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公開番号
2025084184
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023197867
出願日
2023-11-22
発明の名称
表面処理亜鉛めっき鋼板、樹脂フィルム被覆鋼板、建築用パネル、表面処理亜鉛めっき鋼板の製造方法、及び樹脂フィルム被覆鋼板の製造方法。
出願人
東洋鋼鈑株式会社
代理人
弁理士法人太田特許事務所
主分類
C23C
28/00 20060101AFI20250527BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】優れた耐食性や樹脂フィルムとの加工密着性を備える、表面処理亜鉛めっき鋼板、樹脂フィルム被覆鋼板、及び建築用パネルを提供する。
【解決手段】鋼板と、前記鋼板上に形成された亜鉛めっき層と、前記亜鉛めっき層上に形成されて、コバルト金属が5mg/m
2
以上30mg/m
2
未満で含有された第1化成処理被膜層と、前記第1化成処理被膜上に形成され、(a)ジルコニウム成分と、(b)シラノール基の脱水縮合を起点とした結合成分と、(c)ウレタン結合成分と、を含む第2化成処理被膜層と、を含んで構成された表面処理亜鉛めっき鋼板。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
鋼板と、
前記鋼板上に形成された亜鉛めっき層と、
前記亜鉛めっき層上に形成されて、コバルト金属が5mg/m
2
以上30mg/m
2
未満で含有された第1化成処理被膜層と、
前記第1化成処理被膜上に形成され、(a)ジルコニウム成分と、(b)シラノール基の脱水縮合を起点とした結合成分と、(c)ウレタン結合成分と、を含む第2化成処理被膜層と、
を含んで構成された表面処理亜鉛めっき鋼板。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記第2化成処理被膜層の皮膜量が4mg/m
2
~600mg/m
2
である、請求項1に記載の表面処理亜鉛めっき鋼板。
【請求項3】
前記第2化成処理被膜層に含有されるジルコニウム量が1.2mg/m
2
以上171.4mg/m
2
以下である、請求項2に記載の表面処理亜鉛めっき鋼板。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の表面処理亜鉛めっき鋼板と、
前記表面処理亜鉛めっき鋼上に形成された接着剤層と、
前記接着剤層上に形成された樹脂フィルムと、
を備えて構成される、樹脂フィルム被覆鋼板。
【請求項5】
前記樹脂フィルムが、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエステルフィルム、アクリルフィルム、オレフィンフィルムのうちの少なくとも一つを含み、
前記樹脂フィルムの厚みが0.06mm以上である、
請求項4に記載の樹脂フィルム被覆鋼板。
【請求項6】
前記接着剤層がポリエステル樹脂、又はアクリル樹脂を主成分とする、請求項5記載の樹脂フィルム被覆鋼板。
【請求項7】
請求項5に記載の樹脂フィルム被覆鋼板を用いた、建築用パネル。
【請求項8】
亜鉛めっき鋼板上に、硝酸コバルトおよび硝酸第二鉄を含有する金属キレート剤を含むアルカリ性処理剤を前記亜鉛めっき鋼板に対して塗布することで、コバルト金属が5mg/m
2
以上30mg/m
2
未満で含有された第1化成処理被膜層を前記亜鉛めっき層上に形成する第1処理工程と、
カップリング剤、金属酸化物、ブロックイソシアヌレート、及び、ポリエステルポリオールを構成成分として含む水系処理剤を、前記第1化成処理被膜層上に塗布し、60℃以上で乾燥する第2処理工程と、
を有する、表面処理亜鉛めっき鋼板の製造方法。
【請求項9】
前記第1処理工程において、
前記アルカリ性処理剤は、pHが12以上であり、且つ、液温が60℃以上75℃以下で前記亜鉛めっき鋼板に対して塗布される、
請求項8に記載の表面処理亜鉛めっき鋼板の製造方法。
【請求項10】
前記水系処理剤のpHが5~7であり、前記カップリング剤がアミノアルキルシランを含み、前記ブロックイソシアヌレートがピラゾールブロックイソシアヌレートである、
請求項9に記載の表面処理亜鉛めっき鋼板の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、表面処理亜鉛めっき鋼板、及び樹脂フィルム被覆鋼板に関する。また、表面処理亜鉛めっき鋼板、及び樹脂フィルム被覆鋼板を使用した建築用パネルに関する。さらには、表面処理亜鉛めっき鋼板の製造方法、及び樹脂フィルム被覆鋼板の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、例えば、浴室用パネルや、キッチンパネルを例とした建築パネル用途の表面処理鋼板に対して、環境負荷低減が叫ばれている。具体的に、水質汚濁防止や、土壌汚染対策の観点から、クロメート皮膜を含まない表面処理鋼板が求められている。
