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公開番号
2025072864
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-12
出願番号
2023183275
出願日
2023-10-25
発明の名称
玉軸受
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16C
33/41 20060101AFI20250501BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】安価な樹脂材料を用いて低コストで製造可能で、高速回転性能の高い玉軸受を提供する。
【解決手段】内輪軌道面を有する内輪と、外輪軌道面を有する外輪と、内輪軌道面と外輪軌道面との間に設けられる複数の玉と、複数の玉を周方向に所定間隔をあけて保持する樹脂製の保持器と、を備え、保持器は、玉の軸方向一方に位置する円環状の主部と、主部から周方向に所定の間隔で軸方向に突出する複数の柱部と、を備え、隣り合う柱部の間に、前記玉を保持可能なポケット部と、を有し、柱部は、径方向外側に外輪軌道面に接触可能なガイド部が設けられた。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内輪軌道面を有する内輪と、外輪軌道面を有する外輪と、前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に設けられる複数の玉と、前記複数の玉を周方向に所定間隔をあけて保持する樹脂製の保持器と、を備え、
前記保持器は、
前記玉の軸方向一方に位置する円環状の主部と、
前記主部から周方向に所定の間隔で軸方向に突出する複数の柱部と、
を備え、隣り合う前記柱部の間に、前記玉を保持可能なポケット部と、を有し、
前記柱部は、径方向外側に前記外輪軌道面に接触可能なガイド部が設けられた、
玉軸受。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記ガイド部は、周方向に延在するガイド面と、前記ガイド面の周方向両端部に配置されて、周方向外側に向かって前記外輪軌道面から離間する斜面と、を有する、
請求項1に記載の玉軸受。
【請求項3】
前記柱部は、径方向外側の基端部に前記外輪軌道面に向けて突出する突起部が設けられた、
請求項1に記載の玉軸受。
【請求項4】
前記保持器は、非回転時に、前記ガイド部と前記外輪軌道面との間に形成される径方向の隙間h1が、前記ポケット部と前記玉との間に形成される径方向の隙間h2よりも大きくなるように形成された、
請求項1に記載の玉軸受。
【請求項5】
前記柱部は、前記玉の中心位置より先端側に直線状の平行部が形成され、
前記ポケット部の開口部分を一対の前記平行部によって構成した
請求項1に記載の玉軸受。
【請求項6】
前記ガイド部は、前記柱部の径方向外側の先端部に設けられた、
請求項1~5の何れか1項に記載の玉軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、高速回転に適応する玉軸受に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
玉軸受は、転動体としてボールを有する転がり軸受であって、内輪、外輪、転動体及び転動体を回転自在に保持する保持器を有する。保持器には、安価に樹脂成形可能で、ボールの組込作業が容易な冠型保持器が従来から用いられている。冠型保持器は、ボールを保持するための複数のポケットが、環状体の軸方向一端から凹む凹部として、周方向に沿って一定間隔で形成されたものである。
【0003】
冠型保持器を備えた玉軸受は、高速モータによって高速回転した場合、冠型保持器が遠心力によって凹部が開く方向に変形し易い。そして、変形した冠型保持器が軸受外輪との接触による摩擦熱によって融解したり、外輪を傷付けたりすることがある。このため、冠型保持器に作用する遠心力を軽減するために柱部を細くしたり、薄くしたり、短くしたり、高コストな高強度の樹脂材を用いたりする対策が講じられている。
【0004】
特許文献1では、円環状の主部と、該主部から周方向に所定の間隔で軸方向に突出し、先端部に互いに間隔をあけて配置される一対の爪部をそれぞれ有する複数の柱部と、隣り合う柱部の間に玉を保持可能な球面形状のポケットと、を備えた冠型保持器を備えた軸受であって、柱部は、一対の爪部を含む先端部側の外周面が、主部の外周面よりも内径側に位置するように形成することで、冠型保持器の高速回転による遠心力による変形を抑え、冠型保持器が遠心力によって変形した場合であっても、玉軸受を構成する部品に接触し難くなる、玉軸受が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-139410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1は、高速回転性能の高い玉軸受を形成することを目的としており、特に、モータ支持などのように略均等に転動体荷重が加わる用途を想定しているため、柱部に肉抜き部を形成して、柱部の体積を均等に削減して遠心力を下げて、柱部の撓みを軽減している。このため、転動体荷重が不均一となるような別の用途を想定した場合、玉軸受に偏心荷重が加わって玉同士の公転速度に速度差が生じることで、柱部が玉による押し引きの力に耐えられない場合があるという課題がある。この点、高強度の樹脂を用いることである程度は改善できるものの、効果は限定的で製造コストも高くなるという課題がある。
【0007】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、安価な樹脂材料を用いて低コストで製造可能で、高速回転性能の高い玉軸受を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 内輪軌道面を有する内輪と、外輪軌道面を有する外輪と、前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に設けられる複数の玉と、前記複数の玉を周方向に所定間隔をあけて保持する樹脂製の保持器と、を備え、
前記保持器は、
前記玉の軸方向一方に位置する円環状の主部と、
前記主部から周方向に所定の間隔で軸方向に突出する複数の柱部と、
を備え、隣り合う前記柱部の間に、前記玉を保持可能なポケット部と、を有し、
前記柱部は、径方向外側に前記外輪軌道面に接触可能なガイド部が設けられた、
玉軸受。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、高速回転性能の高い玉軸受を安価な樹脂材料を用いて低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の第1実施形態の玉軸受の断面図である。
図2は、図1の玉軸受のA矢視図である。
図3は、図2の保持器のB矢視図である。
図4は、第2実施形態の保持器のB矢視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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