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公開番号2025083635
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197116
出願日2023-11-21
発明の名称管継手カバー及び管継手の配設構造
出願人未来工業株式会社
代理人個人
主分類F16L 57/00 20060101AFI20250526BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】
管継手の移動により管継手カバーに取着された移動規制体に大きな押圧力が作用しても、当該移動規制体の原配置姿勢を維持可能にすることである。
【解決手段】
基台V1 と蓋体L1 とから成って内部の配設空間10に管継手K1 を収容する管継手カバーC1 と、当該管継手カバーC1 に取着され、熱による流体管P1 の長手方向への線膨張に起因して移動する管継手K1 の移動先の障害物となって、前記移動を規制する移動規制体A1 とを有し、前記移動規制体A1 は、前記移動により前記管継手K1 が当接する管継手当接面48と、当該管継手当接面48と反対の面に形成されて、前記当接により当該管継手A1 が当該移動規制体K1 に及ぼす押圧力を、当該移動規制体A1 を介して前記管継手カバーC0 の押圧力支持部に作用させて、前記移動と反対方向の押圧反力を受ける押圧反力受け部とを備えた構成とする。
【選択図】 図10
特許請求の範囲【請求項1】
互いに組み付けられて、流体管が接続された管継手を配設する配設空間を内部に形成する基台と蓋体とから成るカバー本体と、
前記カバー本体に取着され、熱による前記流体管の長手方向への線膨張に起因して移動する前記管継手の移動先の障害物となって、前記移動を規制する移動規制体とを、有し、
前記移動規制体は、前記移動により前記管継手が当接する管継手当接部と、当該管継手当接部と反対の面に形成されて、前記当接により当該管継手が当該移動規制体に及ぼす押圧力を、当該移動規制体を介して前記カバー本体の押圧力支持部に作用させて、前記移動と反対方向の押圧反力を受ける押圧反力受け部とを備えていることを特徴とする管継手カバー。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記移動規制体は、その全体形状が逆U字状をなしていて、前記カバー本体の配設空間に管継手を配設した後に、前記基台に取着されることを特徴とする請求項1に記載の管継手カバー。
【請求項3】
前記移動規制体は、その全体形状がU字状をなしていて、前記基台に当該移動規制体を取着した後に、前記カバー本体の配設空間に管継手が配設されることを特徴とする請求項1に記載の管継手カバー。
【請求項4】
前記移動規制体は、ロッド状をなしていて、前記カバー本体における前記管継手の移動先に配置されることを特徴とする請求項1に記載の管継手カバー。
【請求項5】
互いに組み付けられて、流体管が接続された管継手を配設する配設空間を内部に形成する基台と蓋体とから成るカバー本体と、
前記基台に取着され、熱による前記流体管の長手方向への線膨張に起因して移動する前記管継手の移動先の障害物となって、前記移動を規制する移動規制体とを、有し、
前記移動規制体は、その全体が、前記流体管の軸心を含む仮想平面により区切られた片側に収まる形状であることを特徴とする管継手カバー。
【請求項6】
前記基台は、表側で前記配設空間に臨み、裏側が設置面に向けられて固定される基部と、前記設置面から離れる方向に前記基部から立設されて、片方の面が前記配設空間に臨む立設壁部と、を備え、
前記立設壁部には、前記配設空間に向けて開口する側方開口を備えた溝部が形成され、
前記移動規制体は、前記溝部に嵌められた状態で、前記移動する管継手に当接する管継手当接部が形成され、
前記溝部の前記移動する方向に沿った対向内面における前記管継手の移動しようとする側の内面が、前記管継手当接部と反対側から前記移動規制体の押圧力を受けて支持する押圧力支持面を構成していることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の管継手カバー。
【請求項7】
前記管継手当接部及び前記押圧力支持面は、いずれも前記管継手により接続される流体管の軸心に対して前記基台の基部と反対側に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の管継手カバー。
【請求項8】
前記溝部は、前記基台の立設壁部の立設方向に沿って連続して形成され、前記押圧力支持面は、前記溝部の形成方向に連続して延びる平面で形成されていることを特徴とする請求項6に記載の管継手カバー。
【請求項9】
前記立設壁部は、その間に前記配設空間を挟むように、対向して一対設けられ、当該一対の立設壁部の双方に前記溝部が形成され、