【0003】
例えば下記の特許文献1では、平板部耐食性や塗装密着性等に優れた亜鉛系めっき鋼板の製造方法として、所定のカチオンを含むイオン結合性塩と所定のキレート剤と水とを含有する第1表面処理液を用いて、亜鉛系めっき鋼板の表面に第1皮膜を形成し、次いで、グリシジル基を有するシランカップリング剤、テトラアルコキシシラン、炭酸ジルコニウム化合物、所定のアニオン性ポリウレタン樹脂、バナジウム化合物、モリブデン酸化合物、及び水を所定量含有する第2表面処理液を用いて、第1皮膜の表面に第2皮膜を形成する製造方法を開示している。
【0004】
特許文献2には、耐食性と加工性に優れたプレコート鋼板として、亜鉛系めっき鋼板の両面にクロムフリー下地処理が設けられ、おもて面である一方の面には、下地処理の上にポリエステル系樹脂および/又はエポキシ変性ポリエステル系樹脂をバインダーとしイオン交換型酸化物防錆顔料又はリン酸系防錆顔料の少なくとも一種を含有している下塗り塗膜層が設けられ、さらに当該下塗り塗膜層の上層に1層以上の上塗り塗膜層が設けられているとともに、うら面である他方の面にも、ポリエステル系樹脂および/又はエポキシ変性ポリエステル系樹脂をバインダーとしイオン交換型酸化物防錆顔料又はリン酸系防錆顔料の少なくとも一種を含有している下塗り塗膜層が設けられ、さらに当該下塗り塗膜層の上層に1層以上の上塗り塗膜層が設けられる構成が開示されている。
【0005】
特許文献3には、耐食性、耐熱性、等を満足するクロムフリー表面処理を施した金属材として、金属材料の上に微量Co含有Zn-Coめっき皮膜を被覆し、更にその上に、分子中にアミノ基を1つ含有するシランカップリング剤(A)と、分子中にグリシジル基を1つ含有するシランカップリング剤(B)を固形分質量比〔(A)/(B)〕で0.5~1.7の割合で配合して得られる有機ケイ素化合物(W)と、チタンフッ化水素酸またはジルコニウムフッ化水素酸から選ばれる少なくとも1種のフルオロ化合物(X)と、リン酸(Y)と、バナジウム化合物(Z)からなる水系金属表面処理剤を塗布し乾燥することにより、各成分を含有する複合皮膜を形成しているクロメートフリー表面処理金属材が開示されている。
【0006】
特許文献4には、耐食性および加工部の密着性が十分に高められた塗装鋼板として、鋼板と、亜鉛系めっき層と、NiおよびCoの合計付着量が20mg/m
2
以上100mg/m
2
以下であり、処理層の付着量が2.0g/m
2
以上7.0g/m
2
以下である、リン酸塩処理層と、4族金属の酸素酸塩および1族金属またはその塩を含有するクロムフリーシーリング皮膜と、有機系皮膜と、がこの順番に配置されている塗装鋼板が開示されている。
【0007】
特許文献5には、加工後の塗膜密着性およびフィルム接着性に優れた化成処理鋼板として、亜鉛めっき鋼板または亜鉛合金めっき鋼板を基材とし、めっき鋼板表面に、酸化物が高い絶縁抵抗を示すバルブメタルの酸化物または水酸化物およびフッ化物と多価フェノール樹脂からなる化成処理皮膜の膜厚が0.01~0.5μmである構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2022-39097号公報
特開2007-119858号公報
特開2008-184659号公報
特開2020-152986号公報
特開2008-163364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら上記特許文献1~5はいずれも、現在の建築用パネルの材料の需要に対しては、改善の余地があるものであった。すなわち、近年、多様な外観バリエーションが要求される建築パネル用途の表面処理鋼板において、化成処理を施した表面上に意匠性を有する樹脂フィルムを貼ることが行われている。
【0010】
また、ポリエステルやポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムを積層した表面処理鋼板に対して、プレス加工等を施して、種々の形状とすることが行われている。そのため、例えば浴室用途などの厳しい環境に耐えうる、優れた耐食性、樹脂フィルムの高い加工密着性が要求される。
(【0011】以降は省略されています)
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