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公開番号2025084685
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2024176682
出願日2024-10-08
発明の名称アスファルト組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類C08L 95/00 20060101AFI20250527BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた耐たわみ性及び耐ひび割れ性を両立できるアスファルト舗装を得るためのアスファルト組成物、アスファルト改質剤、アスファルト混合物、及び舗装方法の提供。
【解決手段】アスファルトと、ポリエステル樹脂と、多価フェノール化合物と、を含有するアスファルト組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アスファルトと、ポリエステル樹脂と、多価フェノール化合物と、を含有するアスファルト組成物。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記多価フェノール化合物が、タンニン化合物、没食子酸エステル、没食子酸アミド及びリグニン化合物からなる群より選択される1種以上である、請求項1に記載のアスファルト組成物。
【請求項3】
前記タンニン化合物が、タンニン及びタンニン酸からなる群より選ばれる1種以上である、請求項2に記載のアスファルト組成物。
【請求項4】
前記没食子酸エステルが下記一般式(1)で表される化合物である、請求項2に記載のアスファルト組成物。
JPEG
2025084685000009.jpg
28
68
(一般式(1)中、R

は、炭素数6以上22以下の炭化水素基を表す。)
【請求項5】
前記没食子酸アミドが下記一般式(2)で表される化合物である、請求項2に記載のアスファルト組成物。
JPEG
2025084685000010.jpg
28
89
(一般式(2)中、R

は炭素数6以上22以下の炭化水素基を表し、nは0以上5以下の整数を表す。)
【請求項6】
前記多価フェノール化合物の含有量が、前記アスファルト100質量部に対して、0.05質量部以上5質量部以下である、請求項1に記載のアスファルト組成物。
【請求項7】
前記ポリエステル樹脂の含有量が、前記アスファルト100質量部に対し1質量部以上40質量部以下である、請求項1に記載のアスファルト組成物。
【請求項8】
前記ポリエステル樹脂に対する前記多価フェノール化合物の質量比(多価フェノール化合物/ポリエステル樹脂)が、0.003以上1.0以下である、請求項1に記載のアスファルト組成物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載のアスファルト組成物と、骨材とを含有する、アスファルト混合物。
【請求項10】
請求項9に記載のアスファルト混合物を舗装対象に施工する工程と、アスファルト舗装材層を形成する工程とを有する舗装方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アスファルト組成物、アスファルト改質剤、アスファルト混合物、及び舗装方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
自動車道や駐車場、貨物ヤード、歩道等の舗装には、敷設が比較的容易であり、舗装作業開始から交通開始までの時間が短くてすむことから、アスファルト混合物を用いるアスファルト舗装が行われている。このアスファルト舗装は、骨材をアスファルトで結合したアスファルト混合物によって路面が形成されているので、舗装道路は良好な硬度や耐久性を有している。
しかしながら、アスファルト舗装面は、長期使用によって劣化し、轍やひび割れが入るため、舗装の補修を行う必要が生じる。舗装の補修を行うことにより、維持費用が増大するとともに、自動車の交通に大きな影響を与える結果となっていた。
【0003】
特許文献1には、優れた耐久性及び耐たわみ性を有する舗装面が形成できるアスファルト組成物として、アスファルト、ポリエステル樹脂、及び強酸由来アニオンとアルカリ土類金属カチオンから構成される塩の粉体を含有するアスファルト組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-80050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のアスファルト組成物は、ポリエステル樹脂によりアスファルトを改質することで、優れた強度を有し、優れた耐久性及び耐たわみ性を有するアスファルト舗装を得ることができる。一方で、長期使用によって生じるアスファルト舗装のひび割れを抑制するアスファルト組成物が求められている。
