TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025085184
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023198890
出願日2023-11-24
発明の名称口腔用組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/73 20060101AFI20250529BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】口腔内へ適用した際、初期の段階では良好な密着性を発現し、唾液によって次第に希釈されるにつれ、均一に分散することのできる口腔用組成物に関する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)、及び(D):
(A)分子構造中のヒドロキシ基の数が9以上である糖アルコール
(B)粘結剤
(C)水
(D)二酸化ケイ素 SiO2換算量で0.01質量%以上6質量%以下
を含有し、成分(D)以外の水不溶性無機粉体の含有量が40質量%未満である口腔用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)、及び(D):
(A)分子構造中のヒドロキシ基の数が9以上である糖アルコール
(B)粘結剤
(C)水
(D)二酸化ケイ素 SiO

換算量で0.01質量%以上6質量%以下
を含有し、成分(D)以外の水不溶性無機粉体の含有量が40質量%未満である口腔用組成物。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
成分(C)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((C)/(A))が、1以上30以下である請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項3】
成分(A)の含有量が、3質量%以上40質量%以下である請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
【請求項4】
成分(B)が、セルロース系粘結剤を含む請求項1~3のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
【請求項5】
セルロース系粘結剤が、カルボキシメチルセルロースである請求項4に記載の口腔用組成物。
【請求項6】
成分(B)の含有量が、1質量%以上5質量%以下である請求項1~5のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
【請求項7】
成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((B)/(C))が、0.05以上0.3以下である請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項8】
さらに、分子構造中のヒドロキシ基の数が8以下である糖アルコール、及び分子構造中のヒドロキシ基の数が8以下である多価アルコールから選ばれる1種又は2種以上のアルコール(E)を含有する請求項1~7のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
【請求項9】
吸油量が160mL/100g未満の二酸化ケイ素を、成分(D)のSiO

換算量全量中に、SiO

換算量で45質量%以上配合する請求項1~8のいずれか1項に記載の口腔用組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔用組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
糖質のカルボニル基がヒドロキシ基に変換されてなる糖アルコールは、その種類に応じて種々の物性を有していることで知られ、口腔用組成物においても多々用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、特定の溶解度を有する糖アルコールと、水、メチルセルロース、及びトレハロース等を特定量で含有する歯磨剤組成物が開示されており、高温保存条件下における粘度低下の抑制や、良好な保形性等の確保を試みている。
また、特許文献2には、多量のキシリトールを含有する糖アルコール混合物と、特定量のポリエチレングリコールと水とを含有する口腔用組成物が開示されており、キシリトールの結晶析出を抑制して組成物の安定化を図っている。
さらに特許文献3には、特定の粒径を有するエリスリトールとともに、水やグリセリン等を特定量で含有する歯磨剤組成物が開示されており、エリスリトールの結晶成長を抑制し、保存安定性を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-140351号公報
特開平11‐209253号公報
特開2009-23953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、こうした口腔用組成物は、口腔内に適用した後、時間の経過とともに次第に唾液によって希釈されていくため、本来有する物性や機能も次第に弱められ、結果的に所望の効果が充分に得られないおそれがある。
しかしながら、上記いずれの特許文献においても、口腔内への適用後における唾液の希釈が組成物に与える影響について何らの検討もなされておらず、改善の余地があることに、本発明者は着目した。
【0006】
したがって、本発明は、口腔内へ適用した際、初期の段階では良好な密着性を発現し、唾液によって次第に希釈されるにつれ、均一に分散することのできる口腔用組成物に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで本発明者は、種々検討したところ、分子構造中のヒドロキシ基が特定数である糖アルコールとともに、粘結剤、水、及び特定量の二酸化ケイ素を含有しつつ、水不溶性無機粉体の含有を制限することにより、適用直後には口腔内に良好に密着し、次第に希釈されながらも優れた分散性を発揮できる口腔用組成物が得られることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、及び(D):
(A)分子構造中のヒドロキシ基の数が9以上である糖アルコール
(B)粘結剤
(C)水
(D)二酸化ケイ素 SiO

換算量で0.01質量%以上6質量%以下
を含有し、成分(D)以外の水不溶性無機粉体の含有量が40質量%未満である口腔用組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の口腔用組成物によれば、口腔内へ適用した際、初期の段階においては、過度な粘度低下を回避しながら良好な密着性を発現し、口腔内に組成物を効果的に滞留させることができる。また、口腔内において次第に唾液によって組成物が希釈されるにつれ、ムラなく均一に分散して、組成物を口腔内全域に行き渡らせることができる。
そのため、本発明の口腔用組成物中に、殺菌剤や薬効成分等の有効成分を含有させれば、かかる有効成分による所望の作用を有効かつ効果的に発揮させることが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
なお、本発明において、口腔用組成物を口腔内に適用した際に、組成物の密着性及び分散性を発現する部位は、口腔内を構成する器官の表面であり、具体的には、歯牙、歯肉を含む歯牙の周辺に位置する器官、口蓋、舌、及び口底等の表面である。以下、これらを総じて「歯牙等」と称する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

花王株式会社
飲料
10日前
花王株式会社
飲料
19日前
花王株式会社
容器
19日前
花王株式会社
おむつ
2か月前
花王株式会社
温熱具
19日前
花王株式会社
処理液
1か月前
花王株式会社
吹付工法
19日前
花王株式会社
酸性飲料
19日前
花王株式会社
粉末化粧料
1か月前
花王株式会社
皮膚化粧料
1か月前
花王株式会社
物品保持具
16日前
花王株式会社
繊維処理剤
1か月前
花王株式会社
繊維処理剤
24日前
花王株式会社
アイマスク
24日前
花王株式会社
紙コート剤
1か月前
花王株式会社
食品組成物
25日前
花王株式会社
香料組成物
11日前
花王株式会社
皮膚化粧料
5日前
花王株式会社
口腔用組成物
2日前
花王株式会社
水硬性組成物
1か月前
花王株式会社
供給支援装置
29日前
花王株式会社
QOL改善剤
1か月前
花王株式会社
茶飲料組成物
1か月前
花王株式会社
陳列用包装箱
1か月前
花王株式会社
液体収容容器
1か月前
花王株式会社
転写捺染方法
1か月前
花王株式会社
練歯磨組成物
1か月前
花王株式会社
練歯磨組成物
1か月前
花王株式会社
ディスペンサ
2か月前
花王株式会社
マッサージ具
18日前
花王株式会社
水硬性組成物
1か月前
花王株式会社
多層型化粧料
5日前
花王株式会社
洗浄剤組成物
12日前
花王株式会社
染毛剤用包装箱
1か月前
花王株式会社
表面処理組成物
2か月前
花王株式会社
口腔ケアセット
9日前
続きを見る