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公開番号2025082001
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023195163
出願日2023-11-16
発明の名称締結構造
出願人株式会社ニフコ
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類F16B 19/10 20060101AFI20250521BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】 締結構造において、製造誤差を許容しつつ、安定性を向上させる。
【解決手段】 締結構造1は、基準孔7A及び少なくとも1つの副孔7Bが形成されたパネル3と、ブラケット4と、基準孔及び副孔のそれぞれに結合する複数のクリップ1とを有する。クリップのそれぞれは、受容孔21を有する本体部22、本体部における受容孔の周囲から受容孔の軸線Aに沿って延びる一対の係止爪24を有するグロメット15と、受容孔に挿入される軸部31を有するピン16とを有する。本体部のそれぞれは、ブラケットに一体に形成されている。ピンと係止爪との間には隙間が形成され、係止爪はピン側に変位可能である。副孔のそれぞれに挿入されるグロメットの係止爪の変位方向のそれぞれは、同一方向になっている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
締結構造であって、
基準孔及び少なくとも1つの副孔が形成されたパネルと、
ブラケットと、
前記基準孔及び前記副孔のそれぞれに結合する複数のクリップとを有し、
前記クリップのそれぞれは、受容孔を有する本体部、前記本体部における前記受容孔の周囲から前記受容孔の軸線に沿って延びる一対の係止爪を有するグロメットと、前記受容孔に挿入される軸部を有するピンとを有し、
前記本体部のそれぞれは、前記ブラケットに一体に形成され、
前記ピンと前記係止爪との間には隙間が形成され、前記係止爪は前記ピン側に変位可能であり、
前記副孔のそれぞれに挿入される前記グロメットの前記係止爪のそれぞれは、同一方向に変位可能である締結構造。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記ピンのそれぞれは、仮止め位置と締結位置との間で対応する前記グロメットに対して移動可能であり、
前記ピンが前記仮止め位置にあるときに、前記ピンと前記係止爪との間には隙間が形成され、前記係止爪は前記ピン側に変位可能であり、
前記ピンが前記締結位置にあるときに、前記係止爪のそれぞれは前記軸部と当接することによって前記軸部側への変位が規制される請求項1に記載の締結構造。
【請求項3】
前記係止爪のそれぞれは、前記本体部から前記受容孔の前記軸線と平行に延びる第1片部と、前記第1片部の先端から前記受容孔と相反する側に突出した爪部とを有し、
前記軸部は、基端側に設けられた大径部と、前記大径部より先端側に設けられ、前記大径部よりも小さな直径を有する小径部とを有し、
前記ピンが前記仮止め位置にあるときに、前記第1片部のそれぞれは前記小径部と隙間を介して対向し、
前記ピンが前記締結位置にあるときに、前記第1片部のそれぞれは前記大径部と当接することによって前記軸部側への変位が規制されている請求項2に記載の締結構造。
【請求項4】
前記グロメットのそれぞれは、前記本体部から一対の前記係止爪と同一方向に延びる一対の支持片を有し、
前記支持片のそれぞれは、前記本体部から前記受容孔の前記軸線と平行に延びる第2片部及び一対の柱部と、前記第2片部と一対の前記柱部とを接続する一対の接続部とを有し、
前記副孔に挿入される前記クリップの前記柱部の先端から前記接続部までの距離は、前記基準孔に挿入される前記クリップの前記柱部の先端から前記接続部までの距離よりも大きい請求項3に記載の締結構造。
【請求項5】
前記基準孔に挿入される前記クリップの前記接続部は、前記基準孔に突入している請求項4に記載の締結構造。
【請求項6】
前記基準孔及び前記副孔は、四角形に形成され、
前記クリップの4つの前記柱部は、前記基準孔又は前記副孔の4つの隅部に配置される請求項5に記載の締結構造。
【請求項7】
一対の前記係止爪は、前記基準孔又は前記副孔の互いに対向する第1辺部に当接し、
一対の前記支持片は、前記基準孔又は前記副孔の互いに対向する第2辺部に対向する請求項6に記載の締結構造。