前記移動規制体は、その全体形状がU字状であって、前記流体管又は管継手の両側方に配置される一対の側方延在部と、当該一対の側方延在部の同一側の端部を連結する連結部とを備え、
前記一対の側方延在部が、前記一対の立設壁部の各溝部に嵌められて、前記基台に取着されることを特徴とする請求項7に記載の管継手カバー。
【請求項10】
前記連結部は、前記流体管の軸心方向に沿って前記溝部の対向内面に対して前記管継手の移動の方向に突出することで、前記対向内面の間隔に対して広幅となった傾動抑制部を備えることを特徴とする請求項9に記載の管継手カバー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体管の途中に配置した管継手の移動を阻止することで、当該管継手の部分で当該流体管の熱による線膨張を遮断する配管構造において、当該管継手を収容する管継手カバー及び管継手の配設構造に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
上記した管継手カバーは、2本の流体管を接続した状態の管継手を収容するカバーであって、設置面に固定される基台と、当該基台に組み付けられる蓋体とから成り、前記基台と前記蓋体とで形成される配設空間に前記管継手が収容配置される。
【0003】
例えば、浴室に設置される湯水混合水栓には、給水と給湯の2本の流体管(多くは樹脂で製作されている)が接続されており、いずれの配管も常温で行うために、給湯用の流体管は、給湯時には、熱による線膨張が発生して、当該流体管の途中に蛇行が発生したり、或いは途中の蛇行が少なくて、累積線膨張が、流体管の終端に接続された水栓類の直線の部分に集約されることがある。後者の場合には、流体管の端部と水栓類との接続部に大きな加熱負荷が発生して熱変形されることで、当該接続部に破裂を含んだ損傷を来すことがある。
【0004】
特許文献1には、管継手カバーに収容された管継手の端面に当接させて、流体管の線膨張に起因して当該管継手の移動を規制する移動規制体を、管継手カバーを構成する基台における当該流体管の軸方向に沿って異なる位置に取着可能な構造が開示されている。
【0005】
しかし、基台に取着された移動規制体は、その基端部が当該基台に取着されているのみであるので、流体管の線膨張により管継手が移動して前記移動規制体に管継手が当接すると、当該移動規制体は、管継手から大きな押圧力を受けて、その取着部を中心に回動してしまい、流体管の線膨張に起因する管継手の所定値を超える移動を阻止できない。この結果、流体管の線膨張を管継手の部分で効果的に遮断できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-143029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記した配管構造において、前記管継手の移動により管継手カバーに取着された移動規制体に大きな押圧力が作用しても、当該移動規制体の原配置姿勢を維持可能にすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、
互いに組み付けられて、流体管が接続された管継手を配設する配設空間を内部に形成する基台と蓋体とから成るカバー本体と、
前記カバー本体に取着され、熱による前記流体管の長手方向への線膨張に起因して移動する前記管継手の移動先の障害物となって、前記移動を規制する移動規制体とを、有し、
前記移動規制体は、前記移動により前記管継手が当接する管継手当接部と、当該管継手当接部と反対の面に形成されて、前記当接により当該管継手が当該移動規制体に及ぼす押圧力を、当該移動規制体を介して前記カバー本体の押圧力支持部に作用させて、前記移動と反対方向の押圧反力を受ける押圧反力受け部とを備えていることを特徴としている。
【0009】
請求項1の発明によれば、熱により線膨張した流体管に接続されている管継手が管継手カバー内で前記流体管の膨張方向に所定長だけ移動すると、当該管継手は、前記管継手カバーに取着されている移動規制体の当接部に当接して、当該移動規制体は、前記当接部と反対の面に形成された押圧反力受け部が、管継手カバーの押圧力支持部を所定の押圧力で押圧することで、当該移動規制体の押圧反力受け部は、前記押圧力の反力を受ける。移動規制体の上記した力学的作用により、当該移動規制体は、管継手から大きな押圧力を受けても、傾動或いは移動することなく原取着姿勢を保持可能であるため、熱に起因する流体管の線膨張を管継手カバー内に収容された管継手の部分で効果的に遮断できる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記移動規制体は、その全体形状が逆U字状をなしていて、前記カバー本体の配設空間に管継手を配設した後に、前記基台に取着されることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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