本発明は、優れた耐たわみ性及び耐ひび割れ性を両立できるアスファルト舗装を得るためのアスファルト組成物、アスファルト改質剤、アスファルト混合物、及び舗装方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の〔1〕~〔4〕に関する。
〔1〕 アスファルトと、ポリエステル樹脂と、多価フェノール化合物と、を含有するアスファルト組成物。
〔2〕 上記〔1〕に記載のアスファルト組成物と、骨材とを含有する、アスファルト混合物。
〔3〕 上記〔2〕に記載のアスファルト混合物を舗装対象に施工し、アスファルト舗装材層を形成する工程を有する、舗装方法。
〔4〕 ポリエステル樹脂と、多価フェノール化合物と、を含有するアスファルト改質剤。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、優れた耐たわみ性及び耐ひび割れ性を両立できるアスファルト舗装を得るためのアスファルト組成物、アスファルト改質剤、アスファルト混合物、及び舗装方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[アスファルト組成物]
本発明のアスファルト組成物は、アスファルトと、ポリエステル樹脂と、多価フェノール化合物と、を含有する。
【0009】
本発明者らは、本発明のアスファルト組成物と、骨材とを含有する、アスファルト混合物を用いることで、優れた耐たわみ性及び耐ひび割れ性を両立できるアスファルト舗装が得られることを見出した。
本発明の効果が得られる詳細な機構は不明であるが、一部は以下のように考えられる。
本発明のアスファルト組成物は、アスファルトと、ポリエステル樹脂と、多価フェノール化合物と、含有する。このアスファルト組成物と、骨材とを含有する、アスファルト混合物は、道路舗装等に使用される際にアスファルト組成物に分散したポリエステル樹脂が溶融し、溶融したポリエステル樹脂が骨材と接触した際に骨材表面を覆うことで、骨材とアスファルトとの接着が強固となり、かつ骨材同士の接着強度も高めることができ、アスファルト舗装の安定度を維持することができ、耐たわみ性が向上すると考えられる。
これに加えて、極性部位と非極性部位とを有する没食子酸化合物等の多価フェノール化合物は、アスファルト舗装においてポリエステル樹脂よりも骨材と相互作用しやすく、溶融したポリエステル樹脂が骨材と接触し骨材表面を覆う際に、骨材とポリエステル樹脂との間に介在し、アスファルト舗装の柔軟性や粘り強さを向上すると考えられる。この結果、アスファルト舗装の耐ひび割れ性が向上すると考えられる。
このように、本発明のアスファルト組成物と、骨材とを含有する、アスファルト混合物を用いたアスファルト舗装は、強度及び柔軟性が高いバランスで両立しているため、優れた耐たわみ性を維持しながら、優れた耐ひび割れ性を有すると考えられる。
【0010】
本明細書における各種用語の定義等を以下に示す。
ポリエステル樹脂中、「アルコール成分由来の構成単位」とは、アルコール成分のヒドロキシ基から水素原子を除いた構造を意味し、「カルボン酸成分由来の構成単位」とは、カルボン酸成分のカルボキシ基からヒドロキシ基を除いた構造を意味する。
「カルボン酸成分」とは、そのカルボン酸のみならず、反応中に分解して酸を生成する無水物、及びカルボン酸のアルキルエステル(例えば、アルキル基の炭素数1以上3以下)も含む概念である。カルボン酸成分がカルボン酸のアルキルエステルである場合、カルボン酸の炭素数には、エステルのアルコール残基であるアルキル基の炭素数を算入しない。
樹脂が結晶性であるか非晶質であるかについては、結晶性指数により判定される。結晶性指数は、樹脂の軟化点と吸熱の最大ピークの温度との比(軟化点(℃)/吸熱の最大ピーク温度(℃))で定義される。結晶性樹脂とは、結晶性指数が0.3以上1.4以下のものである。非晶性樹脂とは、吸熱ピークが観察されないか、観察される場合は、結晶性指数が0.3未満又は1.4超のものである。結晶性指数は、原料モノマーの種類及びその比率、並びに反応温度、反応時間、冷却速度等の製造条件により適宜調整することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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