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公開番号
2025078002
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2024164983
出願日
2024-09-24
発明の名称
線維化を伴う肝疾患を予防又は治療するための医薬組成物
出願人
澁谷工業株式会社
,
国立大学法人山口大学
代理人
個人
主分類
A61K
31/7105 20060101AFI20250512BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明はマイクロRNAを有効成分として含む、線維化を伴う肝疾患を予防又は治療するための薬剤の提供を課題とする。
【解決手段】miR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNAを有効成分として含む、線維化を伴う肝疾患を予防又は治療するための医薬組成物を作製する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
miR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体を有効成分として含む、線維化を伴う肝疾患を予防又は治療するための医薬組成物。
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【請求項2】
前記マイクロRNA若しくはそれらの前駆体を保持する媒体を含むことを特徴とする、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記マイクロRNA若しくはそれらの前駆体を保持する媒体が、エクソソーム、マイクロベシクル、リポソーム(脂質二重膜)又はアポトーシス小胞のいずれかの細胞外小胞である、請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
前記細胞外小胞が、間葉系幹細胞由来の細胞外小胞である、請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記細胞外小胞が、外来のmiR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体をコードするポリヌクレオチドを細胞に導入し、前記マイクロRNA若しくはそれらの前駆体を発現させた前記細胞由来の細胞外小胞である、請求項3又は4に記載の医薬組成物。
【請求項6】
間葉系幹細胞と併用して対象に投与される、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
【請求項7】
外来のmiR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体をコードするポリヌクレオチドを細胞に導入し、前記マイクロRNA若しくはそれらの前駆体を発現させた細胞由来の細胞外小胞であって、miR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体を含む、細胞外小胞。
【請求項8】
前記細胞外小胞が、間葉系幹細胞由来の細胞外小胞である、請求項7に記載の細胞外小胞。
【請求項9】
外来のmiR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体をコードするポリヌクレオチドを導入し、前記マイクロRNA若しくはそれらの前駆体を発現させた細胞を培養して得られた培養物。
【請求項10】
外来のmiR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体をコードするポリヌクレオチドを間葉系幹細胞に導入する工程A;
工程Aで得られた間葉系幹細胞を培養して培養物を得る工程B;
前記培養物から細胞外小胞を回収する工程C;
の工程A~Cを備えた、外来のmiR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体を含有する、肝線維化抑制のための細胞外小胞の作製方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、線維化を伴う肝疾患を予防又は治療するための医薬組成物や、細胞外小胞や、培養物や、肝線維化抑制のための細胞外小胞の作製方法に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
肝臓の線維化(肝線維化)は主に肝炎ウイルスやアルコールによる炎症に伴って起こり、特に炎症が慢性化した際に生じやすい。肝線維化に伴う慢性肝炎あるいは肝硬変からは肝細胞癌が発症しやすいことが知られている。これまでウイルス性の肝硬変又は肝癌は、有望な抗ウイルス薬が開発されているが根治するものではない。
【0003】
近年、生活習慣の変化に伴い、アルコール多飲や過食、運動不足による慢性的な代謝異常から生じる肝障害、肝炎又は肝硬変などの前癌病変及び肝癌が増加している。代謝異常に起因する肝硬変又は肝癌は、肥満、糖尿病などの生活習慣病に関係することから社会的な問題となっている。しかしながら、治療方法としては未だに食事・運動療法等の対症療法のみが現状である。
【0004】
本発明者らはこれまでに肝臓の線維化抑制剤の研究を進め、ダントロレン又はその薬学上許容される塩を有効成分とする肝臓の線維化抑制剤(特許文献1参照)を開示した。
【0005】
