TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025128630
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025410
出願日2024-02-22
発明の名称弁箱切断機
出願人関電プラント株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B23D 15/04 20060101AFI20250827BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】切子を発生させることなく短時間で簡単に弁箱を切断することができる弁箱切断機を提供する。
【解決手段】バルブの構成部材であり、一対の継手部と、継手部の間に設けられるボス部とを備え、内部に液体の流路が形成される弁箱を切断する弁箱切断機である。切断対象である弁箱のボス部に当接して弁箱を載置する載置台と、載置台の上方位置で待機する切断刃と、切断刃を前記載置台側へ押圧する押圧手段と、載置台の周囲に設けられ、載置台に載置された弁箱の一対の継手部を挟持するとともに切断刃を下方に案内する側壁とを備える。切断刃が前記側壁に沿って載置台側へ押圧されながら落下することにより、載置台に載置された弁箱にせん断力を付与して弁箱をプレス切断する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
バルブの構成部材であり、一対の継手部と、前記継手部の間に設けられるボス部とを備え、内部に液体の流路が形成される弁箱を切断する弁箱切断機であって、
切断対象である弁箱のボス部に当接して弁箱を載置する載置台と、前記載置台の上方位置で待機する切断刃と、前記切断刃を前記載置台側へ押圧する押圧手段と、前記載置台の周囲に設けられ、前記載置台に載置された弁箱の一対の継手部を挟持するとともに前記切断刃を下方に案内する側壁とを備え、
前記切断刃が、前記側壁に沿って載置台側へ押圧されながら落下することにより、載置台に載置された弁箱にせん断力を付与して弁箱をプレス切断することを特徴とする弁箱切断機。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記切断刃の先端側は、正面視において、載置台側に向かって幅狭となるV字形状をな
すものであることを特徴とする請求項1に記載の弁箱切断機。
【請求項3】
前記切断刃の幅方向中央部に、切断刃の移動方向に沿って延びる肉厚部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の弁箱切断機。
【請求項4】
前記切断刃の先端側は、正面視においてM字形状をなすものであり、M字形状の中央部をなし前記載置台側に突出する凸部の頂点が、前記切断刃の幅方向両端縁の先端部よりも上方側に位置するものであることを特徴とする請求項1に記載の弁箱切断機。
【請求項5】
前記切断刃は、先端部が厚さ方向両端側において幅狭になるテーパ部が形成され、前記テーパ部は、第1テーパ部と、前記第1テーパ部よりも下方側で、切断刃の先端部をなす第2テーパ部とから構成され、第1テーパ部の傾斜角度よりも第2テーパ部の傾斜角度を大きくすることを特徴とする請求項1に記載の弁箱切断機。
【請求項6】
前記側壁は、前記載置台の周囲において前記切断刃に対面する方向に開口するものであることを特徴とする請求項1に記載の管切断機。
【請求項7】
前記弁箱は内径50mm以下で原子力発電所にて使用されたものであり、弁箱内に付着した汚染物質を除去するための前工程として切断されるものであることを特徴とする請求項1に記載の弁箱切断機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、原子力発電所にて使用されたバルブを構成する弁箱を切断する弁箱切断機に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
原子力発電所において、放射性物質を含む汚染物質を流通させるために使用された配管やバルブを除却することがある。除去すべき配管やバルブの放射性物質の汚染レベルによっては、クリアランス制度の対象となって、一般廃材と同様に再利用したり、処分したりすることができる場合がある。そこで、配管やバルブの放射性物質の汚染レベルを測定したり、配管内面やバルブの内面を除染したりする必要がある。そのための前工程として、配管を長手方向に沿って切断する装置が提案されている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1のものは、第1刃部と第2刃部を備え、第1刃部が、配管の外径側から配管に当接しつつ、配管の長手方向に沿って相対的に移動する。