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公開番号2025080523
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2023193723
出願日2023-11-14
発明の名称解体評価システム及び解体評価方法
出願人関電プラント株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G21F 9/30 20060101AFI20250519BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】解体作業前に、作業の安全性を図り、省力化できる解体評価システム及び解体評価方法を提供する。
【解決手段】調査空間のレーザースキャン点群を取得する点群取得手段と、取得したレーザースキャン点群から点群画像を作成する点群画像作成手段と、点群画像から、調査空間の3D画像を作成する3D画像作成手段と、3D画像において、夫々の機器ごとに、機器を判別することができる属性を付与する属性付与手段と、3D画像から、夫々の機器の口径及び長さを演算する演算手段と、夫々の機器ごとに、3D画像から属性、口径、及び長さの情報を抽出する情報抽出手段と、夫々の機器ごとに、属性、口径、及び長さを一覧にしてリスト作成するリスト作成手段と、夫々の機器の単位重量に基づいて、夫々の機器の重量を演算により求める重量演算手段とを備え、夫々の機器の重量を、前記リスト作成手段にて作成されたリストに反映させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
解体前のプラント設備に設置されている夫々の機器の重量をリスト出力する解体評価システムにおいて、
調査空間のレーザースキャン点群を取得する点群取得手段と、
取得したレーザースキャン点群から点群画像を作成する点群画像作成手段と、
点群画像から、調査空間の3D画像を作成する3D画像作成手段と、
前記3D画像において、夫々の機器ごとに、機器を判別することができる属性を付与する属性付与手段と、
前記3D画像から、夫々の機器の口径及び長さを演算する演算手段と、
夫々の機器ごとに、3D画像から属性、口径、及び長さの情報を抽出する情報抽出手段と、
夫々の機器ごとに、属性、口径、及び長さを一覧にしてリスト作成するリスト作成手段と、
夫々の機器の単位重量に基づいて、夫々の機器の重量を演算により求める重量演算手段とを備え、
夫々の機器の重量を、前記リスト作成手段にて作成されたリストに反映させることを特徴とする解体評価システム。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記属性は、機器名称及び系統情報であることを特徴とする請求項1に記載の解体評価システム。
【請求項3】
前記リストの重量及び系統情報は、放射性廃棄物量評価又は被爆評価に使用されるものであることを特徴とする請求項2に記載の解体評価システム。
【請求項4】
前記リストの重量及び系統情報に基づいた放射性廃棄物量又は被爆評価は、機器の解体順位の付与に使用されるものであることを特徴とする請求項2に記載の解体評価システム。
【請求項5】
前記機器は、配管、サポート、架構、ケーブルトレイのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の解体評価システム。
【請求項6】
解体前のプラント設備に設置されている夫々の機器の物量をリスト出力する解体評価方法において、
調査空間のレーザースキャン点群を取得し、
取得したレーザースキャン点群から点群画像を作成し、
点群画像から、調査空間の3D画像を作成し、
前記3D画像において、夫々の機器ごとに、機器を判別することができる属性を付与し、
前記3D画像から、夫々の機器の口径及び長さを演算し、
夫々の機器ごとに、3D画像から属性、口径、及び長さの情報を抽出し、
夫々の機器ごとに、属性、口径、及び長さを一覧にしてリスト作成し、
夫々の機器の単位重量に基づいて、夫々の機器の重量を演算により求め、
夫々の機器の重量を、前記リスト作成手段にて作成されたリストに反映させることを特徴とする解体評価方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主に解体廃棄物の解体評価システム及び解体評価方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
プラント設備においては、配管、サポート、架構、ケーブルトレイ等の多数の機器が設置されている。これらの機器には、例えば配管の内面等に放射性物質の付着により汚染されている場合がある。特許文献1には、特定の機器の放射能を算出する方法が記載されている。特許文献1の方法は、様々の形状、大きさ、放射能レベル等の解体廃棄物の3次元形状を測定し、形状測定された放射性廃棄物の重量を測定、放出される放射線を計数するものであり、仮想3次元モデルによる放射能算出を実施している。
【0003】
プラント設備の解体作業を実施する際、多数の機器を全て解体しようとすると、機器に優先順位を付与し、汚染レベルの低いものから順に作業を行うことが一般的である。調査空間内にある機器同士の間で汚染レベルの順位づけをしようとすると、特許文献1のように一つ一つの機器について演算を行う方法では手間がかかる。
【0004】
そこで、従来では、作業者が現場の3D画像を取得するとともに、作業者が機器情報を現場で確認する。そして、その画像内において、解体処理が必要な機器を全て抽出するとともに、夫々の機器情報(例えば、系統情報、径、全長、材質)に基づいて、夫々の機器重量を演算していた。プラント設備には解体すべき機器が多く、作業者は手入力により機器情報をリスト化し、機器重量に基づいて汚染レベルを付与する。そして、汚染レベルの低いものから順に解体作業を行うという工事計画を作成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-84478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、高所、狭所、放射線環境下である現場では特に、計測作業が危険なものとなる。また、計測すべき機器が多い場合は、機器情報をリスト化する際、及び機器重量の演算を行う際には手間と時間がかかる。また、作業者による手作業では、精度に問題がある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みて、解体作業前の評価を行う際に、作業の安全性を図ることができ、省力化することができる解体評価システム及び解体評価方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の解体評価システムは、解体前のプラント設備に設置されている夫々の機器の重量をリスト出力する解体評価システムにおいて、調査空間のレーザースキャン点群を取得する点群取得手段と、取得したレーザースキャン点群から点群画像を作成する点群画像作成手段と、点群画像から、調査空間の3D画像を作成する3D画像作成手段と、前記3D画像において、夫々の機器ごとに、機器を判別することができる属性を付与する属性付与手段と、前記3D画像から、夫々の機器の口径及び長さを演算する演算手段と、夫々の機器ごとに、3D画像から属性、口径、及び長さの情報を抽出する情報抽出手段と、夫々の機器ごとに、属性、口径、及び長さを一覧にしてリスト作成するリスト作成手段と、夫々の機器の単位重量に基づいて、夫々の機器の重量を演算により求める重量演算手段とを備え、夫々の機器の重量を、前記リスト作成手段にて作成されたリストに反映させるものである。
【0009】
本発明の解体評価システムによれば、3D画像から機器の口径及び長さを演算したり、重量を自動で演算したりできるため、正確に口径、長さ、及び重量を演算することができ、作業者の演算の手間を省略することができる。さらに、3D画像に連動して、夫々の機器ごとに、機器の属性、口径、長さ、及び重量をリストとして表示することができるため、解体作業前の評価に至便なものとなる。
【0010】
前記属性は、機器名称及び系統情報とするのが好ましい。この場合、前記リストの重量及び系統情報は、放射性廃棄物量評価又は被爆評価に使用されるものとできる。また、前記リストの重量及び系統情報に基づいた放射性廃棄物量又は被爆評価は、機器の解体順位の付与に使用されるものとできる。
(【0011】以降は省略されています)

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