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公開番号2025079953
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-23
出願番号2023192847
出願日2023-11-13
発明の名称銅シャフト炉のバーナー構造体
出願人NJT銅管株式会社
代理人弁理士法人あしたば国際特許事務所
主分類F23D 14/76 20060101AFI20250516BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【解決課題】バーナータイルに溶解銅の再固化物が付着し難い、銅シャフト炉のバーナー構造体。
【解決手段】銅シャフト炉の外側に設置されているバーナーと、一端側の開口が該炉体フレーム導入経路の一端側に対向し、フレーム導入経路が形成されており、該炉の炉体に設置されているバーナータイルと、一端側が該バーナータイルの他端側から、該バーナータイルの内側に挿入され、該バーナータイルフレーム導入経路に開口し、他端側が該バーナーに連結し、該バーナーから噴出するフレームを該炉の炉内に導く、フレーム導入経路が形成されており、該バーナータイルと該バーナーの間に設置されているフレームホルダーと、を有し、該バーナータイルの最内位置近傍を、該バーナーから噴出するフレームの高温部が加熱することができる位置に、該フレームホルダーの一端側の開口が位置決めされていること、を特徴とする銅シャフト炉のバーナー構造体。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
銅シャフト炉の内壁より所定距離離れて該炉の外側に、バーナーの中心軸の延長線が該炉の炉体に形成されている炉体フレーム導入経路の中心軸と重なるように設置されているバーナーと、
一端側の開口が該炉体フレーム導入経路の一端側に対向し、該バーナーから噴出するフレームを該炉の炉内に導く、バーナータイルフレーム導入経路が形成されており、該バーナータイルフレーム導入経路の中心軸が該バーナーの中心軸の延長線と重なるように、該炉の炉体に設置されているバーナータイルと、
一端側が該バーナータイルの他端側から、該バーナータイルの内側に挿入され、該バーナータイルフレーム導入経路に開口し、他端側が該バーナーに連結し、該バーナーから噴出するフレームを該炉の炉内に導く、フレームホルダーフレーム導入経路が形成されており、該フレームホルダーフレーム導入経路の中心軸が該バーナーの中心軸の延長線と重なるように、該バーナータイルと該バーナーの間に設置されているフレームホルダーと、
を有し、
該炉体フレーム導入経路の他端側の最内位置近傍を、該バーナーから噴出するフレームの高温部が加熱することができる位置に、該フレームホルダーの一端側の開口が位置決めされていること、
を特徴とする銅シャフト炉のバーナー構造体。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記バーナーの中心軸方向における、前記炉体フレーム導入経路の他端側の最内位置から前記フレームホルダーの一端までの距離が、210~280mmであることを特徴とする請求項1記載の銅シャフト炉のバーナー構造体。
【請求項3】
前記炉体フレーム導入経路の他端側の最内位置と前記フレームホルダーの一端の最内位置と、を通る直線と、前記バーナーの中心軸との角度θが、5~8°であることを特徴とする請求項1記載の銅シャフト炉のバーナー構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、銅溶解炉用のシャフト炉において、炉内を加熱するために設置されるバーナーの構造体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
銅管、銅棒、銅線、銅板条等の製造では、銅を溶解させて銅鋳塊を得、得られた銅鋳塊に種々の加工を行うことにより、銅管、銅棒、銅線、銅板条等を製造する。この銅の溶解に従来より用いられていたのが、銅の還元溶解に用いられるシャフト炉である。
【0003】
銅シャフト炉は、溶解原料が供給される上部から下方に向かって、予熱帯、溶解帯、加熱帯が順に設けられており、上部から溶解原料となる電気銅等が供給される。そして、炉内で、溶解原料が、炉壁に設置されているバーナーによって、加熱され、炉の底部に溶解銅を生成する。溶解銅は、炉底部のタップホールから連続的に炉外へ取り出され、銅鋳塊の作製に用いられる。
【0004】
銅シャフト炉では、炉壁に設置されたバーナーによって、溶解原料が加熱される。図3に、その銅シャフト炉の炉体に設置される従来のバーナー構造体の一例を示す。図3中、銅シャフト炉の炉体32には、バーナー構造30が設置されており、バーナー構造体30は、少なくとも、銅シャフト炉の外側に設置されるバーナー33と、炉体32に設置され、内側にフレームホルダー35が挿通されるバーナータイル34と、一端側がバーナータイル34の内側に挿入され、他端側がバーナー33に連結し、内側にバーナー33から噴出するフレームを銅シャフト炉の炉内31に導く、フレーム導入経路38が形成されている、バーナータイル34とバーナー33の間に設置されているフレームホルダー35と、を有する。
【0005】
銅シャフト炉のバーナー構造体30では、バーナー33に燃料及び空気等の支燃性ガスが供給され、バーナー33の先端で、燃料を燃焼させてフレームを発生させ、発生させたフレームを、フレームホルダーフレーム導入経路38及び炉体フレーム導入経路37を経て、炉内31に導入する。そして、銅シャフト炉の炉内31に導入されたフレームにより、溶解原料が加熱されて、溶解銅を生じさせる。
【0006】
銅シャフト炉のバーナー構造体としては、例えば、特許文献1には、主バーナーと、前記主バーナーと同一中心軸を有し、前記主バーナーの前記中心軸に沿って配置される保炎バーナーとを具備し、前記保炎バーナーは、前記主バーナーから噴出される予混合気の噴出速度を調節する開度調節器と、火炎を点火するための点火トーチと、前記火炎を安定に維持調整するための保炎器とを備え、前記開度調節器と、前記点火トーチの前記中心軸方向の位置と、前記保炎バーナーとはそれぞれ独立に調節可能である燃焼装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2006-242399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、従来のバーナー構造体では、炉体フレーム導入経路の他端側の最内位置より炉内側の部分に、溶解銅の再固化物(図3中、符号39)が付着してしまい、目詰まりを起こすことがあるとの不具合があった。
【0009】
溶解銅の再固化物の発生を抑える方法としては、支燃性ガスを予め予熱することにより、支燃性ガスによってバーナータイルが冷やされることを防ぎ、溶解銅の再固化物の発生を抑えるとの方法が考えられる。
【0010】
しかしながら、そのような方法には、予熱装置の設置が必要となり、設備費用が嵩むという問題がある。
(【0011】以降は省略されています)

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