性能の向上を図ることができる。並べて設けられた正極合剤同士の間に隙間を設けることで、正極合剤と電解液との接触面積を増やして、正極合剤への電解液の吸収量の増加が図られたアルカリ電池がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-137977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アルカリ電池では、筒状の正極合剤の内周面に沿うようにセパレータが設けられている。正極合剤の隙間が設けられたアルカリ電池では、正極合剤の外周面のうち正極合剤同士が対向する対向面と、正極合剤の内周面とが繋がる角部がセパレータに接触するため、角部によってセパレータが破れてしまい、内部短絡が発生してしまう場合があった。
【0005】
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、セパレータが破れて内部短絡が発生することを防ぐことのできるアルカリ電池を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によるアルカリ電池は、有底円筒状の正極缶と、正極缶の内部に設けられて、正極缶と同軸かつ互いに隙間を設けて並べて配置された円筒状の複数の正極合剤と、複数の正極合剤の内周側に設けられるセパレータと、セパレータの内周側に充填される負極合剤と、負極合剤に挿入される負極集電体と、正極缶の開口部に設けられる負極端子板と、アルカリ性の電解液と、を備え、正極合剤の外周面のうち隣接する正極合剤と対向する第1の対向面と、正極合剤の内周面とが繋がる角部にはR面取りされた第1のR面が形成されている。
【発明の効果】
【0007】
本願の開示するアルカリ電池の一態様によれば、セパレータが破れて内部短絡が発生することを防ぐことのできるアルカリ電池を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施の形態1にかかるアルカリ電池の断面図である。
図2は、図1に示すA部分を拡大した部分拡大断面図であって第1のR面の一例を示す図である。
図3は、図1に示すA部分を拡大した部分拡大断面図であって第1のR面の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願の開示するアルカリ電池の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態によって、本願の開示するアルカリ電池が限定されるものではない。
【0010】
(実施の形態1)
<アルカリ電池の構成>
図1は、実施の形態1にかかるアルカリ電池の断面図である。アルカリ電池1は、有底円筒状の金属製の正極缶11と、正極缶11に挿入される複数の正極合剤21と、正極合剤21の内周側に設けられる有底円筒状のセパレータ22と、セパレータ22の内周側に充填される負極合剤23と、正極缶11の開口部に設けられた負極端子板32と、正極缶11の開口の縁と負極端子板32との間に挟まれた樹脂製の封口ガスケット35と、負極端子板32の内側にスポット溶接等によって固定された真鍮等の素材からなる棒状の負極集電子(負極集電体)31と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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