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公開番号2025081363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2025015897,2021575070
出願日2025-02-03,2020-06-18
発明の名称低グリシドールモノグリセリド組成物の製造方法及び低グリシドールモノグリセリド組成物
出願人パルスガールド アクチーセルスカブ
代理人弁理士法人浅村特許事務所
主分類C11B 3/04 20060101AFI20250520BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】グリシドール含有量の少ないモノグリセリド組成物の製造方法を提供する。さらに、該方法により得ることができるそのようなモノグリセリド組成物を提供する。
【解決手段】モノグリセリド生成物のグリシドール及びグリシジルエステルのレベルを、熱処理を用いるがモノグリセリドの製造に必要な温度よりも低い温度を用いることで低減できる。さらに、モノグリセリド生成物を固体酸性材料と接触させることにより、グリシドール及びグリシジルエステルのレベルを低減できること、そしてこの接触は有利に熱処理と組み合わせて用いることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも25%w/wのモノグリセリドを含み、グリシドール相当物の含有量が低いモノグリセリド含有生成物を製造する方法であって、該方法は、以下を含む:
少なくとも25%w/wのモノグリセリド及び少なくとも2ppmのグリシドール相当物の合計含有量を含む第1のモノグリセリド含有組成物(mcc1)を熱処理するステップi)であって、前記熱処理は、モノグリセリド含有組成物を90~210℃の範囲の温度に、グリシドール相当物の合計含有量を少なくとも50%低減するのに十分な時間加熱することを含むステップi)、及び/又は
少なくとも25%w/wのモノグリセリド及び少なくとも1ppmのグリシドール相当物の合計含有量を含む第2のモノグリセリド含有組成物を固体酸性材料と接触させるステップii)。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
ステップi)の熱処理が、第1のモノグリセリド含有組成物を95~195℃、より好ましくは100~180℃、さらに好ましくは120~170℃、最も好ましくは140~160℃の範囲の温度に加熱することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ステップi)の熱処理が、第1のモノグリセリド含有組成物を、mccのグリシドール相当物の合計含有量を少なくとも70%、より好ましくは少なくとも80%、最も好ましくは少なくとも90%低減するのに十分な時間、加熱することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
ステップi)及び/又はステップii)の熱処理が、不活性雰囲気を用いて行われる、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
ステップii)の固体酸性材料が、モノグリセリド含有組成物の重量に対して0.1~10w/w%の量で使用される、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
ステップii)の固体酸性材料が、10gの固体酸性材料を25℃で100mlの脱塩水中で混合し、10分間平衡化させたときに最大でも5のpH、より好ましくは最大でも4のpH、さらに好ましくは最大でも3のpH、最も好ましくは最大でも2のpHを提供する、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
ステップii)が、第2のモノグリセリド含有組成物を50~180℃、より好ましくは60~160℃、さらに好ましくは70~140℃、最も好ましくは80~120℃の範囲の温度に加熱することを含む、請求項1~6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
ステップii)の固体酸性材料が、ゼオライト、ゼオタイプ、酸性粘土、金属酸化物、混合金属酸化物、硫酸化酸化物、担持酸及び陽イオン交換樹脂、並びにこれらの組み合わせからなる群からの1又は複数から選択される、請求項1~7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
第1及び/又は第2のモノグリセリド含有組成物が、以下を含む、請求項1~8のいずれかに記載の方法:
‐少なくとも25%w/wのモノグリセリド、
‐少なくとも1ppmのグリシドール相当物、及び
‐グリセロール、ジグリセリド、及びトリグリセリド。
【請求項10】
第1及び/又は第2のmccが、少なくとも30%w/wのモノグリセリド、より好ましくは少なくとも34%w/w、更に好ましくは少なくとも40%、最も好ましくは少なくとも50%w/wを含む、請求項1~9のいずれかに記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、低グリシドール含量を有するモノグリセリド組成物の製造方法に関するものである。さらに、本発明は、該方法により得ることができるモノグリセリド組成物に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
