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公開番号2025082862
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196348
出願日2023-11-20
発明の名称車載中継装置、設定変更方法および設定変更プログラム
出願人住友電気工業株式会社,株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人ワンディ-IPパ-トナ-ズ
主分類H04L 12/28 20060101AFI20250523BHJP(電気通信技術)
要約【課題】車載ネットワークにおける処理の設定変更に要する時間を短縮する。
【解決手段】車載中継装置は、車載ネットワークにおける処理を行うネットワーク処理部と、前記ネットワーク処理部により行われる前記処理の設定内容を示す設定情報を記憶する記憶部と、前記記憶部における前記設定情報を更新する更新処理を行う更新部と、前記設定情報が示す前記設定内容を、前記ネットワーク処理部により行われる前記処理に反映させる反映部とを備え、前記記憶部は、前記設定情報を記憶する第1記憶領域と、所定の情報を記憶する第2記憶領域とを含み、前記更新部は、前記第2記憶領域おける前記所定の情報を変更することなく、前記設定情報を更新することが可能である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
車載ネットワークにおける処理を行うネットワーク処理部と、
前記ネットワーク処理部により行われる前記処理の設定内容を示す設定情報を記憶する記憶部と、
前記設定内容を変更するための変更指示に基づいて、前記記憶部における前記設定情報を更新する更新処理を行う更新部と、
前記記憶部における前記設定情報が示す前記設定内容を、前記ネットワーク処理部により行われる前記処理に反映させる反映部とを備え、
前記記憶部は、前記設定情報を記憶する第１記憶領域と、前記第１記憶領域とは異なる、所定の情報を記憶する第２記憶領域とを含み、
前記更新部は、前記変更指示に基づいて、前記第２記憶領域における前記所定の情報を変更することなく、前記設定情報を更新することが可能である、車載中継装置。
続きを表示（約 1,900 文字）【請求項２】
前記記憶部は、前記設定情報を、前記ネットワーク処理部の機能を実現するハードウェアまたはソフトウェアに固有の第１のデータ管理形式、ならびに前記ハードウェアおよび前記ソフトウェアに依存しない第２のデータ管理形式、の２つの形式で記憶する、請求項１に記載の車載中継装置。
【請求項３】
前記更新部は、変更後の前記設定内容を示す前記第２のデータ管理形式の前記設定情報を含む前記変更指示を取得し、
前記更新部は、前記更新処理において、前記変更指示に含まれる前記設定情報を前記記憶部に保存し、かつ前記変更指示に含まれる前記設定情報を前記第１のデータ管理形式に変換して前記記憶部に保存する、請求項２に記載の車載中継装置。
【請求項４】
前記車載中継装置は、さらに、
前記設定内容に関する要求を受けて、前記記憶部における前記第２のデータ管理形式の前記設定情報に基づいて、前記要求に対する応答を行う応答部を備える、請求項２または請求項３に記載の車載中継装置。
【請求項５】
前記反映部は、前記車載中継装置の起動に伴って、前記記憶部における前記第１のデータ管理形式の前記設定情報の前記設定内容を、前記ネットワーク処理部により行われる前記処理に反映させる、請求項２または請求項３に記載の車載中継装置。
【請求項６】
前記車載中継装置は、
前記変更指示を受信する通信用ＩＣと、
中継機能を有する中継用ＩＣとを備え、
前記更新部は、前記通信用ＩＣに含まれ、
前記反映部は、前記中継用ＩＣに含まれ、
前記ネットワーク処理部の機能を実現するハードウェアに固有の前記第１のデータ管理形式の前記設定情報は、前記中継用ＩＣの内蔵メモリに保存される、請求項２または請求項３に記載の車載中継装置。
【請求項７】
前記車載中継装置は、
前記変更指示を受信する通信用ＩＣと、
中継機能を有する中継用ＩＣとを備え、
前記更新部は、前記通信用ＩＣに含まれ、
前記反映部は、前記通信用ＩＣに含まれ、
前記ネットワーク処理部の機能を実現するソフトウェアに固有の前記第１のデータ管理形式の前記設定情報は、前記通信用ＩＣの内蔵メモリに保存される、請求項２または請求項３に記載の車載中継装置。
【請求項８】
前記車載中継装置は、
前記変更指示を受信する通信用ＩＣと、
中継機能を有する中継用ＩＣと、
メモリＩＣとを備え、
前記設定情報の少なくとも一部は、前記メモリＩＣに保存される、請求項２または請求項３に記載の車載中継装置。
【請求項９】
車載ネットワークにおける処理を行う車載中継装置における設定変更方法であって、
前記車載中継装置は、前記車載ネットワークにおける前記処理の設定内容を示す設定情報を記憶する第１記憶領域と、前記第１記憶領域とは異なる、所定の情報を記憶する第２記憶領域とを含む記憶部を備え、
前記設定変更方法は、
前記設定内容を変更するための変更指示に基づいて、前記記憶部における前記設定情報を更新する更新処理を行うステップと、
前記記憶部における前記設定情報が示す前記設定内容を、前記車載ネットワークにおける前記処理に反映させるステップとを含み、
前記更新処理を行うステップにおいては、前記変更指示に基づいて、前記第２記憶領域における前記所定の情報を変更することなく、前記設定情報を更新する、設定変更方法。
【請求項１０】
車載ネットワークにおける処理を行う車載中継装置において用いられる設定変更プログラムであって、
前記車載中継装置は、前記車載ネットワークにおける前記処理の設定内容を示す設定情報を記憶する第１記憶領域と、前記第１記憶領域とは異なる、所定の情報を記憶する第２記憶領域とを含む記憶部を備え、
コンピュータを、
前記設定内容を変更するための変更指示に基づいて、前記記憶部における前記設定情報を更新する更新処理を行う更新部と、
前記記憶部における前記設定情報が示す前記設定内容を、前記車載ネットワークにおける前記処理に反映させる反映部、
