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公開番号2025086429
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023200373
出願日2023-11-28
発明の名称活性エネルギー線硬化性組成物、およびそれを用いた積層体
出願人artience株式会社
代理人
主分類C08F 290/06 20060101AFI20250602BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】印刷適性(粘度安定性)に優れ、印刷して硬化させた際には、基材及び印刷層への密着性、耐摩擦性及び耐湿熱性に優れた、硬化層を形成するための活性エネルギー線硬化性組成物を提供すること。
【解決手段】多官能ウレタン(メタ)アクリレート、一官能エチレン性不飽和モノマー、及び樹脂微粒子を含有する活性エネルギー線硬化性組成物であって、前記多官能ウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量が、3000~20000であり、前記活性エネルギー線硬化性組成物の固形分の水酸基価が、30mgKOH/g以下である、活性エネルギー線硬化性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
多官能ウレタン(メタ)アクリレート、一官能エチレン性不飽和モノマー、及び樹脂微粒子を含有する活性エネルギー線硬化性組成物であって、
前記多官能ウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量が、3000~20000であり、
前記活性エネルギー線硬化性組成物の固形分の水酸基価が、30mgKOH/g以下である、活性エネルギー線硬化性組成物。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
一官能エチレン性不飽和モノマーが、複素環構造を有する請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
【請求項3】
さらに、光重合開始剤を含有する、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
【請求項4】
多官能ウレタン(メタ)アクリレートが、ポリエーテル由来の構成単位を有する、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
【請求項5】
樹脂微粒子が、ウレタン樹脂微粒子である、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
【請求項6】
さらに、シリコンアクリレートを含有する請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
【請求項7】
紙基材用である、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
【請求項8】
紙基材上に、印刷層と、請求項1~7いずれかに記載の活性エネルギー線硬化性組成物から形成された硬化層とを有する積層体。
【請求項9】
基材上に、請求項1~7いずれかに記載の活性エネルギー線硬化性組成物をフレキソ印刷、スクリーン印刷、及びロールコーターのいずれかの方法で塗工し、硬化する積層体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、活性エネルギー線硬化性組成物、およびそれを用いた積層体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、紙基材(紙器ともいう)を用いたパッケージの分野では、印刷物への耐久性や美粧性を付与する目的で、各種基材に対しカラーインキを印刷後、コーティングニスを塗工する研究がさかんに行われている。紙器パッケージに関しては、印刷後、店頭へ陳列された際、美粧上、光沢性を求められる場合と艶消し性(マット性)とを要求される場合がある。特に、近年、艶消し効果を施す印刷物の需要は増加している。
【0003】
従来から、通常、紙器パッケージ用のマットコーティングニスには、高い艶消し性によって高級感を付与する目的で、樹脂とマット化剤と溶剤を含有させた溶剤系マットコーティングニスが用いられてきた。一般的に溶剤系のマットコーティングニスは、印刷後の乾燥工程で、ニス皮膜から溶剤成分が揮発することでニス皮膜の体積が減少し、ニス皮膜表面にマット化剤が配向した結果高いマット効果が得られる反面、作業性、環境性に劣るものであった。更には、溶剤系マットコーティングニスは、印刷中に溶剤成分が揮発することでインキの固形分が変動した結果、印刷中の粘度変動、揮発した溶剤による環境汚染のリスクなどが懸念されている。
【0004】
そこで、近年、作業性と環境性を改善した無溶剤型の活性化エネルギー線マットコーティングニスが開発されており、例えば、特許文献1には、光重合性アクリレートモノマー、樹脂ビーズおよび光開始剤を含有してなる活性エネルギー線硬化型コーティングニスであって、樹脂ビーズが、二種類の平均粒子径の樹脂ビーズからなり、艶消し感および耐摩擦性に優れた印刷物を特徴とする活性エネルギー線硬化型コーティングニスが提案されている。
【0005】
また、特許文献2には、活性エネルギー線硬化性化合物、無機系艶消し剤及びアルミニウムキレート化合物を含有する無溶剤型活性エネルギー線硬化性組成物であって、無機系艶消し剤が、平均粒子径1~15μmのシリカであり、25℃に於けるチキソトロピック係数が2以下であり、塗工環境温度に於ける粘度が1000mPa・s以下であることを特徴とする無溶剤型活性エネルギー線硬化性組成物が提案されている。
【0006】
また、特許文献3には、ポリオール系化合物、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物、及び多価イソシアネート系化合物を反応させてなるウレタン(メタ)アクリレート系化合物、及び有機フィラーを含有してなる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物であり、ポリオール系化合物が、重量平均分子量60~300のポリオール化合物及び重量平均分子量3,000~20,000のポリオール化合物を含有し、上記有機フィラーとして、ポリウレタンフィラーとポリエチレンフィラーとを併用することを特徴とする活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が提案されている。
【0007】
また、特許文献4には、多官能ウレタン(メタ)アクリレート、一官能エチレン性不飽和モノマー、及び樹脂微粒子を含有する活性エネルギー線硬化性組成物であって、前記多官能ウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量が、1000~7000であり、有機溶剤を含まないか、前記組成物総質量中の5質量%以下含むものであり、前記組成物の25 ℃における粘度が、250~2500mPa・sであり、前記一官能エチレン性不飽和モノマーが、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートを含む、活性エネルギー線硬化性組成物が提案されている。
【0008】
しかしながら、上記特許文献1、特許文献2に開示の技術は、無溶剤型で作業性や環境性優れる反面、従来から主流であった溶剤系マットコーティングニスと比較すると十分なマット性を有しておらず、近年の高マット性が要求される紙器パッケージ用途としては課題が残るものであった。
【0009】
また、上記特許文献3は、美粧性の観点では十分なマット性を有していると考えられる反面、塗工性を付与するために溶剤を含有させた組成となっており、作業性や環境性では課題が残るものであった。
【0010】
一方、上記特許文献4は、無溶剤型で作業性・環境性・美粧性に優れており、当該分野では基材及び印刷層への密着性や耐摩擦性に対してさらなる向上が期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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