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公開番号
2025073566
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2023184482
出願日
2023-10-27
発明の名称
基地局無線装置、情報処理方法、及び、コンピュータプログラム
出願人
日本電気株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H04W
56/00 20090101AFI20250502BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】基地局親機と基地局子機のアナログ通信信号の伝搬時間を計算し、遅延パラメータに加味して補正処理して、基地局の通信スケジュールを同期させる基地局無線装置、情報処理方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】分散MIMO基地局無線装置100aは、ミックスドシグナル演算装置と分散アンテナとの間を伝搬するアナログ通信信号の送信時刻と受信時刻の差から算出したアナログ通信信号の伝搬時間を、分散MIMO基地局無線装置で発生する信号遅延時間の値に加え、CU(Central Unit)及びCUで構成される基地局制御装置の要求に応じて、信号遅延時間の値を返答する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
基地局無線装置が備える基地局親機が前記基地局無線装置が備える基地局子機にアナログ方式で出力したダウンリンク信号の出力時刻、及び前記基地局子機に入力された前記ダウンリンク信号の入力時刻に基づいて、前記基地局子機と前記基地局親機の間を伝搬するアナログ通信信号の伝搬時間を表す値を計算する計算手段と、
前記アナログ通信信号の伝搬時間を表す値に基づいて、前記基地局無線装置内の信号遅延時間を表すパラメータを補正する補正手段と
を有することを特徴とする、基地局無線装置。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
前記基地局無線装置は、補正された前記パラメータに応じて動作を行う
請求項1に記載の基地局無線装置。
【請求項3】
前記基地局無線装置は、通信端末に対して分散MIMO(Multipul Input Multipul Output)による無線通信環境を提供する、
請求項1に記載の基地局無線装置。
【請求項4】
前記基地局親機は、
基準時刻に対して同期が取れている第1の時計と、
前記ダウンリンク信号を出力する信号処理部と、を有する
請求項3に記載の基地局無線装置。
【請求項5】
前記基地局無線装置が通信する信号は時分割複信方式を採用しており、
前記基地局子機は、
入力された前記ダウンリンク信号を第1の分配信号と第2の分配信号とに分ける方向性結合器と、
前記第1の分配信号を増幅して電波を出力するアナログフロントエンドと、
前記第2の分配信号の電力を検出して出力信号を出力する電力測定器と、
前記電力測定器の出力信号を監視するマイクロプロセッサと、
基準時刻に対して同期が取れていて、前記マイクロプロセッサに時刻を教える第2の時計と、を有し、
前記基地局親機は、前記信号処理部が出力する前記ダウンリンク信号の立上りまたは立下り時刻を第1の時刻として記録し、
前記マイクロプロセッサは、前記電力測定器の出力信号の立上りまたは立下り時刻を第2の時刻として記録し、
前記計算手段は、前記第2の時刻と前記第1の時刻との差を前記アナログ通信信号の伝搬時間として算出する
請求項4に記載の基地局無線装置。
【請求項6】
前記基地局親機は、
前記信号処理部として、前記ダウンリンク信号を送信処理するダウンリンク信号処理部と、アップリンク信号を受信処理するアップリンク信号処理部と、を有し、
前記基地局子機は、
無線通信信号の送信、及び受信の少なくとも一方をするアナログフロントエンドと、
第1のポートが前記ダウンリンク信号処理部に繋がり、第2のポートが前記アナログフロントエンドの送信ポートに繋がり、第3のポートが前記アップリンク信号処理部に繋がり、第4のポートが前記アナログフロントエンドの受信ポートに繋がる、4ポートスイッチと、
前記基地局親機の指示に従って前記4ポートスイッチの動作を切り替えるマイクロプロセッサと、を有し、
