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公開番号
2025077595
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189907
出願日
2023-11-07
発明の名称
フィールドスルー、及びフィールドスルーの製造方法
出願人
日本電気株式会社
代理人
個人
主分類
G02B
6/46 20060101AFI20250512BHJP(光学)
要約
【課題】高い信頼性が得られるとともに光ファイバの光損失を低減したフィールドスルー、及びフィールドスルーの製造方法を提供すること。
【解決手段】フィールドスルーは、スリーブ上部、スリーブ中央部、及びスリーブ下部を含むスリーブと、少なくともスリーブ中央部の内周面に嵌合したガイドと、スリーブ内に形成された貫通穴に挿通された光ファイバと、スリーブ上部とガイドとの間に形成されるとともに貫通穴に連通した封止用溝に光ファイバの一部を気密封止する封止材と、を有し、スリーブは、スリーブ上部の熱伝導性よりもスリーブ下部の熱伝導性が低い。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
スリーブ上部、スリーブ中央部、及びスリーブ下部を含むスリーブと、
少なくとも前記スリーブ中央部の内周面に嵌合したガイドと、
前記スリーブ内に形成された貫通穴に挿通された光ファイバと、
前記スリーブ上部と前記ガイドとの間に形成されるとともに前記貫通穴に連通した封止用溝に前記光ファイバの一部を気密封止する封止材と、を有し、
前記スリーブは、前記スリーブ上部の熱伝導性よりも前記スリーブ下部の熱伝導性が低いフィールドスルー。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記スリーブ下部は、径方向の外側に拡がるように前記スリーブ上部の厚みより大きい厚みを有する請求項1に記載のフィールドスルー。
【請求項3】
前記スリーブ下部の内周面及び外周面の少なくとも一方に放熱部材が取り付けられている請求項1に記載のフィールドスルー。
【請求項4】
前記スリーブ下部は、フィン形状を有する請求項1に記載のフィールドスルー。
【請求項5】
前記スリーブ中央部には、外周面から径方向の内側に向かって凹む熱調整用溝が形成される請求項1に記載のフィールドスルー。
【請求項6】
前記ガイドのガイド上部には、上端面から下側に向かって凹む熱調整用溝が形成される請求項1に記載のフィールドスルー。
【請求項7】
前記光ファイバを伝送路として使用する海底ケーブルを海底中継器に接続する請求項1に記載のフィールドスルー。
【請求項8】
加熱溶融及び凝固させた封止材により、スリーブ上部、スリーブ中央部、及びスリーブ下部を含むスリーブ内に形成された貫通穴に挿通された光ファイバの一部を前記スリーブ上部と少なくとも前記スリーブ中央部の内周面に嵌合したガイドとの間に形成されるとともに前記貫通穴に連通した封止用溝に気密封止する封止工程を有し、
前記スリーブは、前記スリーブ上部の熱伝導性よりも前記スリーブ下部の熱伝導性が低いフィールドスルーの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、フィールドスルー、及びフィールドスルーの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、光ファイバを伝送路として使用する海底ケーブルは、海底中継器と共に水深数千メートルの海底に設置されるため、高い水圧(例えば、水深8000m相当の水圧)を受ける。そのため、海底ケーブルを海底中継器に導入するための接続部分であるフィールドスルーには、耐圧性、水密性、気密性等の信頼性、及び光ファイバの低光損失性が要求される。
【0003】
このようなフィールドスルーは、フィールドスルー内の封止用溝に充填されたはんだ等の封止材により、スリーブとスリーブの内周面に嵌合するガイドとの間に挿通された光ファイバの一部が封止用溝に気密封止された構造を有している。
【0004】
特許文献1には、耐圧筐体に導入する複数本の光ファイバをファイバフィードスルー内の半田封止部に充填された半田により気密封止する光ファイバの気密封止方法において、半田封止部に充填された半田を加熱手段(加熱コイル)によって溶融するとともに、溶融した半田を、半田封止部の封止底部側から順次半田封止部の封止上部側へ凝固させることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-75653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の技術では、水冷等によってスリーブ(金属スリーブ)のスリーブ中央部からスリーブ上部の範囲を冷却することによって、溶融した封止材(はんだ)を封止用溝である半田封止部の封止底部側から順次半田封止部の封止上部側へ凝固させる。このように、特許文献1に記載の技術では、スリーブのスリーブ下部を冷却することを想定していないため、特に加熱手段による加熱時間が長い場合や加熱手段による加熱温度が高い場合、溶融した封止材が封止用溝から下方に流れやすい。
【0007】
溶融した封止材が封止用溝から下方に必要以上に流れ出ると、封止材が凝固した後のフィールドスルーにおいて、封止用溝に充填された封止材の充填量が不十分になったり、封止材の充填が不均一になることで封止材の内部に空隙が発生したりする場合がある。この場合、フィールドスルーの耐圧性、水密性、気密性等の信頼性が低下するとともに、光ファイバにマイクロベントが発生することにより光損失が増大するという問題があった。フィールドスルーの信頼性の低下や光ファイバの光損失の増大は、フィールドスルーによって海底ケーブルに接続された海底中継器の信頼性の低下を招く。
【0008】
本開示の目的は、上述した課題を鑑み、高い信頼性が得られるとともに光ファイバの光損失を低減したフィールドスルー、及びフィールドスルーの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施の形態にかかるフィールドスルーは、スリーブ上部、スリーブ中央部、及びスリーブ下部を含むスリーブと、少なくともスリーブ中央部の内周面に嵌合したガイドと、スリーブ内に形成された貫通穴に挿通された光ファイバと、スリーブ上部とガイドとの間に形成されるとともに貫通穴に連通した封止用溝に光ファイバの一部を気密封止する封止材と、を有し、スリーブは、スリーブ上部の熱伝導性よりもスリーブ下部の熱伝導性が低い。
【0010】
また、一実施の形態にかかるフィールドスルーの製造方法は、加熱溶融及び凝固させた封止材により、スリーブ上部、スリーブ中央部、及びスリーブ下部を含むスリーブ内に形成された貫通穴に挿通された光ファイバの一部をスリーブ上部と少なくともスリーブ中央部の内周面に嵌合したガイドとの間に形成されるとともに貫通穴に連通した封止用溝に気密封止する封止工程を有し、スリーブは、スリーブ上部の熱伝導性よりもスリーブ下部の熱伝導性が低い。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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