TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025091724
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207146
出願日2023-12-07
発明の名称リサイクル正極活物質の製造方法
出願人住友化学株式会社,国立大学法人京都大学
代理人個人,個人,個人
主分類C01G 53/00 20060101AFI20250612BHJP(無機化学)
要約【課題】電池の内部抵抗を低減するリサイクル正極活物質の製造方法を提供すること。
【解決手段】リサイクル正極活物質の製造方法は、(1)正極活物質を含む正極合材に、1種または2種以上のアルカリ金属化合物を含有する活性化処理剤を混合して混合物を得る工程、(2)混合物を、活性化処理剤の溶融開始温度以上の温度に加熱して加熱後の混合物を得る工程、及び(3)加熱後の混合物から加熱後の正極活物質を回収する工程、を含む。活性化処理剤は、1種または2種以上のアルカリ土類金属水酸化物を更に含有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記工程を含み、
(1)正極活物質を含む正極合材に、1種または2種以上のアルカリ金属化合物を含有する活性化処理剤を混合して混合物を得る工程、
(2)前記混合物を、前記活性化処理剤の溶融開始温度以上の温度に加熱して加熱後の混合物を得る工程、
(3)前記加熱後の混合物から加熱後の正極活物質を回収する工程、
前記活性化処理剤が、1種または2種以上のアルカリ土類金属水酸化物を更に含有する、
リサイクル正極活物質の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リサイクル正極活物質の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
電池の正極活物質にはコバルト、ニッケル、マンガン、リチウムなどの希少金属成分が含有されており、特に非水電解質二次電池の正極活物質には、上記の希少金属成分を主成分とする化合物が利用されている。希少金属成分の資源を保全するために、二次電池の電池廃材から、希少金属成分を再生産する方法が求められている。
【0003】
例えば、特許文献1には、正極合材とアルカリ金属化合物を含有する活性化処理剤とを混合し、混合物を加熱してバインダーを分解し、水などにより分解物や活性化処理剤を除去して正極活物質を回収する方法が開示されている。この方法では、有機溶剤を使用せずに、電池廃材から正極活物質を直接回収する点でコスト的に優れている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-186150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一側面の目的は、電池の内部抵抗を低減するリサイクル正極活物質の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面は、以下のリサイクル正極活物質の製造方法に関する。
【0007】
[1] 下記工程を含み、
(1)正極活物質を含む正極合材に、1種または2種以上のアルカリ金属化合物を含有する活性化処理剤を混合して混合物を得る工程、
(2)前記混合物を、前記活性化処理剤の溶融開始温度以上の温度に加熱して加熱後の混合物を得る工程、
(3)前記加熱後の混合物から加熱後の正極活物質を回収する工程、
前記活性化処理剤が、1種または2種以上のアルカリ土類金属水酸化物を更に含有する、
リサイクル正極活物質の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一側面によれば、電池の内部抵抗を低減するリサイクル正極活物質を製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、リサイクルに係る正極活物質の製造方法について説明する。
【0010】
本発明の実施形態に係るリサイクル正極活物質の製造方法は、下記工程を含む。
工程(1):正極活物質を含む正極合材に、1種または2種以上のアルカリ金属化合物を含有する活性化処理剤を混合して混合物を得る工程
工程(2):前記混合物を、前記活性化処理剤の溶融開始温度以上の温度(例えば保持温度)に加熱して加熱後の混合物を得る工程
工程(3):前記加熱後の混合物から加熱後の正極活物質を回収する工程
前記活性化処理剤は、1種または2種以上のアルカリ土類金属水酸化物を更に含有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許