として機能させるためのプログラムであり、
前記更新部は、前記変更指示に基づいて、前記第２記憶領域における前記所定の情報を変更することなく、前記設定情報を更新することが可能である、設定変更プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、車載中継装置、設定変更方法および設定変更プログラムに関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、カーシェアリングの普及、および車両に搭載される車載装置の処理能力向上の要望に伴って、車載ネットワークにアプリケーションを追加することにより車載ネットワークをカスタマイズすることが求められている。また、車載ネットワークの構成の変化に応じて、車載中継装置の設定を変更する技術が求められている。
【０００３】
たとえば、特許文献１（国際公開第２０２０／０５４３９６号）には、以下のような車両用中継装置が開示されている。すなわち、車両用中継装置は、ノードとしての通信装置とイーサネット規格に準拠した通信を実施するための複数の通信ポート（３、３１～３６）を備える車両用中継装置であって、前記通信ポート毎に接続可能なノードである接続許可ノードが予め設定されており、前記接続許可ノードとして登録されていないノードである未登録ノードとは通信しないように構成されている中継処理部（５）と、所定の解除器が有線接続されるためのポートである解除器用ポート（４）と、前記解除器用ポートに接続しているデバイスである接続デバイスと通信することにより、前記接続デバイスが前記解除器であることを認証する解除器認証部（Ｆ１）と、前記解除器としての前記接続デバイスから、新規ノードとしての未登録ノードが接続される前記通信ポートである対象ポートの番号を取得する対象ポート取得部（Ｓ３４）と、前記解除器認証部によって前記解除器用ポートに前記解除器が接続されていると判定されていることを条件として、前記対象ポートを介して前記未登録ノードとも通信を実施するように前記中継処理部の動作設定を変更する接続条件緩和部（Ｓ３５）と、前記対象ポートを介して前記新規ノードと通信することによって前記新規ノードの情報を取得し、当該新規ノードを前記対象ポートの前記接続許可ノードとして登録するノード追加処理部（Ｓ３９）とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
国際公開第２０２０／０５４３９６号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１に記載の技術を超えて、車載ネットワークにおける処理の設定変更に要する時間を短縮することが可能な技術が望まれる。
【０００６】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、車載ネットワークにおける処理の設定変更に要する時間を短縮することが可能な車載中継装置、設定変更方法および設定変更プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示の車載中継装置は、車載ネットワークにおける処理を行うネットワーク処理部と、前記ネットワーク処理部により行われる前記処理の設定内容を示す設定情報を記憶する記憶部と、前記設定内容を変更するための変更指示に基づいて、前記記憶部における前記設定情報を更新する更新処理を行う更新部と、前記記憶部における前記設定情報が示す前記設定内容を、前記ネットワーク処理部により行われる前記処理に反映させる反映部とを備え、前記記憶部は、前記設定情報を記憶する第１記憶領域と、前記第１記憶領域とは異なる、所定の情報を記憶する第２記憶領域とを含み、前記更新部は、前記変更指示に基づいて、前記第２記憶領域における前記所定の情報を変更することなく、前記設定情報を更新することが可能である。
【０００８】
本開示の一態様は、このような特徴的な処理部を備える車載中継装置として実現され得るだけでなく、車載中継装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得たり、車載中継装置を含むシステムとして実現され得る。
【発明の効果】
【０００９】
本開示によれば、車載ネットワークにおける処理の設定変更に要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
図１は、図１は、本開示の実施の形態に係る車載ネットワーク管理システムの構成の一例を示す図である。
図２は、本開示の実施の形態に係る中継装置の構成を示す機能ブロック図である。
図３は、本開示の実施の形態に係る車載ネットワーク管理システムにおける管理装置により生成される中継設定テーブルの一例を示す図である。
図４は、本開示の実施の形態に係る車載ネットワーク管理システムにおける管理装置により生成される中継設定テーブルの一例を示す図である。
図５は、本開示の実施の形態に係る中継装置における更新部により生成される中継設定テーブルの一例を示す図である。
図６は、本開示の実施の形態に係る中継装置における更新部により生成される中継設定テーブルの一例を示す図である。
図７は、本開示の実施の形態に係る中継装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図８は、本開示の実施の形態の変形例に係る中継装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図９は、本開示の実施の形態に係る車載ネットワーク管理システムにおけるネットワーク処理の設定変更のシーケンスの一例を示す図である。
図１０は、本開示の実施の形態に係る中継装置における起動後のネットワーク処理の設定のシーケンスの一例を示す図である。
図１１は、本開示の実施の形態に係る車載ネットワーク管理システムにおける設定情報の要求および応答のシーケンスの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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