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公開番号2025082769
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023196325
出願日2023-11-19
発明の名称切断加工用刃物
出願人近畿刃物工業株式会社
代理人個人
主分類B26D 1/40 20060101AFI20250522BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】スリット加工を行う際に、給送される段ボールシート(シート材)が切断加工用刃物との接触によってバタついてしまうことを抑制することができる切断加工用刃物を提供する。
【解決手段】シート材にスリットを形成するための切断加工用刃物であって、 扇形状に形成されており、その外周部に沿って厚み方向両側縁にそれぞれ設けられる溝切り刃を有する刃物本体を備えており、前記溝切り刃によって形成されるスリットの側面と接触する前記刃物本体の側面領域であって、前記溝切り刃の刃先部を除外した領域には、前記刃物本体の厚み方向に貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする切断加工用刃物。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シート材にスリットを形成するための切断加工用刃物であって、
扇形状に形成されており、その外周部に沿って厚み方向両側縁にそれぞれ設けられる溝切り刃を有する刃物本体を備えており、
前記溝切り刃によって形成されるスリットの側面と接触する前記刃物本体の側面領域であって、前記溝切り刃の刃先部を除外した領域には、前記刃物本体の厚み方向に貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする切断加工用刃物。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記貫通孔は、前記刃物本体の周方向に沿って複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の切断加工用刃物。
【請求項3】
前記各貫通孔は、前記刃物本体の周方向に沿って等間隔で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の切断加工用刃物。
【請求項4】
前記貫通孔は、前記刃物本体の周方向を長手方向とする帯状貫通孔であること特徴とする請求項1又は2に記載の切断加工用刃物。
【請求項5】
前記貫通孔の開口縁形状は、扇状に形成されており、該扇状の開口縁の弧部分が前記溝切り刃の刃先側に配置され、扇の中心部分が前記刃物本体の径方向中心側に配置されること特徴とする請求項1又は2に記載の切断加工用刃物。
【請求項6】
前記貫通孔の開口縁には面取り部が形成されていること特徴とする請求項1又は2に記載の切断加工用刃物。
【請求項7】
前記貫通孔の内周縁と前記溝切り刃の刃先との最短距離は、スリットが形成されるシート材の厚み寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の切断加工用刃物。
【請求項8】
前記刃物本体の径方向に沿う前記貫通孔の幅は、スリットが形成されるシート材の厚み寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の切断加工用刃物。
【請求項9】
前記各溝切り刃は、前記刃物本体の側面と面一な外側面と、刃先から前記刃物本体の厚み方向中央部側に向けて傾斜する傾斜面とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の切断加工用刃物。
【請求項10】
スリットの端部を形成する切込生成刃が、前記刃物本体の一端側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の切断加工用刃物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、切断加工用刃物に関する。特に、ダンボールシート等のシート材を切断する切断加工用刃物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
物を保管又は移動等させるための包装箱として、図16に示すような段ボールシート100を組み立てて製造される段ボール箱が知られている。この段ボール箱の上蓋及び底板は、段ボールシート100の一部にスリット101を形成して切り離された部分を互いに重なり合うように折り畳んで形成される。
【0003】
このスリット101の形成に際して、溝切り装置が用いられるのが一般的であり、この溝切り装置には、図17に示すような切断加工用刃物60がよく用いられる(例えば、特許文献1の従来技術参照)。
【0004】
この切断加工用刃物60は、扇形状に形成された刃物本体部61に切込生成刃62と溝切り刃63とが一体形成されている。切込生成刃62は、刃物本体61の外周面の一端から径方向外方に、刃物本体61の端面と面一になるように突出しており、端面の幅方向両側に角部64を備えている。溝切り刃63は、刃物本体部61の外周面に沿って、刃物本体61の厚み方向両側にそれぞれ設けられている。
【0005】
切断加工用刃物60は、図18及び図19に示すような溝切り装置70に取り付けられる。図18は溝切り装置の概略構成を示す側面図であり、図19は正面図である。この溝切り装置70には、上述した切断加工用刃物60が上刃として2枚取り付けられるが、それぞれの刃物を切断加工用刃物60a,60bとして、溝切り装置70の構成について以下説明する。
【0006】
溝切り装置70は、上側回転軸71及び下側回転軸72を備えている。上側回転軸71及び下側回転軸72は、互いに平行に、シート給送ラインLを挟んで対向するように配置されており、それぞれ円盤状の一対の上側回転ホルダ73,73及び一対の下側回転ホルダ74,74を備えている。
【0007】
一対の上側回転ホルダ73,73には、上刃である2枚の切断加工用刃物60a,60bがそれぞれボルト等の締結具(図示せず)により挟持されている。これら切断加工用刃物60a、60bは、一対の回転ホルダ73,73の外周に沿って所定の間隔を空けて、かつ、それぞれの切込生成刃62a,62bが、外周方向に沿って向き合うように取り付けられる。これに対し、一対の下側回転ホルダ74,74のそれぞれの対向面には、下刃である2枚の受刃75,75が、切断加工用刃物60a及び60bの厚み寸法よりも僅かに広く設定した所定間隔をあけて取り付けられる。なお、この受刃75,75は、リング状に構成される刃物であり、その外周部分に刃部が形成されている。なお、リング状の受刃75,75は、単一のリング状の切断加工用刃物を用いて受刃として構成してもよく、或いは、例えば、半リング状に形成した切断加工用刃物を下側回転ホルダ74,74に2つ設置して、リング状となる受刃を構成するようにしてもよい。また、扇状に形成される切断加工用刃物を下側回転ホルダ74,74に複数設置することにより、リング状となる受刃を構成するようにしてもよい。
【0008】
次に、以上の構成を備えた溝切り装置70を用いて、段ボールシート100(シート材)にスリットを形成する方法を説明する。図18に示すように、上側回転ホルダ73,73及び下側回転ホルダ74,74を高速で回転させた状態で、溝切り装置70のシート給送ラインL上に沿って、段ボールシート100を図18の右側から溝切り装置70に給送する。これにより、上刃である切断加工用刃物60aが、下刃である受刃75,75の隙間に挟み込まれて、段ボールシート100が切断され、図16に示すような終端部102を終点とした前方スリット101が形成される。同様に、他方の切断加工用刃物60bが、受刃75,75の隙間に挟み込まれて、段ボールシート100が切断され、始端部103を起点とした後方スリット101が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平9-39118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところが、従来から用いられている切断加工用刃物を用いてスリット加工を行う場合、シート給送ラインL上に沿って給送される段ボールシート100(シート材)が切断加工用刃物との接触によって大きくバタついてしまい(振動してしまい)、スリット加工時の騒音が大きくなってしまうという問題や、切断加工用刃物が受ける切断時の衝撃が大きくなり、溝切り刃63や切込生成刃62が破損しやすくなるという問題があった。
(【0011】以降は省略されています)

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