近年、マイクロRNAを測定することにより、癌の診断を行う手法が開発されている。マイクロRNA(以下、「miRNA若しくはmiR」ともいう)とは、細胞内に存在する長さ18から25塩基前後のRNAであり、他の遺伝子の発現を調節する機能を有すると考えられているノンコーディングRNAの一種である。これまでに、マイクロRNA分子からなる大腸癌診断用マーカー(特許文献2参照)が開示されている。また、様々な疾患の治療を目的として、所定のマイクロRNAを含むエクソソームが開示されている(特許文献3参照)。さらに、マイクロRNAと肝線維化に関して、たとえばmiR 6848-5p、miR 6848-3pが肝線維化に関与していることが開示されている(特許文献4参照)。しかしながらマイクロRNAと肝臓における線維化との関係は十分に研究が進んでおらず、実用化に至っていないのが現状であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-007237号公報
国際公開第2021/033605号パンフレット
特表2022-538004号
国際公開第2022/270071号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はマイクロRNA若しくはその前駆体を有効成分として含み、線維化を伴う肝疾患を予防又は治療するための医薬組成物の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、間葉系幹細胞を用いた肝臓再生療法、特に肝硬変再生療法について研究を進めている。肝硬変に至った肝臓の再生に最適化された間葉系幹細胞の作製方法を探求しているなかで、所定のマイクロRNAが肝臓線維化を抑制することに深く関係していることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
〔1〕miR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体を有効成分として含む、線維化を伴う肝疾患を予防又は治療するための医薬組成物。
〔2〕マイクロRNA若しくはそれらの前駆体を保持する媒体を含むことを特徴とする、上記〔1〕に記載の医薬組成物。
〔3〕マイクロRNA若しくはそれらの前駆体を保持する媒体が、エクソソーム、マイクロベシクル、リポソーム(脂質二重膜)又はアポトーシス小胞のいずれかの細胞外小胞である、上記〔2〕に記載の医薬組成物。
〔4〕細胞外小胞が、間葉系幹細胞由来の細胞外小胞である、上記〔3〕に記載の医薬組成物。
〔5〕細胞外小胞が、外来のmiR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体をコードするポリヌクレオチドを細胞に導入し、前記マイクロRNA若しくはそれらの前駆体を発現させた前記細胞由来の細胞外小胞である、上記〔3〕又は〔4〕に記載の医薬組成物。
〔6〕間葉系幹細胞と併用して対象に投与される、上記〔1〕又は〔2〕に記載の医薬組成物。
〔7〕外来のmiR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体をコードするポリヌクレオチドを細胞に導入し、前記マイクロRNA若しくはそれらの前駆体を発現させた細胞由来の細胞外小胞であって、miR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体を含む、細胞外小胞。
〔8〕細胞外小胞が、間葉系幹細胞由来の細胞外小胞である、上記〔7〕に記載の細胞外小胞。
〔9〕外来のmiR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体をコードするポリヌクレオチドを導入し、前記少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体を発現させた細胞を培養して得られた培養物。
〔10〕外来のmiR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体をコードするポリヌクレオチドを間葉系幹細胞に導入する工程A;
工程Aで得られた間葉系幹細胞を培養して培養物を得る工程B;
前記培養物から細胞外小胞を回収する工程C;
の工程A~Cを備えた、外来のmiR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体を含有する、肝線維化抑制のための細胞外小胞の作製方法。
【0010】
また、本発明の別の態様としては、(I)miR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体の有効量を、それを必要とする対象に投与することを含む、線維化を伴う肝疾患の予防又は治療方法や、(II)線維化を伴う肝疾患の予防又は治療用医薬組成物の製造のための、miR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体、並びにそれらをコードするポリヌクレオチドの使用や、(III)線維化を伴う肝疾患の予防又は治療に用いるための、miR 1237-5p、miR 204-3p、miR 7977、miR 6089及びmiR 5787から選択される少なくとも1種のマイクロRNA若しくはそれらの前駆体、並びにそれらをコードするポリヌクレオチドを挙げることができる。ここで、「有効量」は、対象において予防又は治療効果を期待するために投与に要求される量を意味する。したがって、投与対象の疾患の重症度、投与される剤形、年齢、体重、性別、投与時間、投与経路及び治療期間等によって調整できる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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