モノグリセリドの工業生産には、グリシドールやグリシジルエステルの生成が伴う。これらの副産物は、近年、あまり好まれないことが分かってきた。しかし、これまでモノグリセリド製品からグリシドールやグリシジルエステルを除去する試みは成功していない。グリシドールやグリシジルエステルは、モノグリセリド生成物の製造に通常使用される高温でのプロセスによって生成されるものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明者らは、モノグリセリド生成物のグリシドール及びグリシジルエステルのレベルを、熱処理を用いるがモノグリセリドの製造に必要な温度よりも低い温度を用いることで低減できることを見出した。製造時の高温条件がグリシドール問題の原因であるように見えるので、これは非常に驚くべきことである。
【0004】
さらに本発明者らは、モノグリセリド生成物を固体酸性材料と接触させることにより、グリシドール及びグリシジルエステルのレベルを低減できること、そしてこの接触は有利に熱処理と組み合わせて用いることができることを見出した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
したがって、本発明の一側面は、少なくとも25%w/wのモノグリセリドを含み、グリシドール相当物の低い含有量を有するモノグリセリド含有生成物を製造する方法に関し、該方法は、以下を含む
少なくとも25%w/wのモノグリセリドと少なくとも1ppmのグリシドール相当物の合計含有量とを含む第1のモノグリセリド含有組成物(mcc1)を熱処理するステップi)であって、前記熱処理は、グリシドール相当物の合計含有量を少なくとも50%低減するために十分な時間、モノグリセリド含有組成物を90~210℃の範囲の温度へ加熱することを含む、ステップi)、
及び/又は
少なくとも25%w/wのモノグリセリド及び少なくとも1ppmのグリシドール相当物の合計含有量とを含む第2のモノグリセリド含有組成物(mcc2)を、好ましくはモノグリセリドに不溶な固体酸性材料と接触させるステップii)。
【0006】
本発明の別の態様は、本明細書に記載の方法によって得られ得るモノグリセリド含有生成物に係るものである。
【0007】
さらに本発明の一態様は、少なくとも25%w/wのモノグリセリドを含み、グリシドール相当物の低い含有量を有するモノグリセリド含有生成物を製造するためのステップi)及び/又はステップii)の使用に関するものであり;ここで
ステップi)は、少なくとも25%w/wのモノグリセリドを含む第1のモノグリセリド含有組成物を熱処理することを含み、前記熱処理は、グリシドール相当物の合計含有量を少なくとも50%低減するのに十分な時間、モノグリセリド含有組成物を90~210℃の範囲の温度に加熱することを含み、
ここで
ステップii)は、少なくとも25%w/wのモノグリセリドを含む第2のモノグリセリド含有組成物を、好ましくはモノグリセリドに不溶な固体酸性材料と接触させることを含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、異なる温度での熱処理がグリシドール含有量とモノグリセリド(MAG)含有量に与える影響を示したものである。
図2は、150℃、異なる時間の熱処理がグリシドール含有量とMAGの含有量にどのような影響を与えるかを示したものである。
図3は、固体酸性材料の違いが、グリシドール含有量とMAGの含有量に影響を与えることを示している。
図4は、固体酸性材料Siral 40の添加量が、グリシドール含有量とモノグリセリド(MAG)含有量にどのような影響を与えるかを示している。
図5は、熱処理と固体酸性材料(Siral40)の様々な温度での相乗効果を示している。
図6は、本発明の方法を大規模に実証するための、工業用モノグリセリド/モノジグリセリド製造プラントでのプロセス(蒸留前の熱処理)のセットアップの概要を示している。
図7は、本発明の方法を大規模に実証するための、工業用モノグリセリド/モノジグリセリド製造プラントでのプロセス(蒸留後の熱処理)のセットアップの概要を示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
詳細な説明
本発明の一側面は、少なくとも25%w/wのモノグリセリドを含み、グリシドール相当物の低い含有量を有するモノグリセリド含有生成物を製造する方法に係り、該方法は以下を含む:
少なくとも25%w/wのモノグリセリド及び少なくとも2ppmのグリシドール相当物の合計含有量を含む第1のモノグリセリド含有組成物(mcc1)を熱処理するステップi)であって、前記熱処理は、グリシドール相当物の合計含有量を少なくとも50%低減するために十分な時間、モノグリセリド含有組成物を90~210℃の範囲の温度に加熱することを含む、ステップi)、
及び/又は
少なくとも25%w/wのモノグリセリド及び少なくとも1ppmのグリシドール相当物の合計含有量を含む第2のモノグリセリド含有組成物(mcc2)を、好ましくはモノグリセリドに不溶である固体酸性材料と接触させるステップii)。
【0010】
本発明の文脈では、用語「モノグリセリド含有生成物」は、少なくとも25%w/wのモノグリセリドを含む部分グリセリドを主に含む組成物に係るものである。
(【0011】以降は省略されています)

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