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公開番号
2025087212
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2023201714
出願日
2023-11-29
発明の名称
対象物の補修または補強方法
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類
E04G
23/02 20060101AFI20250603BHJP(建築物)
要約
【課題】従来、連続繊維シートを用いた対象物の補強方法では、粘度の低い樹脂を使っていた。樹脂の粘度が低いと、天井に上手く張り付かず、かつ、乾燥に時間を要していた。
【解決手段】本開示の対象物の補修または補強方法は、(a)対象物(1)に直接または下地層(10)を介して、粘度が30Pa・s以上、85Pa・s以下である第1樹脂組成物(20)を塗布し、(b)前記(a)で塗工された第1樹脂組成物(20)の上に繊維樹脂複合部材(30)を配置し、(c)前記(b)で配置された繊維樹脂複合部材(30)の上に、粘度が30Pa・s以上、85Pa・s以下である第2樹脂組成物(40)を塗布し、(d)前記(c)で塗工された第2樹脂組成物(40)の上に高分子シート(50)を配置し、(e)高分子シート(50)の上から第2樹脂組成物を押し出す形で脱泡する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)対象物に直接または下地層を介して、粘度が30Pa・s以上、85Pa・s以下である第1樹脂組成物を塗布し、
(b)前記(a)で塗工された前記第1樹脂組成物の上に繊維樹脂複合部材を配置し、
(c)前記(b)で配置された前記繊維樹脂複合部材の上に、粘度が30Pa・s以上、85Pa・s以下である第2樹脂組成物を塗布し、
(d)前記(c)で塗工された前記第2樹脂組成物の上に高分子シートを配置し、
(e)前記高分子シートの上から前記第2樹脂組成物を押し出す形で脱泡する、
対象物の補修または補強方法。
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
前記第1樹脂組成物と前記第2樹脂組成物は、同一である、
請求項1に記載の対象物の補修または補強方法。
【請求項3】
前記高分子シートは光硬化性樹脂を含み、
前記(e)の後で、さらに、
(f)前記高分子シートの表面に光を照射する、
請求項1又は2に記載の対象物の補修または補強方法。
【請求項4】
前記対象物は、コンクリートである、
請求項1又は2に記載の対象物の補修または補強方法。
【請求項5】
前記繊維樹脂複合部材は、炭素繊維を含む、
請求項1又は2に記載の対象物の補修または補強方法。
【請求項6】
前記炭素繊維は、繊維径が5~7μmである、
請求項5に記載の対象物の補修または補強方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物の補修または補強方法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、強化繊維シートを用いた対象物の補修または補強方法を開示している。特許文献1の補強工法は、現場にて強化繊維に樹脂を含浸させる方式を採っている。そのため、含浸樹脂の粘度は、30Pa・s未満と低い。
【0003】
一方、特許文献2は、これに対して、繊維に染み込ませる樹脂として、粘度が、30~85Pa・sと、高い粘度の樹脂を用い、圧力を加えることで、樹脂を繊維に含浸させる方法を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-339039号公報
特開2021-143572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の構成では、含浸樹脂の粘度が低いことによって天井などの補強または補修をする際に天井面に上手く張り付かず、別の手段を用いて固定するなどの工夫が必要であった。一方、特許文献2の方法では、このような課題は解決されるが、現場で均一に樹脂を繊維に含浸させるように、均一に圧力を加えるには、現場作業におけるスキルを要するという課題があった。
【0006】
JRや私鉄等鉄道分野では架線近くで炭素繊維シートを施工すると通電して鉄道施設に悪影響を与えたり、火災等による災害が生じるため、炭素繊維シートによる補強工法は選択されない傾向にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1観点の対象物の補修または補強方法は、以下の(a)~(e)の工程を有する。
(a)対象物に直接または下地層を介して、粘度が30Pa・s以上、85Pa・s以下である第1樹脂組成物を塗布し、
(b)前記(a)で塗工された前記第1樹脂組成物の上に繊維樹脂複合部材を配置し、
(c)前記(b)で配置された前記繊維樹脂複合部材の上に、粘度が30Pa・s以上、85Pa・s以下である第2樹脂組成物を塗布し、
(d)前記(c)で塗工された前記第2樹脂組成物の上に高分子シートを配置し、
(e)前記高分子シートの上から第2樹脂組成物を押し出す形で脱泡する。
【0008】
第2観点の対象物の補修または補強方法は、第1観点の対象物の補修または補強方法であって、前記第1樹脂組成物と前記第2樹脂組成物は、同一である。
【0009】
第3観点の対象物の補修または補強方法は、第1観点または第2観点の対象物の補修または補強方法であって、前記高分子シートは光硬化性樹脂を含み、前記(e)の後で、さらに、工程(f)を有する。工程(f)は、以下の工程である。
(f)前記高分子シートの表面に光を照射する。
【0010】
第4観点の対象物の補修または補強方法は、第1観点~第3観点のいずれかの対象物の補修または補強方法であって、前記対象物は、コンクリートである。
(【0011】以降は省略されています)
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