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公開番号
2025075898
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187385
出願日
2023-11-01
発明の名称
ボスチニブ医薬錠剤の製造方法
出願人
日本化薬株式会社
代理人
主分類
A61K
31/496 20060101AFI20250508BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】ボスチニブの溶出性を適正な程度に制御するためのボスチニブ錠剤の製造方法を提供する。
【解決手段】ボスチニブを有効成分とする医薬錠剤の製造方法であって、(A)ボスチニブ、賦形剤、結合剤、及び崩壊剤を含む組成物を調製する工程、(B)前記組成物に、造粒液を添加して湿状組成物を調製し、これを湿式造粒することにより造粒物を調製する工程であって、前記造粒液における溶媒が前記湿式組成物100質量部に対して30質量部以上~40質量部以下の添加量である、工程、(C)前記造粒物を圧縮成型して、医薬錠剤を調製する工程、を含む、医薬錠剤の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ボスチニブを有効成分とする医薬錠剤の製造方法であって、
(A)ボスチニブ、賦形剤、及び崩壊剤を含む組成物を調製する工程、
(B)前記組成物に、造粒液を添加して湿状組成物を調製し、これを湿式造粒することにより造粒物を調製する工程であって、
前記造粒液における溶媒が前記湿式組成物100質量部に対して30質量部以上~40質量部以下の添加量である、工程、
(C)前記造粒物を圧縮成型して、医薬錠剤を調製する工程、
を含む、医薬錠剤の製造方法。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
工程(B)において、湿式造粒後、乾燥前に整粒を行う、請求項1に記載の医薬錠剤の製造方法。
【請求項3】
工程(B)において、30メッシュ篩上率が25%以下、200メッシュ篩通過率が20%%以下の造粒物である、請求項1に記載の医薬錠剤の製造方法。
【請求項4】
工程(C)において、滑沢剤を添加し、崩壊剤を加えない、請求項1に記載の医薬錠剤の製造方法。
【請求項5】
工程(A)において、ボスチニブが医薬錠剤中で65質量%以上含有する量を適用する、請求項1に記載の医薬錠剤の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボスチニブを有効成分とする医薬製剤の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ボスチニブは、慢性骨髄性白血病の発症及び進行に関与するBcr-Ablチロシンキナーゼ及びSrcファミリーキナーゼの選択的阻害剤であり、ボスチニブ水和物を有効成分とする錠剤が慢性骨髄性白血病の治療剤として提供されている(非特許文献1)。ボスチニブ錠剤について、特許文献1にボスチニブ(SKI-606)水和物、微結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ポリキサマー188、ポビドン及びステアリン酸マグネシウムを含む錠剤を記載している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
医薬品インタビューフォーム ボシュリフ(登録商標)錠100mg
【0004】
特表2015―12063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者が検討した結果、ボスチニブ錠剤は製剤調製条件によって、有効成分であるボスチニブの溶出性が大きく影響されることを見出した。つまり、本発明は、ボスチニブの薬理活性が適切に発揮できるための、好適な溶出性を示すホスチニブ錠剤の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1] ボスチニブを有効成分とする医薬錠剤の製造方法であって、
(A)ボスチニブ、賦形剤、及び崩壊剤を含む組成物を調製する工程、
(B)前記組成物に、造粒液を添加して湿状組成物を調製し、これを湿式造粒することにより造粒物を調製する工程であって、
前記造粒液における溶媒が前記湿状組成物100質量部に対して30質量部以上~40質量部以下の添加量である、工程、
(C)前記造粒物を圧縮成型して、医薬錠剤を調製する工程、
を含む、医薬錠剤の製造方法。
[2] 工程(B)において、湿式造粒後、乾燥前に整粒を行う、[1]に記載の医薬錠剤の製造方法。[3] 工程(B)において、30メッシュ篩上率が25%以下、200メッシュ篩通過率が20%%以下の造粒物である、[1]または[2]に記載の医薬錠剤の製造方法。
[4] 工程(C)において、滑沢剤を添加し、崩壊剤を加えない、[1]~[3]の何れか一項に記載の医薬錠剤の製造方法。
[5] 工程(A)において、ボスチニブが医薬錠剤中で65質量%以上含有する量を適用する、[1]~[4]の何れか一項に記載の医薬錠剤の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
ボスチニブが適切に薬効発揮できるためには、医薬製剤から有効成分が適切な速度で溶出する必要がある。本発明の製造方法は、ボスチニブの溶出性に関する制御因子を見出したことにより、適切な溶出性を発揮できるボスチニブ錠剤の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の医薬は、有効成分としてボスチニブを含む医薬製剤を用いる。ボスチニブは、化学名が4-(2,4-ジクロロ-5-メトキシ-フェニルアミノ)-6-メトキシ-7-[3-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-プロポキシ]-キノリン-3-カルボニトリルである。当該化合物は、例えば特許第4537582号の記載に基づき合成することができる。
ボスチニブは、薬理学的に許容される酸付加塩、または溶媒和物を用いても良い。ボスチニブは1水和物が良く知られており、ボスチニブ1水和物を用いることが好ましい。また、ボスチニブは、医薬品の有効成分として用いることができる品質レベルの化合物を用いることが望ましい。
ボスチニブは、当該医薬製剤総量に対し60質量%以上80質量%以下で含有することが好ましい。好ましくは65質量%以上75質量%以下である。好ましくは、ボスチニブ1水和物を有効成分として含み、医薬製剤総量に対しボスチニブ1水和物が60質量%以上80質量%以下で含有することであり、より好ましくは65質量%以上75質量%以下で含有することである。
【0009】
本発明のボスチニブの錠剤は、賦形剤、崩壊剤を含む。
賦形剤は、結晶セルロース等のセルロース類、乳糖、マンニトール、マルトース、スクロース、ソルビトール、キシリトール、イノシトール等の糖類、トウモロコシデンプン等のデンプン類、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水リン酸カルシウム等の無機塩類が挙げられ、これらの単独使用、若しくは2種以上を組み合せて用いることが好ましい。好ましくは結晶セルロース、乳糖、マンニトールであり、これらを1種以上含む賦形剤である。結晶セルロースを用いることが好ましい。
賦形剤は、当該医薬錠剤総量に対し5質量%以上30質量%以下で含有することが好ましい。好ましくは10質量%以上20質量%以下である。
【0010】
崩壊剤としては、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスポビドン、カルメロース、カルメロースカルシウム、低置換度カルボキシメチルスターチナトリウム等が挙げられ、これらの単独使用、若しくは2種以上を組み合せて用いることが好ましい。好ましくはクロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスポビドンである。より好ましくはクロスカルメロースナトリウムである。
崩壊剤を用いる場合は、当該医薬錠剤総量に対し2質量%以上10質量%以下で使用することが好ましい。好ましくは3質量%以上8質量%以下である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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