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公開番号2025075523
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186753
出願日2023-10-31
発明の名称車両下部構造
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類B62D 25/20 20060101AFI20250508BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】バッテリ横の空間を有効活用してバッテリの積載スペースを拡大可能な車両下部構造を提供する。
【解決手段】バッテリ(バッテリパック2)の上方に配置されるフロアクロスメンバ4と、バッテリ(バッテリパック2)の側方に配置される衝撃吸収部材5とを備えた車両下部構造1において、衝撃吸収部材5は、フロアクロスメンバ4に対向して配置される上側衝撃吸収部51と、上側衝撃吸収部51に連設される下側衝撃吸収部52と、を有し、上側衝撃吸収部51及び下側衝撃吸収部52の夫々は、車内側領域51A,52Aと車外側領域51B,52Bとを含み、下側衝撃吸収部52は、車内側領域52Aの上下方向の寸法が車外側領域52Bの上下方向の寸法よりも大きく、下側衝撃吸収部52における車内側領域52Aには、電気配線23又は配管(冷却液配管22、油圧配管24)が挿通されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
バッテリの上方に配置されるフロアクロスメンバと、前記バッテリの側方に配置される衝撃吸収部材とを備えた車両下部構造であって、
前記衝撃吸収部材は、前記フロアクロスメンバに対向して配置される上側衝撃吸収部と、前記上側衝撃吸収部に連設される下側衝撃吸収部と、を有し、
前記上側衝撃吸収部及び前記下側衝撃吸収部の夫々は、車内側領域と車外側領域とを含み、
前記下側衝撃吸収部は、前記車内側領域の上下方向の寸法が前記車外側領域の上下方向の寸法よりも大きく、
前記下側衝撃吸収部における前記車内側領域には、電気配線又は配管が挿通されている車両下部構造。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記下側衝撃吸収部における前記車内側領域のうち、前記車外側領域の最下端よりも下側に前記電気配線又は前記配管が挿通されている請求項1に記載の車両下部構造。
【請求項3】
前記下側衝撃吸収部は、前記車内側領域を上室と下室とに区画する区画部材を含んでおり、
前記電気配線又は前記配管が前記下室に収容されている請求項2に記載の車両下部構造。
【請求項4】
前記下側衝撃吸収部は、車幅方向の外力を受けたとき、前記車内側領域の底面を形成する底板が上下方向に曲がるよりも先に、前記車内側領域の前記バッテリと対向する側面を形成する縦板が車内側に曲がるように構成されている請求項1~3の何れか一項に記載の車両下部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両下部構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
走行駆動源としてモータを備えた車両は、モータを駆動させるためのバッテリを備えている。バッテリは乗員の足元であるフロアに配置される場合がある。そのため、車両の衝突時において、バッテリの破損による感電や漏電火災を防止するため、車両に加えられた衝撃を吸収しバッテリを保護するための車両下部構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、車両の車幅方向の衝撃を吸収する衝撃吸収部材が一体化された一対のロッカと、一対のロッカ上部の間に設けられたフロアクロスメンバ、複数の電池モジュールの間に設けられた電池用クロスメンバとを備えた車両下部構造が記載されている。外部からの衝撃により衝撃吸収部材が塑性変形し、衝突エネルギが吸収されることでロッカの内折れを抑制することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-188124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の車両下部構造にあっては、ロッカと衝撃吸収部材とを一体化することによりロッカの内折れを抑制しているが、ロッカの内折れを抑制するために衝撃吸収部材の形状や大きさに制約を受ける。このため、バッテリ横の空間を有効活用する上で改善の余地があった。
【0006】
そこで、バッテリ横の空間を有効活用可能な車両下部構造が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る車両下部構造の特徴構成は、バッテリの上方に配置されるフロアクロスメンバと、前記バッテリの側方に配置される衝撃吸収部材とを備えた車両下部構造であって、前記衝撃吸収部材は、前記フロアクロスメンバに対向して配置される上側衝撃吸収部と、前記上側衝撃吸収部に連設される下側衝撃吸収部と、を有し、前記上側衝撃吸収部及び前記下側衝撃吸収部の夫々は、車内側領域と車外側領域とを含み、前記下側衝撃吸収部は、前記車内側領域の上下方向の寸法が前記車外側領域の上下方向の寸法よりも大きく、前記下側衝撃吸収部における前記車内側領域には、電気配線又は配管が挿通されている点にある。
【0008】
本構成によれば、衝撃吸収部材に加えられた外力は上側衝撃吸収部を介してバッテリの上方に配置されるフロアクロスメンバへ伝達されるので、バッテリの下方にクロスメンバ(強度部材)を配置する必要がない。これにより、車両下部構造を小型化することができるため、車室内空間及びバッテリ積載スペースを拡大させることが可能となる。また、車両下部構造の部品点数を削減することもできるため、車両の軽量化を図ると共に、車両下部構造を効率的に製造可能である。さらに、下側衝撃吸収部における車内側領域に電気配線又は配管が挿通されていることにより、バッテリの上方や側方若しくは下方にこれらを引き回す必要がないので、これらを配置するための空間が不要となり、車室内空間及びバッテリ積載スペースを拡大させることが可能となる。ここで、車内側領域の上下方向の寸法が車外側領域の上下方の寸法よりも大きいため、上側衝撃吸収部を介して下側衝撃吸収部に伝達される外力は、車内側領域の下側に行くほど小さくなり、下側衝撃吸収部の車内側領域の潰れ量は小さくなる。このため、下側衝撃吸収部における車内側領域に電気配線等を挿通することにより、これらの損傷や配置位置の変位を抑制することが可能となる。また、電気配線や配管をバッテリの上方や側方や下方に配置する場合に必要であった絶縁被膜等の部品が不要となるので、車両下部構造の製造コストを削減することも可能となる。このように、バッテリ横の空間を有効活用な車両下部構造となっている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
車両におけるバッテリユニットの配置を表す平面図である。
第1実施形態に係る車両下部構造の縦断面図である。
第1実施形態に係る衝撃吸収部材の縦断面図である。
第2実施形態に係る車両下部構造の縦断面図である。
第2実施形態に係る衝撃吸収部材の縦断面図である。
第3実施形態に係る車両下部構造の縦断面図である。
その他の実施形態に係る衝撃吸収部材の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明に係る車両下部構造の実施形態について、図面に基づいて説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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