これにより、第1刃部が、配管の外径側から内径方向に食い込んで、配管の外径側は、第1刃部にて内径方向に応力集中することにより、配管の外径側は押し潰されて塑性変形し、食込部が長手方向に沿って形成される。この食込部に、第2刃部が配管の内径側から当接しつつ長手方向に沿って配管を相対的に移動する。これにより、第1刃部では完全に切断できなかった部位を、補助的な第2刃部にて切断することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-24043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のものは、配管を切断することはできるが、バルブの弁箱を切断することはできない。従来、肉厚の弁箱の切断はランス等熱的切断やバンドソーを使用することが多い。しかしながら、原子力発電所では、火災防護の観点から熱的切断が限定され、バンドソー等機械切断での弁箱切断は時間がかかり、弁箱内の溶着層(ステライト)まで切断することができない。さらには、バンドソーによる切断は切子が発生するため、汚染した粉塵が飛散するおそれがある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みて、切子を発生させることなく短時間で簡単に弁箱を切断することができる弁箱切断機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の弁箱切断機は、バルブの構成部材であり、一対の継手部と、前記継手部の間に設けられるボス部とを備え、内部に液体の流路が形成される弁箱を切断する弁箱切断機であって、切断対象である弁箱のボス部に当接して弁箱を載置する載置台と、前記載置台の上方位置で待機する切断刃と、前記切断刃を前記載置台側へ押圧する押圧手段と、前記載置台の周囲に設けられ、前記載置台に載置された弁箱の一対の継手部を挟持するとともに前記切断刃を下方に案内する側壁とを備え、前記切断刃が、前記側壁に沿って載置台側へ押圧されながら落下することにより、載置台に載置された弁箱にせん断力を付与して弁箱をプレス切断するものである。
【0008】
本発明の弁箱切断機によれば、弁箱のボス部を載置台にて受けて、一対の継手部は夫々側壁に対面させる。すなわち、弁箱は、ボス部と反対側の弁箱底部からせん断力が付与され、プレス切断されて半割切断される。
【0009】
前記構成において、切断刃の先端側は、正面視において、載置台側に向かって幅狭となるV字形状をなすものとできる。この場合、さらに、切断刃の幅方向中央部に、切断刃の
移動方向に沿って延びる肉厚部を設けてもよい。この肉厚部を設けることにより、弁箱と切断刃との接触抵抗を低減することができ、より確実に弁箱を切断することができる。
【0010】
また、前記切断刃の先端側は、正面視においてM字形状をなすものであり、M字形状の中央部をなし前記載置台側に突出する凸部の頂点が、前記切断刃の幅方向両端縁の先端部よりも上方側に位置するものとしてもよい。これにより、先端部にて夫々の継手部を押さえつつ凸部にて弁箱底部から弁箱を切断することができ、切断中も弁箱がずれることなく安定して切断することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
タップ
4か月前
個人
フライス盤
20日前
個人
加工機
4か月前
麗豊実業股フン有限公司
ラクトバチルス・パラカセイNB23菌株及びそれを筋肉量の増加や抗メタボリック症候群に用いる用途
4か月前
日東精工株式会社
ねじ締め機
1か月前
株式会社不二越
ドリル
4か月前
株式会社不二越
ドリル
5か月前
日東精工株式会社
ねじ締め機
5か月前
日東精工株式会社
ねじ締め機
4か月前
株式会社北川鉄工所
回転装置
3か月前
日東精工株式会社
ねじ締め機
20日前
株式会社ダイヘン
溶接電源装置
2か月前
日東精工株式会社
ねじ締め装置
11日前
株式会社ダイヘン
溶接電源装置
1か月前
株式会社ダイヘン
溶接電源装置
2か月前
日東精工株式会社
ねじ締め装置
3か月前
株式会社FUJI
工作機械
5か月前
日東精工株式会社
多軸ねじ締め機
5か月前
個人
切削油供給装置
1か月前
株式会社FUJI
工作機械
3か月前
株式会社FUJI
工作機械
2か月前
株式会社アンド
半田付け方法
22日前
株式会社アンド
半田付け方法
4か月前
株式会社ダイヘン
多層盛り溶接方法
5か月前
個人
型枠製造装置のフレーム
1日前
日進工具株式会社
エンドミル
5か月前
キヤノン電子株式会社
加工システム
1か月前
エフ・ピー・ツール株式会社
リーマ
5か月前
株式会社アンド
半田付け方法
4か月前
大見工業株式会社
ドリル
2か月前
ブラザー工業株式会社
工作機械
5か月前
村田機械株式会社
レーザ加工機
4か月前
ブラザー工業株式会社
工作機械
5か月前
トヨタ自動車株式会社
接合方法
5か月前
株式会社トヨコー
被膜除去方法
4か月前
株式会社ツガミ
工作機械
28日前
続きを見る