【請求項8】
前記副孔のそれぞれの前記第1辺部の長さは、前記基準孔の前記第1辺部の長さよりも長い請求項7に記載の締結構造。
【請求項9】
前記軸部の内部には、内孔が形成されている請求項2に記載の締結構造。
【請求項10】
前記ブラケットは、レーダを支持し、
前記パネルが車体パネルである請求項1~9のいずれか1つの項に記載の締結構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のクリップを含む締結構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、センサ本体を車体に取り付けるためのブラケットに、センサガーニッシュを取り付けるための締結構造を開示している。センサガーニッシュは複数のクリップを介してブラケットに取り付けられている。センサガーニッシュの裏面には、複数のクリップの軸部を受容する複数の溝形の受容部が設けられている。各受容部は、対応するクリップの軸部よりも大きく、軸部は受容部内で変位することができる。これにより、センサガーニッシュ、ブラケット、クリップのいずれかに製造誤差があっても、センサガーニッシュはブラケットに結合することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許6686082号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の構成では、各クリップの軸部が対応する受容部内で変位することができるため、ブラケットに対してセンサガーニッシュの位置が変動するという問題がある。
【0005】
以上の背景に鑑み、本発明は、締結構造において、製造誤差を許容しつつ、安定性を向上させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、締結構造(1)であって、基準孔(7A)及び少なくとも1つの副孔(7B)が形成されたパネル(3)と、ブラケット(4)と、前記基準孔及び前記副孔のそれぞれに結合する複数のクリップ(1)とを有し、前記クリップのそれぞれは、受容孔(21)を有する本体部(22)、前記本体部における前記受容孔の周囲から前記受容孔の軸線(A)に沿って延びる一対の係止爪(24)を有するグロメット(15)と、前記受容孔に挿入される軸部(31)を有するピン(16)とを有し、前記本体部のそれぞれは、前記ブラケットに一体に形成され、前記ピンと前記係止爪との間には隙間が形成され、前記係止爪は前記ピン側に変位可能であり、前記副孔のそれぞれに挿入される前記グロメットの前記係止爪のそれぞれは、同一方向に変位可能である。
【0007】
この態様によれば、締結構造において、製造誤差を許容しつつ、安定性を向上させることができる。各副孔に挿入されるクリップの係止爪は同一方向に変位可能であるため、各クリップは各係止爪の変位方向に製造誤差を許容することできる。各クリップの係止爪は、対応する副孔の縁部に当接するため、締結構造の安定性が向上する。
【0008】
上記の態様において、前記ピンのそれぞれは、仮止め位置と締結位置との間で対応する前記グロメットに対して移動可能であり、前記ピンが前記仮止め位置にあるときに、前記ピンと前記係止爪との間には隙間が形成され、前記係止爪は前記ピン側に変位可能であり、前記ピンが前記締結位置にあるときに、前記係止爪のそれぞれは前記軸部と当接することによって前記軸部側への変位が規制されてもよい。
【0009】
この態様によれば、各ピンを仮止め位置から締結位置に移動させることによって、各クリップは基準孔及び副孔との締結状態を維持することができる。
【0010】
上記の態様において、前記係止爪のそれぞれは、前記本体部から前記受容孔の前記軸線と平行に延びる第1片部(24A)と、前記第1片部の先端から前記受容孔と相反する側に突出した爪部(24B)とを有し、前記軸部は、基端側に設けられた大径部(31A)と、前記大径部より先端側に設けられ、前記大径部よりも小さな直径を有する小径部(31B)とを有し、前記ピンが前記仮止め位置にあるときに、前記第1片部のそれぞれは前記小径部と隙間を介して対向し、前記ピンが前記締結位置にあるときに、前記第1片部のそれぞれは前記大径部と当接することによって前記軸部側への変位が規制されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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