前記通信端末と通信する際に、前記4ポートスイッチの前記第1のポートと前記第2のポートとを接続し、前記4ポートスイッチの前記第3のポートと前記第4のポートとを接続して、他の組み合わせは隔離し、
前記ダウンリンク信号の伝搬時間を測定する際に、前記4ポートスイッチの前記第1のポートと前記第3のポートとを接続して、他の組み合わせは隔離し、
前記計算手段は、前記アップリンク信号処理部がキャリブレーション用のダウンリンク信号を受信した第3の時刻と、前記ダウンリンク信号処理部が前記キャリブレーション用のダウンリンク信号を送信した第4の時刻との差の半分を前記アナログ通信信号の伝搬時間として算出する
請求項4に記載の基地局無線装置。
【請求項7】
前記基地局子機がN台(Nは2以上の自然数)存在し、
前記基地局親機がN個の前記信号処理部を有し、
前記N台の前記基地局子機と前記N個の前記信号処理部がそれぞれ1対1でダウンリンク信号の通信を行う信号線を持ち、
1台の前記基地局子機につき1つの前記アナログ通信信号の伝搬時間を前記N台それぞれに計算し、
前記N台の基地局子機に対してそれぞれ計算した前記アナログ通信信号の伝搬時間のうち最長の値を、前記パラメータに加え、
前記パラメータに加えた以外の前記アナログ通信信号の伝搬時間に対応するN-1台の前記基地局子機に対しては、前記基地局親機内で最長の値と自身の前記アナログ通信信号の伝搬時間の差分だけ遅延させてダウンリンク信号を生成することを特徴とする、
請求項4から請求項6の何れか1項に記載の基地局無線装置。
【請求項8】
基地局無線装置が備える基地局親機が、前記基地局無線装置が備える基地局子機にアナログ方式で出力したダウンリンク信号の出力時刻、及び前記基地局子機に入力された前記ダウンリンク信号の入力時刻に基づいて、前記基地局子機と前記基地局親機の間を伝搬するアナログ通信信号の伝搬時間を計算し、
前記アナログ通信信号の伝搬時間を表す値に基づいて、前記基地局無線装置内の信号遅延時間を表すパラメータを補正する
を有する情報処理方法。
【請求項9】
基地局無線装置が備える基地局親機が、前記基地局無線装置が備える基地局子機にアナログ方式で出力したダウンリンク信号の出力時刻、及び前記基地局子機に入力された前記ダウンリンク信号の入力時刻に基づいて、前記基地局子機と前記基地局親機の間を伝搬するアナログ通信信号の伝搬時間を計算し、
前記アナログ通信信号の伝搬時間を表す値に基づいて、前記基地局無線装置内の信号遅延時間を表すパラメータを補正する
ようにコンピュータを動作させることを特徴とするコンピュータプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、基地局無線装置における時刻同期および通信信号のスケジュール管理方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
第5世代移動通信システムでは高速大容量化を目指すため、ミリ波など高い周波数領域の電波を利用する。電波の周波数が高くなると直進性が増すことから、高い周波数の無線通信は見通し内で行うことが望ましい。このため、基地局を分散配置して見通し通信できるエリアを拡張する、分散MIMO(Multiple Input Multiple Output)の導入が検討されている。分散MIMOではアクセスポイントを多数設置する必要があることから、安価かつ低消費電力でアクセスポイントを構築することが求められる。このため、例えば、非特許文献1においてFig. 1に開示されるように、従来は無線装置(RU:Radio Unit)として一体構成していた装置を、主にアナログフロントエンドのからアンテナまでを搭載した分散アンテナ(DA:Distributed Antenna)と、変復調等のデジタル信号処理を搭載したミックスドシグナル演算装置(MSPU:Mixed Signal Processing Unit)とに分離し、1台のミックスドシグナル演算装置で複数台の分散アンテナの通信信号を処理することが想定されている。
【0003】
