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公開番号
2025082551
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-29
出願番号
2023195965
出願日
2023-11-17
発明の名称
ボールねじ
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16H
25/22 20060101AFI20250522BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ナットと循環部品のつなぎ目にあるボールが衝突する段差を確実に低減させることで、騒音や振動の発生を抑制することができるボールねじを提供する。
【解決手段】ねじ軸側軌道溝21が形成されたねじ軸20と、ナット側軌道溝31が形成されると共に、外周面33とナット側軌道溝31とを連通する貫通孔32が設けられたナット30と、複数のボールと、ボール転動路を転動するボールを掬い上げて循環させるためのボール戻し通路を有する循環部品40と、を備える。循環部品40は、ナット30に取り付けられた際にナット30の平坦面33aに対して平行となる直線部45と、直線部45の両端部が折り曲げられて一対の貫通孔32にそれぞれ挿入されるナット挿入部46とを有し、ナット挿入部46が直線部45の延在方向に沿ってナット径方向へ揺動できるように弾性部材50を介してナット30に支持されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
外周面に螺旋状のねじ軸側軌道溝が形成されたねじ軸と、
内周面に前記ねじ軸側軌道溝に対向する螺旋状のナット側軌道溝が形成されると共に、外周面と前記ナット側軌道溝とを連通する一対の貫通孔が設けられたナットと、
前記ねじ軸側軌道溝と前記ナット側軌道溝とで構成されたボール転動路を転動する複数のボールと、
前記ボール転動路を転動する前記ボールを該ボールの中心軌道円上に位置するボール掬い上げ点から該ボール掬い上げ点の接線方向に掬い上げて循環させるためのボール戻し通路を有する循環部品と、
を備えたボールねじであって、
前記循環部品は、前記ナットに取り付けられた際に前記ナットの外周面に形成された平坦面に対して平行となる直線部と、前記直線部の両端部が折り曲げられて前記一対の貫通孔にそれぞれ挿入されるナット挿入部とを有し、前記ナット挿入部が前記直線部の延在方向に沿ってナット径方向へ揺動できるように弾性部材を介して前記ナットに支持されている、
ことを特徴とするボールねじ。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記循環部品を変位不能に保持した循環部品押さえ部材が、前記弾性部材を介して前記平坦面に揺動可能に取り付けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
【請求項3】
前記弾性部材を介して前記循環部品を揺動可能に保持した循環部品押さえ部材が、前記平坦面に固定されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
【請求項4】
前記循環部品の揺動中心は、前記直線部と前記ナット挿入部の間における前記ボール戻し通路の循環経路変曲点よりも前記ナットの軸線寄りとされる、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のボールねじ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールねじに関し、特に、転動体としてのボールをナットの外部で循環させるボール循環式のボールねじに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
工作機械などで用いられるボール循環式のボールねじは、ねじ軸のねじ軸側軌道溝とナットのナット側軌道溝とで構成される螺旋状のボール転動路(負荷軌道)に配置されたボールをボール転動路から掬い上げ、ボール転動路の一端から他端までボールを戻してやる必要がある。
【0003】
ボールの循環方式としては、チューブ式、こま式(デフレクタ式とも云う)、エンドキャップ式、およびエンドデフレクタ式が知られている。
このうち、ボールをナットの外部で循環させるボール循環式のボールねじは、ボール転動路を転動するボールをボールの中心軌道円上に位置するボール掬い上げ点からボール掬い上げ点の接線方向に掬い上げて循環させるためのボール戻し通路を有する循環部品を備えている。
【0004】
このようなボールねじでは、ボール転動路を転動するボールを掬い上げ部(タング部)などに衝突させることなく掬い上げることができるので、高速駆動させた際の騒音や振動の発生を抑制することができる。しかしながら、ボール転動路とボール戻し通路との境界部分には、段差が生じることがあり、ボール戻し通路から出たボールが段差に衝突することによって騒音や振動が発生したり、ナット側軌道溝に剥離等が発生したりすることがあった。
【0005】
そこで、特許文献1に記載のボールねじでは、ボール転動路とボール戻し通路との境界部分のナット側軌道溝にクラウニング加工部を形成し、ナットとボール循環部材(循環部品)のつなぎ目の段差を小さくすることで、騒音や振動の発生を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-180655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に示すようなクラウニング加工による段差低減は、製造バラツキを考慮すると、段差を小さくする設計には限度がある。そこで、クラウニング加工によりナットとボール循環部材のつなぎ目の段差を小さくすることは難しく、高速駆動させた際の騒音や振動の発生を抑制することは困難であった。
【0008】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ナットと循環部品のつなぎ目にあるボールが衝突する段差を確実に低減させることで、騒音や振動の発生を抑制することができるボールねじを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
外周面に螺旋状のねじ軸側軌道溝が形成されたねじ軸と、
内周面に前記ねじ軸側軌道溝に対向する螺旋状のナット側軌道溝が形成されると共に、外周面と前記ナット側軌道溝とを連通する一対の貫通孔が設けられたナットと、
前記ねじ軸側軌道溝と前記ナット側軌道溝とで構成されたボール転動路を転動する複数のボールと、
前記ボール転動路を転動する前記ボールを該ボールの中心軌道円上に位置するボール掬い上げ点から該ボール掬い上げ点の接線方向に掬い上げて循環させるためのボール戻し通路を有する循環部品と、
を備えたボールねじであって、
前記循環部品は、前記ナットに取り付けられた際に前記ナットの外周面に形成された平坦面に対して平行となる直線部と、前記直線部の両端部が折り曲げられて前記一対の貫通孔にそれぞれ挿入されるナット挿入部とを有し、前記ナット挿入部が前記直線部の延在方向に沿ってナット径方向へ揺動できるように弾性部材を介して前記ナットに支持されている、
ことを特徴とするボールねじ。
【発明の効果】
【0010】
本発明のボールねじによれば、ナットと循環部品のつなぎ目にあるボールが衝突する段差を確実に低減させることで、騒音や振動の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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