第5世代移動通信システムでは時分割複信(TDD:Time Division Duplex)による送受信の切替えを行っていることから、正確な時刻での通信スケジュール制御が要求される。時分割複信を行い、基地局間の電波干渉を抑えると同時にガードバンドを除去して電波資源の利用効率を高めるには、基地局間の送受切替えタイミングを同期させる必要がある。このため、基準となる国際原子時(TAI:Temps Atomique International)に対して同期が求められる。さらに、キャリアアグリゲーションやMIMOなど、導入する通信技術に応じて高い時刻同期精度が要求される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Noriaki Tawa, Toshihide Kuwabara, Yasushi Maruta, Tomoya Kaneko, “28 GHz Distributed-MIMO Comprehensive Antenna Calibration for 5G Indoor Spatial Division Multiplex”, 2021 IEEE MTT-S International Microwave Symposium, June 2021.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、上述した技術的問題を解決可能な基地局無線装置、情報処理方法、及び、コンピュータプログラムを提供することを課題とする。一例として、本開示は、基地局における時刻同期が可能な基地局無線装置、情報処理方法、及び、コンピュータプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
基地局無線装置の一態様は、基地局無線装置が備える基地局親機が前記基地局無線装置が備える基地局子機にアナログ方式で出力したダウンリンク信号の出力時刻、及び前記基地局子機に入力された前記ダウンリンク信号の入力時刻に基づいて、前記基地局子機と前記基地局親機の間を伝搬するアナログ通信信号の伝搬時間を表す値を計算する計算手段と、前記アナログ通信信号の伝搬時間を表す値に基づいて、前記基地局無線装置内の信号遅延時間を表すパラメータを補正する補正手段とを有する。
【0007】
情報処理方法の一態様は、基地局無線装置が備える基地局親機が、前記基地局無線装置が備える基地局子機にアナログ方式で出力したダウンリンク信号の出力時刻、及び前記基地局子機に入力された前記ダウンリンク信号の入力時刻に基づいて、前記基地局子機と前記基地局親機の間を伝搬するアナログ通信信号の伝搬時間を計算し、前記アナログ通信信号の伝搬時間を表す値に基づいて、前記基地局無線装置内の信号遅延時間を表すパラメータを補正する。
【0008】
コンピュータプログラムの一態様は、基地局無線装置が備える基地局親機が、前記基地局無線装置が備える基地局子機にアナログ方式で出力したダウンリンク信号の出力時刻、及び前記基地局子機に入力された前記ダウンリンク信号の入力時刻に基づいて、前記基地局子機と前記基地局親機の間を伝搬するアナログ通信信号の伝搬時間を計算し、前記アナログ通信信号の伝搬時間を表す値に基づいて、前記基地局無線装置内の信号遅延時間を表すパラメータを補正するようにコンピュータを動作させる。
【発明の効果】
【0009】
上述した基地局無線装置、情報処理方法、及び、コンピュータプログラムの夫々の態様によれば、基地局親機と基地局子機のアナログ通信信号の伝搬時間を計算し、遅延パラメータに加味して補正処理するので、基地局の通信スケジュールを同期させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
この開示にかかる基地局無線装置の構成の一例を示すブロック図である。
この開示にかかる基地局無線装置の構成の一例を示すブロック図である。
この開示にかかる基地局無線装置におけるアナログ通信信号伝搬時間の算出方法の一例を示す図である。
O-RANで管理する遅延パラメータの概念図である。
この開示にかかる基地局無線装置の構成の一例を示すブロック図である。
この開示にかかる基地局無線装置の4ポートスイッチの動作の一例を示す図である。
この開示にかかる基地局無線装置のアナログ通信信号伝搬時間の算出方法の一例を示す図である。
この開示にかかる基地局無線装置の構成の一例を示すブロック図である。
この開示にかかる基地局無線装置に備わるRoF装置の内部構造の一例を示すブロック図である。
この開示にかかる基地局無線装置の構成の一例を示すブロック図である。
この開示にかかる分散アンテナ間の同期方法の一例を示す図である。
この開示にかかる基地局無線装置の構成の一例を示すブロック図である。
基地局間の同期に居関する課題を示した図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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